年末から一カ月かかって、
やっと読み終わりました。
私の読書はベッドタイムだから、
なんとも眠くなっちゃってw
絶滅危惧種の動物の生態に、
哲学をからめて描く短編集なのですが、
溝上幾久子さんの版画がまた良い✨
まるで子供の頃、
母に絵本を読んでもらって寝付いたように、
ぐっすり寝てしまうのよ~。
絵を舐めるように見て、
物語の世界に入っていく。
あの感覚って、大人には得難い時間だと思うのよね。
動物の生態を面白おかしく読むうち、
その死生観に、心が洗われる。
人もこうやって「今」を純粋に懸命に生き、
あっさり死ぬものなのだと。
章のはじめに主人公の説明が書いてあるの。
そこ読んでから、物語に入っていくんだけど、
著者のドリアン助川さん、キャラだてが面白く、
思わずぷっと笑ってしまうところも多々。
ネーミングもウケるw
大学の先生をやってるからなのかな。
若者の行動に詳しい気がする。
かつて「叫ぶ詩人の会」で、
ロックなポエトリーリーディングをしていたドリアンさんが、
大人になったいま書き上げる物語の数々。
人生とは、命とは、社会とは・・・。
考えさせられる一冊です。
大人女子としては、母子ものは特にグッとくるね。
随所に溢れる宇宙観もハンパないです( ;∀;)
私も書いてて時々あるんだけど、
ドリアンさんも言葉が天から降りてくる人なのね。
その味わいは、読む側も珠玉の体験となります。
最終章、ガビチョウの鳴き声がQRコードで聞けたんだけど、
ベッドにいながら森の中に行けました。
極寒の季節に嵌まりたい一冊です。
人生の味わいを知った今だからこそ✨
大人女子 今こそ読書で
セルフヒーリング✨