まずは我が推し帝京大学

 
今回の箱根では久々のシード落ちと辛酸を舐めましたが、それまでは5年連続でシードを獲得したり、幾度となく表彰台まであと一息と言うレースを経験してきたという隠れた強豪校候補です。そんな提供のオーダーがこちら
 
 
 

 

1区:小野寺悠

 

最近の提供の1区と言うと小野君ですが、その前において帝京の強力なスターターだった選手です。
2020年大会において、区間記録に届こうかと言う超ハイペースに巧みに喰らい付き、この区間の帝京大記録を1分近く縮めての区間8位と言う実績があります。個人種目でも5000とハーフで帝京記録を保持。後述の星君と並んでエースの看板を貼っていました。
 
 
 
 

2区:中村風馬

 
遠藤世代の1人で帝京有数のロード巧者
2022年大会にて、星君の帝京記録を更新し、ムルワ・オニエゴら留学生を突き放して3つ順位を押し上げる快走を披露します。特に権太坂からのラップが出場した21人中最速と言うアップダウンへの強さも指折りで、あわや6分台に届こうかと言うほどでした。
 
 
 

 

3区:遠藤大地

 
中野監督の至宝にして湘南の申し子
この選手はご存知の方多いのではないでしょうか。区間賞こそなかったものの、4年連続の3区で累計19人を抜き、1年時、3年時は8人抜きの激走でチームを一気に上位争いまで押し上げました。また1年生にして5000m13.55 10000m28.34と、トラックであまり目立たない事が多い帝京にあって他校の有力ルーキーに引けを取らない存在感を見せました。
 
 
 
 

4区:星岳

 
クレバーな走りを得意とするエース
10000mで帝京記録を持つエース格で、3・4年次に2区を担いました。特に3年時はハイペースで推移する先頭集団に前を行く多くの選手が追いつく中、1人すぐには追いつかず、単独走で着実に自分のリズムで追い上げようという冷静な走りで結果的に落ちてきた3選手を吸収しました。中村君とでどちらを2区・4区に選ぶかで迷いましたが、中村君があれだけの走りが出来るなら星君の4区温存もありかなと。
 
 
 
 

5区:細谷翔馬

 
『山が弱点』とまで揶揄された帝京にあって山を2度制した男
その見事な走りは最近の箱根を見てきた方なら説明不要でしょう。遠藤君と並ぶ帝京のゲームチェンジャーにして、彼と共に表彰台の夢を見させてくれた大砲です。
 
 
 
 

6区:島貫温太

 
帝京屈指のスピードスター
5000mで13.53 10000mで28.30と、星・小野寺両エース以前に提供記録保持者でした。箱根では2年で10区、3・4年次に6区を担いました。特に3年次は58.44の区間5位で2つ順位を上げる快走。言うまでもなくこれが現在の6区帝京記録です。
 
 
 
 

7区:西村知修

 
帝京大学歴代有数のエース
当初実業団に進むつもりだったのを、その走りに惚れ込んだ中野監督が直に帝京へと引き入れた名ランナーです。入学時点で5000m13分台の超大型ルーキーであり、上級生が主体となって活躍する事が多い帝京にあって1年次から主力で活躍しました。最終4年次の箱根では、スピード区間だった旧4区を担当し、54.34と言う見事な区間新記録で7人抜きの区間賞を獲得。最終的にこれが旧4区歴代3位として残ります。
 
 
 
 

8区:鳥飼悠生

 
帝京大学における復路の切り札
個人的に星・小野寺と三本柱であったイメージが強く、3年次にこの区間で1.04.50の区間3位と言う見事な走り。10000mでも28分台の大台を記録し、全日本では3区で33分台を記録するなど2区を走っても活躍できたであろう程の高い走力を持ちます。96回大会では、上述の快走で下位後退ムードを一気に変えて見せました。
 
 
 
 

9区:高橋裕太

帝京出身では数少ない世界を経験した実力者
在学中に10000m28分台こそなりませんでしたが、箱根では2年次3区区間8位、3年次は9区1.09.50の好タイムで区間6位、最終4年次には2区1.08.43で区間8位とかなり高水準で安定した戦績を残しています。特にハーフマラソンでは、2015年の学生ハーフで青山学院の一色さん、小椋さんに次いで3位に入り1.02.13の帝京記録をマーク、ユニバーシアードでも銅メダルを獲得するなど学生トップレベルで活躍しました。
 
 
 
 

10区:吉野貴大

97年世代の秘密兵器
最終4年次に10区で出走し、7位を走っていたチームを怒涛の勢いで3位争いまで押し上げました。結果的に國學院の殿地君に先着され秒差で表彰台を逃しましたが、その熾烈なデッドヒートでスパート力も見せつけ、1.08.43と言う会心の区間新も果たしました。この時の彼は尋常じゃなく強かった。
 
 
 
 
 

あとがき

とまあ私個人が思うベストメンバー10人を選出してみました。
間違いなく異論は多い事でしょう。私「この選手入れられなかった」「あの選手入れられなかった」と言う感想は多いです。最近の有力所で言うと、岩佐・横井・畔上・寺嶌・堤・平田辺りでしょうかその他にも2000年と2013年と言うベスト4を経験した年もかなり強力な選手団が犇めいていましたが、ちょっとそこまでは手が伸びませんでした。。。
 
今後の選手で言うと、2年連続で1区を走った小野君、今年2区を力走した西脇君、その他小林君・山中君・柴戸君辺りが将来的に入ってきそうです。特に山中君に関しては既に8区4分台に突入している点でかなり期待が持てます。
 
そんな粒揃いになってきただけに、今年の箱根ではかなーり辛酸を舐めた印象。
しかしその分収穫も非常に多く、復路の後半3区間はタイム的にも健闘したと言えるでしょう。比較的2、3年生が多く起用されていたので、1年かけて彼らが今回の経験も踏まえた成長を遂げてくれれば、シード復権は勿論その先の上位争いも目標に出来そうです。