99回大会の惨敗から瞬く間に立て直し今や『5強喰い』の可能性まで評価されている世界一諦めの悪いチーム。
今シーズンは楠岡を中心とした3年生世代の驚異的な成長が目立ち、楠岡と原の5000m学内記録更新を皮切りに新たな13分台・28分台が続出、遂には10000mの学内記録が27分台に突入するまでになった。
駅伝に於いては出雲こそ8位と戦力を考えれば振るわなかったが、後半3区間は全て区間1桁順位と力走し全日本は5強崩しにあと一歩にまで迫った。箱根も総合5位以内を目標として掲げ、前回10位とシードギリギリに留まった雪辱を誓う。
1区 柴戸遼太
〜不動の主将〜
1.2年次に山中と肩を並べた男で2年次は全日本3区6位に箱根でも3区で5人抜きしている。昨シーズンからイマイチ調子が噛み合わず苦労しているが、日体大では10000m28分39のセカンドベストで来ているので今回は比較的順調そう。
次いで言うと中野監督は全日本1区をそのまま箱根1区に持って来る傾向が強いので今年の全日本1区を担った柴戸も…と言うのが帝京ファンの読み。
2区 楠岡由浩
〜山中すら過去にした男〜
全日本2区であの佐藤圭汰に次ぐ区間タイ記録区間賞に帝京初の10000m27分台、今年の楠岡は帝京史上最強の称号を恣にしてきた。今期の2区は後述の島田と併せて良い意味で2人候補がいる状態なのだが、西脇を1区に回して3年生の山中を2区にした100回大会の例を取って個人的にはやはり2区を推す。比較的登りもいける選手なので諸々加味して山中よりは速いと思うが果たして…。
3区 島田晃希
〜安定感とスタミナの鬼〜
怪我や不調で中々チームの先頭に立たなかった柴戸に代わり、走りでチームを支えてきた大黒柱の1人。しれっと全日本7区の帝京記録を塗り替えたりハーフも1:01:00を割るなどスタミナ面はチーム随一、その意味では往路の平地区間は全て可能性がある選手でもある。
一方今シーズンは早大ロード5kmで13:45を余力を(多分)残して叩き出し、出雲でも2区に起用されるなどスピード面の強化も順当。楠岡と併せてこの2人が2-3区と言う連続配置でくる可能性は高いと思われる。
4区 尾崎仁哉
〜弾丸の如き副主将〜
全日本では6区で区間1桁かつ好タイムと、今までの突っ込みすぎて後半落ちると言う展開から比較的脱却。元々走力は高いので3区までに展開も味方につければ少なくとも前回より1分以上は速く走れそう。
ただこの選手も結構色んな区間走れる能力がある選手で尚且つ今シーズンの帝京の戦力層の分厚さは中々、特に前述の通り3年生がかなり充実しているので案外復路に温存して来る可能性もありそう。
5区 浅川侑大
〜山登りを誓う急騰株〜
山登り強い想いを寄せる今シーズンブレイクした選手の1人。全日本8区からの箱根5区も過去の帝京では何度か見た光景。その全日本8区で今期58:20と言う素晴らしい帝京記録をマークした事で5区はほぼほぼ確定と目される程になった。
個人でも関カレハーフ7位に11月の日体大で10000m28:46と仕上がり上々。欲を言えば細谷翔馬の記録を超えてくれたらと思うが果たしてどのくらいやれるか。
6区 藤本雄大
〜1年次の雪辱を胸に〜
1年生時点で柴戸と共に世代で最も期待されていた選手の1人。その1年時に木っ端微塵にされた出雲1区以来三大駅伝は一度も出走してないが、この間3年時点で10000m28:56に前回も下り候補だったりと着実に進化してきた。今シーズンも早大ロードは安定の13分台と決して他の主力選手に引けは取らない。
前回は廣田陸が学内記録で区間4位と快走したため普通に考えれば廣田が第一候補だが、どうも今シーズンは調子が上がらず苦しんでいる状態で日体大では29:52もかかってしまった。そうした所から考えても藤本の方が選ばれる可能性は高そう。
7区 原悠太
〜帝京屈指のスピード型〜
1年次からスピード豊かで何かと活躍してきたが三大駅伝だけは3年になるまで出番なし、その鬱憤を晴らすかのように今季は駅伝でも個人でも目覚ましい戦果を量産してきた。
『スピード型』を自称する割に粘り強さもかなりのもの。また本人も7区が希望らしく、彼の走りには合ってそう。個人的にそのスピードと勢いを加速させる走りから3区も可能性あると思っているが、流石に島田・楠岡を退けてと言うのは考えにくいのでこの区間。
8区 谷口颯太
〜世代随一の大出世男〜
楠岡由浩、次いで廣田・大西・原に注目が行きがちだったこの世代にあって今季瞬く間に主力中の主力まで駆け上がった。関カレハーフで入賞までしたかと思えば5000m13:53&10000m28:56と3種目で一線級のランナーにまで昇華、出雲では6区を30:14で走り全日本では4区で素晴らしい走りを見せた。
その4区を走ったと言う辺りから8区と言う割と単格的な予想だが、正直8区以降の予想は結構難しいのでこっから先はそんなに自信はない。
9区 鎗田大輝
〜育成の帝京の体現者〜
同世代の陰に隠れていたが3年次から徐々に認められ始め、今シーズンはすっかり主力格の仲間入り。早大ロード5kmで13:48出した時は歓喜したが、以降の10000m28:46では最早大して驚かなくなった。
この選手も8区候補と思しき選手だが絶対ではない。またここまでの好記録や快走の類は基本集団走であって自ら作ったペースで記録を出した経験がそんなにあるわけではない。単独走になりやすい復路でどの程度自分でペースを作れるかが未知数な所も『起用される』と決めてかかれないポイントの一つ。
10区 小林咲冴
〜怪物級のメンタリティ〜
前回の10区で驚異のメンタリティを披露してちょっぴり話題になったような気がするが、そこからしっかりと主力になってきた世代エース。まだトラックの待ちタイムで圧倒的に見劣りするが早大ロードでは13:45をしっかり記録してもう既に次期エースの片鱗がある。『小林が来年今の笠岡近くになったらなぁ』と言うのは無謀な高望みだろうか?
合宿も概ね順調にこなしているがその反面出雲は3区に出走して区間11位に留まり、その後の全日本・日体大も回避。エース区間と目される出雲3区起用は学内に於ける実力の表れだろうしその後のレース回避も箱根に合わせているのであればその分期待は大きいが…。