結構前ですが、シャトルマイハマを作りたいので、「インレタやヘッドマークを作って欲しい」というご依頼がありました。
KSモデルのキットを組んだそうですが、その後、「内装も欲しい」となって、それっぽく座席を制作。
私にとって、馴染みどころか見た事もない同車ですが、当時の雑誌(鉄道ファン1990年5月号)を読んでいると、まだ鉄道で収益を上げよう(イベント系)という様々な試みを感じて楽しいですね。
「変わった車両が中線に止まっている」なんて、光景が懐かしいです。
その為に新品を買うのも…。
という事で、ジャンク品が出たら「私もやってみたい」と思っていたら、早速出てしまいましたので落札。
角型ライトは以前試しに作っていたので、今回を機にしっかり作り込み改良しました。
まず、大目玉を取り外すと大きな穴が開いてしまうので、穴埋めパーツを作りました。
中々、良い感じです。
固定と隙間埋めはTwitterで教えて頂いたタミヤの「イージーサンディング」を使用。
平面に削る為、以前買っておいたARTIMA7を開封。
あの苦痛なヤスりがけですが、ただただ楽しいです。
実は楽しくなって、削りすぎてしまったという想像通りのオチですが、角型ヘッドライトを取り付ける場所なのでセーフとしましょう(笑
元々の大目玉から無事に「のっぺらぼう」になりました。
続いて、マスキングテープを切る為、カットラインをDSMで描きdxf形式で保存。そのデータを元にCAMEO4に切り出して貰います。
3Dパーツ同様、調整に調整を繰り返し、出来るだけ使い勝手良く仕上げました。
全体にサフを吹いた後、窓回りをつや消しブラックで塗装。
そこにCAMEOで切ったマスキングテープを貼り付けます。
一旦白で塗ってから、ライトから伸びる赤を入れました。
車体袖の青を入れたら、袖部をマスキングして白を塗って…
今度は水色の細帯を再現する為の塗装とマスキング。
基本的な塗装を終えてマスキングを剥がすとこんな感じになりました。
これでもうパッと見は「シャトルマイハマ」ですね。
続いてインレタを貼りつけ。
自分でデータを制作し、インレタ屋さんで作ってもらいましたが、版権の問題か?需要の問題か?市販されていないようですね。
天気がイマイチでしたので、クリアを吹いて乾燥させている間にスカートを出力、塗装しました。
165系のスカートについて調べて見ると、それぞれ個体差があって面白いですね。
当然、基本的な仕様はあるかと思いますが、眺めている限り一品物のようにみえます。
続いて角型ヘッドライトを作ります。
ヘッドライトは、銀の縁を再現したかったので、土台と銀の枠で分割。
ライトパーツは透明パーツで出力すれば良いのでしょうけれど、ヘッドライトを光らせる術がない為、今回はグレーレジンで出して塗って終わりにします。
出力した物を塗装、組んでいきます。
レンズカバーに恐らく縦のスジがあるだろう…?
と描いてみましたが、それが見えるとなかなか格好良いです。
前面にタイフォンと角型ライトを接着、これで角型の顔つきになりました。
続いて、中間車のデカールを制作します。
出来るだけ余白部を切り落とすと綺麗に仕上がります。
少しガタついていますが、仕方ありません。
これを飛行機プラモなどでよく見る水転写で作れれば…と思い、検索してみると、やってくれる業者はありますが、イラストレータのデータのみ対応との事でした…。
正面にヘッドマークの枠を接着します。
枠内に入れる為のヘッドマークを印刷しました。
ELECOMさんの「貼れる写真用紙」です。
綺麗に印刷でき、かなりの薄手、そしてシールなのでそのまま貼り付けられて便利です。
これでシャトルマイハマのヘッドマークが完成しました。
備忘録も兼ねて残作業は…
・側面窓は固定窓ですが、良い方法が見つからず今のところそのまま
・屋根の塗装は天気が悪いので後日
・車番と所属についてはインレタが届き次第貼り付け
・座席は取付方法をこれから検討
・運転台の取付をどうするか検討
完成したクハとクモハの並びです。
中々それらしくなったかと思います。
中間車のデザインも良い感じです。これは目立ちますね(笑
シャトルマイハマは、運用離脱後、新潟地区や長野地区を走ったようです。
車庫ではこんな並びもあったかもしれませんね。
まだまだ残作業がありますが、楽しく制作が出来ました。