やすらぎ向けのダミーカプラーの設計依頼が来たのですが、眺めれば眺めるほど、懐かしいやすらぎ…。
これは作り込むぞ…!!
とお借りした物で試作していたのですが、ヤフオクにて6両購入してしまいました。
形状だけでなく、走行面でも色々あるようですが、お借りした物も入手した物も悪くなさそうです。
まず初めに作ったのは連結器周りを賑やかにするパーツです。
※私の作る物は全て”それっぽく”がテーマです。
※当たり前のように実車と異なりますので、大前提でお願い致します(^^;
3Dデータはこんな感じで、イモンカプラーのHO-205を3Dパーツにはめ込んで、元々の穴に元々のネジで取り付けるだけのお手軽仕様です。
一番はサポート材から外すのが大変という感じですね。
続いて内装です。
トイレと洗面台はしっかり再現されていますが、お座敷部分は何も再現されていません。ただ、通路部はしっかり段落ちしているのです。
これはトラムウェイさんの「自分で好きに作りなさい」というメッセージでしょう。
こうなると中途半端に机の突起があるより、作り易くて有難いですよね。
という事で「描いて貼って、追加・修正して…。」を繰り返しました。
こちらは机と座椅子を3D出力した物です。
これで宴会場が作れるはず…。
何度も作り直しましたが、現段階で最終的な物をアップしていきます。
畳敷きとカラオケボックスです。
展望席部分となります。
サロン室は床、壁、ドアを描きました。
ここからは3D出力した物を塗装して組んでいきます。
作例は
・ぶどう色2号
・青15号
・クールホワイト
で塗装しました。
塗装したら白い枕カバー部分を座椅子に接着していきます。
10個やったら飽きます。6両全て施工するには苦行です(笑
畳敷きはシール用紙なのでそのまま貼り付け。
座椅子や机はその上にゴム系で接着しました。机は接着面が小さいのでちょっと不安です。
※実用向けに接着面を多くする形状変更をするかもしれません。
ズラリと並んだ机、座椅子の奥にカラオケボックスが見えます。
展望席部分の机は畳敷きに設置された物とは別物ですので、それを再現しています。
車内扉は大きなサロン室窓からチラッと見えます。
駅ホームから眺めた”乗ってみたい列車”の雰囲気が出ましたでしょうか。
ヘッドマークも作りました。
さよならの文字をなくして正調マークっぽくしてみます。これで色々と遊べそうですね。
私が子供の頃、団体列車の時間なんて知らず、沿線で”何かこないかな!?”とウキウキして待っていた時によく来たのがこの”やすらぎ”。
時々、中線に停車している姿を眺めたりしましたが、この大きな窓と宴会中のお座敷部分がとても”乗りたい!”と思わせてくれる車両でした。
いつか乗りたい!と思っているうちに廃車になり、わたらせ渓谷鉄道へ譲渡。サロンドへと改造されました。
社会人になる頃には極稀に運行される団体運用ばかりで、時々撮る機会はあれど乗る機会はなく…。
2008年に引退間近となり「さよなら列車」のイメージだったのでしょうか。
整理券さえ入手できれば、一般も乗れる臨時列車として頻繁に運行されました。
こちらが憧れのお座敷列車と、展望席。
今思えばサロン室、行かなかったなぁ…勿体ない。
もっと車内回って、撮っておけば…!!
そんなサロンドでは車掌さんとお話しさせてもらい、車掌室の窓から一枚。車掌気分で座らせてもらいました。
私にとっては、そんな懐かしさや楽しさを感じさせてくれる車両の一つです。
とてもとても楽しい模型作りとなりました。