10月に読んだ本 ⑤ | しげる((あらはちく))はこうしてできている

しげる((あらはちく))はこうしてできている

そりゃまぁネットだから、書けることと書けないことはあるけれど
とりあえずさらけ出せることはさらけ出していくことが
ときには必要なんですよねwww~^^

おっはよ~にんぐりった~!

 

 

 

ペタしてね

↑もう中日になったのでちょっと焦りはじめてます

 

 

 

 

昨日はシャワーを浴びる前に足りなかった英文テキストを印刷し

食事前に大学ノート3ページくらい追加で筆写して

とりあえず明日の英語勉強会の準備は完了!

 

 

 

こうしてひとつずつ片付けていくしかありません^^

 

 

 

そして夕食前にもうひと踏ん張りで

放送大学の通信課題も進めることができました♪

 

 

 

まぁ今回5連休にしてしまったわけですが

今日はもう中日の3日目なわけですけど

どうにかこうにか先が見えてきたという感じもしているところです^^

 

 

 

お陰でiTunesに追加した新たな音源は全く聴けてない状態なので

とりあえずiPodに入れて聞こうというつもりで

しばらく同期させてなかったので1000曲以上追加することになるので

昨夜はけっこうその整理もするという夜でもありました

 

 

 

 

 

 

加古屋圭市「からくり探偵・百栗柿三郎 櫻の中の記憶」

10月24日~10月27日

 

 

 

待望の続編でした!

 

 

まぁ待望とはいえこのシリーズは既に1冊目で終わっていたのだろうと

そう痛感するような続編だと思いました

 

 

 

 

たぶん前作がそれなりに受けて

シリーズかできそうな作品だったので作られたんだと思うけど

これなら続編を作らなくてもよかったのにという感想です

 

 

 

 

基本的には柿三郎が探偵を続ける意味は1冊目のラストで既に失われていて

今作では助手を務める居候兼家事手伝いの千代が

どうにか柿三郎の才能を生かしたいという以上に

とにかく自分が探偵助手であるというアイデンティティを確保しようという

そんなモチベーションで様々な依頼を引き受けていくという展開になった

 

 

 

 

 

そういった意味ではひとつひとつのエピソードは

それなりに難題を突きつけられて謎解きもあって充分楽しめるんだけど

全体的に前作ではもう少し感じた二人の結びつきが稀薄で

どこかとってつけたような関係性が居心地悪かったのかもです

 

 

 

 

それでも最後のエピソードに向けて伏線を最初から張っていて

今回は千代の出自なんかにも焦点を当てた上で

その因縁の事件解決になるような構成をとったようです

 

 

 

ただ柿三郎側の問題もどこかスッキリとしてないわけで

震災後の大正時代という魅力的な舞台設定にも拘らず

今回はその設定は生かしきれてなかったように感じてしまって

それがいまひとつの読後感になってしまったのかもしれません

 

 

 

まぁ好きな作家だからこそ辛口になっちゃうんだろうなぁ、、、

 

 

 

 

 

小林泰三「海を見る人」

10月27日~10月31日

 

 

 

 

あの不気味で居心地悪くて気持ち悪いんだけど惹かれてしまう

「玩具修理者」の作者とは思えないくらい

ホラー色のないSF作品集でした♪

 

 

 

 

それぞれの短編の前と後ろには全体をまとめる

ミステリーテラーのような導入部分と受け部分が挿入されてるので

これはもう連作短編の形式に纏め上げたということなのでしょうか

 

 

 

 

それが幼い子に寝かしつけのための御伽噺を聞かせる体なんだけど

実はかなり高度な哲学的な問いかけに答えるように次の話へと移っていくために

これはかなり未来社会の設定なのだろうとも感じられるし

ここに収められた短編はほとんどが宇宙を舞台にしていたり

地球からはるか遠くの殖民星みたいなもので起きたりするので

それが御伽噺になるくらいの時代であるという印象が

特に記述の言及はないけれど強く感じる読後感であったのがステキだと思う

 

 

 

 

 

広大なスペースコロニーの中を移動する民の若き族長の話から始まり

漂流する宇宙船同士の対立の片方を統べる独裁者の話

宇宙での海賊行為を繰り返すうち事故で小惑星に閉じ込められてしまったチーム

バーチャルな世界に解決を求めた殖民星のコンピューター資源の枯渇

母と子の絆を浮き彫りにする人工知能ユニットの擬人化

スペースコロニーの存続をかけた戦いに組み合わされたパラドックス

 

 

などなどすべての短編が設定もアイディアも落とし方も秀逸で

とにかくうなるほど感嘆してしまうような見事さだったけど

もちろんずば抜けていたのは表題作の「海を見る人」!!!

 

 

 

 

 

 

 

この世界観の永遠性に胸がいっぱいになる想い♪

 

 

 

 

相対性理論をもとにしてると思うけれど

山の村と海の町での時間の流れの違いを

ここまで物理的に構築されてしまうと

とにかく見事という他ない^^

 

 

 

 

 

この世界では山の村のほうが時間が早く流れる

 

そして海に近づけば近づくほど時間の流れは遅くなる

 

 

 

 

海の町から来た少女が再び山の村に訪れるのは

少女にとってはすぐだけど山の村の青年にとっては数年経つ

 

 

 

そして再び山の村の祭に行けないと知った少女は

将来を悲観し海に身を投げるわけだけど

海に身を投げたために永遠にその死が訪れることがないのだ

 

 

 

 

 

その一瞬がこの表紙のイラストになっている

 

実はカバーの折り返しにまだ絵が続いていて

読後に広げてみるともうホントに胸がいっぱいになった

 

 

 

 

とにかく先月最後にものすごい本が読めたという満足感だった^^

 

 

 

 

 

 

 

 

ペタしてね

↑もう中日になったのでちょっと焦りはじめてます