今日も今日とて



13番さんのあな ―介護家庭の日常―



13番さんのあな ―介護家庭の日常―

相変わらずの山田家の日曜日。



珍しく

日曜休みで家に居る

癒し系改め ブラックプーさん・一郎。


13番さんのあな ―介護家庭の日常―

何やら2階から

じいちゃんの愛機『ワープロ・ルポ』を持って下りて来た。


どうも『ルポ』の調子が悪いらしい。



13番さんのあな ―介護家庭の日常―

わが家で一番機械に強いのは一郎だ。


これ幸いと

貴重な休日

とっつかまっちまったか一郎クン。



ちょんちょんちょんとボタンを押すと

たちどころに印刷機能はちゃんと動き出した。


13番さんのあな ―介護家庭の日常―


やっぱ思ったとおり

じいちゃんの操作ミス。


用紙サイズの設定を間違えて変えちゃったらしい。


昔っから

使ってる道具の具合が悪いと

自分の操作が間違ってるとは思わず


13番さんのあな ―介護家庭の日常―



『こりゃ、壊れている』と思っちゃうお人なので・・・。




一郎が設定の直し方を教えたあと



13番さんのあな ―介護家庭の日常―


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無言のジジに教えて差し上げたのだが



13番さんのあな ―介護家庭の日常―

見事にスルーされた。



壊れているのは



13番さんのあな ―介護家庭の日常―

こっちの方なのね。



そうそう。

先日じいちゃんに頼まれたおつかい


あの時

じじいメモにあった


13番さんのあな ―介護家庭の日常―

これ。


ワープロリボン。



13番さんのあな ―介護家庭の日常―

と、買い物から帰って来た一郎。


とりあえず今回は取り寄せで

しばらくしたら1カートン(5個入り)

手に入れることができたが

次回はどうなるか分からない。



ワープロ関連商品は

ワープロが完全製造中止になった直後

店頭から一斉に姿を消した。


そのうちのひとつが


13番さんのあな ―介護家庭の日常―

こんな感じのワープロリボン。


これなきゃ

じいちゃんのワープロお仕事

肝心な印字が出来ないもんね。


あの時はいろんなツテを使って

必死になって探したもんだ。


しかし

「ワープロじゃなきゃダメ」っていう

じいちゃんみたいな人はチマタに結構いたみたいで


13番さんのあな ―介護家庭の日常―


思いがけず需要は高かったらしい。


以前より割高だが(足元見たな)

近くの文具店でも徐々に手に入りやすくなってきた。


・・・てことは

在庫はまだまだたくさんあったってことね。


・・・やだわ~。大人の事情。



でも

それからさらに数年経って


今度は本当に現ブツが無くなってきたってことのようだ。


機械も古くなれば

人間もどんどん年くうワケだし。


いつまでも古いものにしがみついてばかりはいられない。



愛機ルポはまだまだ使えそうなんだが・・・。



最後に生き残るのは


ルポか?


リボンか?


はたまた・・・?



ああ。かみのみそしる。


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・・・じゃない。




神のみぞ知る。







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