芝㊧2000m(A)
新潟記念 GⅢ
古馬(3歳以上混合)戦専用コース。基本的に2歳、3歳限定戦では内回りを使用する。向正面のポケット(内回り芝1400mと同じ地点)からのスタートで、3コーナーまでの直線距離は948m。2000mでコーナー2つは日本で唯一となる。
ラップ推移は芝1800mとほぼ同様。前半600m通過が速くなる傾向にあり、中盤でペースが緩んだ後、直線での切れ味が求められる展開になることが多い。脚質も同様に、逃げ・先行が不利。差し馬が強い。
血統的には瞬発力勝負を得意とするディープインパクトが大きく台頭。一方でシンボリクリスエス、スペシャルウィーク、ゼンノロブロイといったスタミナタイプの種牡馬の好走も目立つ。これは高速馬場で前が止まらないケースや、平均ペース、または道悪で上がりがかかる展開になった場合であることが多い。
~POINT~
・芝1800mと同様の傾向
・差し、追い込み馬有利
~特注種牡馬~
勝利数トップタイ=ディープインパクト(17-12-10-69/108)
勝率15.7%、連対率26.9%、複勝率36.1%、単回値106、複回値91
高連対率=ファルブラヴ(2-1-0-4/7)
勝率28.6%、連対率42.9%、複勝率42.9%、単回値237、複回値112
高単勝回収値=ゼンノロブロイ(5-3-3-30/41)
勝率12.2%、連対率19.5%、複勝率26.8%、単回値539、複回値147
サラ系3歳上オープン平均
逃げ 0.25%
先行 20.0%
差し 70.0%
追込 0.75%
平均勝ち時計 1.58.5秒
(5F-5F)(59.7-58.8)
平均上がり 34.0秒
枠
中枠
脚
フラット
種牡馬
ディープインパクト
ゼンノロブロイ
ハーツクライ
キングカメハメハ
シンボリクリスエス
波乱の予感漂うサマー2000シリーズ最終戦
過去10年の新潟記念のうち6年で単勝3番人気以内の馬が3着以内に1頭も入っておらず、3連単の配当が10万円未満だったのは2014年の1回だけ。波乱の歴史が刻み続けられているレースだけに、今年も波乱となる可能性は十分あるだろう。下位人気馬の活躍が目立つ一戦であることを頭に入れて、過去10年のデータをチェックしていこう。
単勝オッズ別の成績に注目
過去10年の単勝オッズ別成績を調べると、単勝「3.9倍以下」だった馬はすべて4着以下に敗れている。好成績を残しているのは5頭が優勝している「7.0~9.9倍」のエリアで、好走率でもトップの数値をマークしている。また、「10.0~19.9倍」と「20.0~29.9倍」から2着馬が計7頭も出ているのが特徴的だ。
馬番別の成績にも注目
過去10年の成績を馬番別にまとめてみると、好成績を残しているのは内寄りの馬番。「1、2番」の成績こそいまひとつだが、「5、6番」と「7、8番」からは連対馬がそれぞれ5頭以上出るなど、真ん中からやや内寄りの馬番が好成績となっている。ちなみに、「5~8番」で3着以内に入った15頭のうち、2008年2着のマイネルキッツ(2番人気)を除く14頭は単勝4番人気以下だった。
年齢別の成績に特徴あり
過去10年の年齢別成績を調べると、4歳馬、5歳馬、7歳馬がそれぞれ3勝を挙げるなど、好走率で上位となっている。それに対し、3歳馬と8歳以上の馬は3着以内に入っていない。また、6歳馬は出走頭数こそ多いものの優勝したのは2013年のコスモネモシンだけと、それぞれいまひとつの成績になっている。
サマー2000シリーズ転戦馬が好成績
過去10年の新潟記念で3着以内に入った馬の多くは、小倉記念や七夕賞、函館記念からの臨戦馬だった。それに対し、同じ新潟競馬場で行われる関屋記念から臨んだ馬は2着以内がゼロとなっている。傾向的にはサマー2000シリーズの対象レースから臨んできた馬が優勢だ。
前走と今回の負担重量をチェック
過去10年の新潟記念では、「前走がハンデ戦のGIII で、そのレースと今回の負担重量が同じ」という馬が2009年を除いて連対している。例外となっている2009年も、これに該当していたメイショウレガーロ(12番人気)が3着に入っていた
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臨戦過程に注目
過去3年の新潟記念の優勝馬は、過去3走以内にGIII のハンデ戦に2回以上出走していた。出走各馬の臨戦過程をチェックして、GIII のハンデ戦を中心にローテーションを組んでいる馬がいれば、チェックしておきたいところだ
これを考慮して馬選びしましょ。