温泉を出ても、まだ1時前。電車の時間まで、まだ2時間近くあります。

 

まぁとりあえずお昼になんか食べましょかって、ダンナと二人でやってきた川沿いをまたぷらぷらと駅方面に戻ります。だってなんもないからね~。

 

泊まった宿のそばに立派な蕎麦屋さんがあったから、じゃあそこでも行こかねぇと。結果、振出に戻るだよえー。あはは。

 

川沿いはずっと住宅街だったんだけど、住宅の一階に美容院を構えてるお宅があった。前を通り過ぎようとすると、そこにたたずむおばあさんに声を掛けられる。

 

 

 

「すみませんが、厨房のある場所わかりますか?」

 

との問いだった。・・・・・・・はて?何の話でしょ?ニヤニヤ

 

うちの職場でも慣れてっからね。お年寄りの急激に意味不明な問いかけ。

 

「え~っと、わからないですねぇ。ワタシ、ここら辺の者じゃないので。」

 

「あ~そうですかぁ。私もそうなんですよぉ。」

 

とお返事されるおばあさん。杖ついて、買い物袋下げて、まだ肌寒さ残るこの季節にカーディガン。。。

 

 

 

 

 

 

いや、あなたは地元の方でしょ?

ガーンガーンガーンガーンガーンガーンガーンガーンガーンガーンガーンガーンガーンガーンガーンガーンガーンガーン

 

 

 

 

 

 

はいはい。

この場合、迷子と言っていいのかわからんがね。

 

 

「う~~んと、ご自宅の帰り方わかります?」

 

との問いかけに、苦笑いのおばあさん。だよねぇ。ダンナと二人、持ってるものを見せてもらったんだけど、お名前の書いたネームプレートと鍵を持っている。たぶん、どっかの施設にいるんだなって。

 

お話聞くに、最近そこに越してきたんだと。一人でどっかに行くなと言われてるけど、目を盗んで抜け出したんだって。お金は千葉に住んでる娘さんが送ってくれた1万円を持って。ちなみに息子さんはアメリカにいるっていう。

が、失礼ながらどこまでほんとかわかんないなぁとショボーン。うちの職場も、やっぱ認知の人ほど脱走するからさ。

 

とにかく地元じゃないしね。なんせご自宅もわかんないから110番。その間、ダンナにまだ一生懸命話続けてる。不安なんだろね。

 

「ほんと、姥捨て山に来ちゃって。」

 

というセリフにちょっと胸が痛むわ。ダンナの母ちゃん思い出してチーン

 

おまわりさんがすぐにパトカーでやってきてくれた。事情を説明して、おまわりさんもおばあさんの持ち物チェックしてたけど、やっぱり住所らしいものはないし。

 

「とりあえず、警察署のほうで保護しますから。」

 

って言われたけど、そりゃますます不安になるだろう。かわいそうにって。一瞬ついてこうかと思ったけど、電車の時間あるしなぁ。どうしようって。

 

そんなやりとりしてたらおまわりさんの無線に連絡が入った。施設のほうから問い合わせが入ったって。あ~、良かったねぇって。

 

聞いてたら、ほんとについ最近山梨市からこっちに越してきたそうで。詳しくは聞けなかったけど、駅を中心に、川を西に行くのを間違えて東に上がってきちゃったみたい。

 

警察にはいかず、そのまま施設に送ってもらえると聞いて安堵してると、説明を聞いてたおまわりさんとは別の、もう一人いたおまわりさんが、

 

「これ、おばあさんから差し上げたいと言ってます。」

 

って、買い物袋に入ってたいちごを1パック差し出されたびっくり

 

正直、旅先でいちご1パック持ち帰るのはけっこう微妙に思ったのだが、これはおばあさんの気持ちだからね。大変な思いして買った大事ないちごをさ。

 

「もらっちゃっていいんですか?せっかく買ったのに。」

 

って言ったんだけど、おばあさん満足そうな顔してたからね。きっとお礼の形があって良かったんだろうと思う。だから、ありがたくいただいた。

 

パトカーに手を振って、笑顔でさよならした。そして、ちょっと切なくなった。

帰ると言っても、まだ慣れ親しまない、たぶん施設の自分の部屋に戻されて、たぶん誰かに叱られたりするんだろうな。監視もされたりするんだろうな。。。

 

すごく失敗したなぁと思ったのは、そのおばあさんが住んでる施設の名前を忘れちゃったこと。

もらったいちごがすっごく甘くておいしくて、どうせならそれを伝えてあげたかったなぁと思って。ありがとうって言ってあげたかった。

 

 

 

おばあさんと別れて時間を見ると、ちょうどいい頃合いになっていた。目指してた蕎麦屋に入って、ちょっと遅めの昼食を。

 

最後だからワタシもビールを一杯飲んでおいしいおそばを食べて、

 

「なんか、なんもなかったけど、総じて楽しい旅だったな音譜。」

 

と、素直に言葉が出た。ありがたいこっちゃ。

 

ダンナは珍しく、おろしそばとその店オリジナルの辛み大根そばで迷っていたが、店員さんに勧められた辛み大根そばがおいしかったようで。

 

「これにして正解っ音譜

 

と喜んでいたので、ま、ダンナも楽しかったのだろう。

いがったいがった照れ

 

あ。ちなみにおばあさんが言ってた「厨房」って。

帰りに駅前歩いてたら「厨房の見えるレストラン」って名前のレストランがあったのよ!あ~これかぁって。

地元の人ならわかってあげられたんだろうなぁ。ごめんよ~って思ったよ笑い泣き

 

 

 

 

気が付いたら一週間もネタに出来たね。あはは。

 

これにて珍道中の顛末はしゅうりょうですウシシ

 

旅から帰った翌日から、うちのダンナは半年予定の夜勤に入りやした。しばらくはすれ違い夫婦でごぜぇやすニヤニヤ

 

 

 

 

 

 

あ。

 

帰りは奮発してグリーン車で帰ってきた。

 

とても乗り心地がよく、寝不足のあたしゃすぐに寝ちまって、起きたらもう新宿だった。。。。。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

なんか

損した気分っ。DASH!DASH!DASH!DASH!DASH!DASH!DASH!DASH!DASH!

 

 

 

 

 

 

 
やっぱリュックで持ち帰るのは難しかった!
だいぶ潰しちゃったけど、ほんとに甘くておいしかったラブ