阪神芝㊨2000m
マーメイドs GⅢ
コース総合見解2006年の改装前と同様のコース形態。スタンド前直線からスタートし、1コーナーまでの距離は325m。スタート直後が上り坂ということもあり、あまりペースは上がらない。
向正面いっぱい息が入り、3コーナー過ぎの下り傾斜で少しずつ速くなり始め、3~4コーナー中間の偽直線で加速し、4コーナー手前で追い出されるというのが基本的な流れ。穴に期待するなら、展開面で恵まれやすい逃げ・先行馬だ。
先手を取るよりもインにこだわるべきコース。データからは先行有利となっており、古馬の上級条件でも馬券の中心は先行馬。枠順、メンバー構成からスムーズに先行できそうな馬を狙いたい。
ただし、3歳オープンクラスだけは前後差が逆転。古馬戦を含めても唯一の前傾ラップとなっている。特に若葉Sはハイペースのタフな流れになることが多く、このコースの一般的な流れとは大きく異なるので注意が必要だ。
~POINT~
・スローペースになりやすい
・先行有利
・穴は逃げ・先行馬の粘り込み
~特注種牡馬~
[ディープインパクト:28-16-22-84/150]
勝率18.7%、連対率29.3%、複勝率44.0% 単回値72、複回値89
[シンボリクリスエス:10-7-9-41/67]
勝率14.9%、連対率25.4%、複勝率38.8% 単回値143、複回値120
[ステイゴールド:9-17-8-59/93]
勝率9.7%、連対率28.0%、複勝率36.6% 単回値81、複回値95
[ハーツクライ:8-12-9-53/82]
勝率9.8%、連対率24.4%、複勝率35.4% 単回値68、複回値78
3歳以上オープン平均値
逃げ 13.3%
先行 23.1%
差し 46.7%
追込 23.1%
勝ち時計 1.59.8秒
(3F-3F)(36.4-35.0)
平均上がり 34.4秒
枠
中枠
脚
逃げ、先行馬
種牡馬
キングカメハメハ
ステイゴールド
ハーツクライ
ディープインパクト
ハービンジャー
毎年のように高配当が飛び出している牝馬限定のハンデキャップ重賞
昨年のマーメイドSは単勝オッズ15.6倍(8番人気)のシャトーブランシュが優勝を果たし、3連複2万2750円、3連単15万1990円の高額配当決着となった。ハンデキャップ競走となった2006年以降の過去10回中、3連複の配当が1万円未満だったのは1回だけ、3連単の配当が10万円未満だったのは3回だけである。波乱含みの一戦を制し、今後の重賞戦線に向けて弾みをつけるのはどの馬だろうか。今回は過去10年のレース結果から、好走馬に共通するポイントを分析してみよう。
優勝馬の大半は前走から中3週以内
過去10年の優勝馬10頭中9頭は、前走との間隔が中3週以内だった。中4週以上だったのは前走から中25週だった2009年のコスモプラチナだけだ。なお、前走との間隔が中6週以上だった馬は、3着内率が10.3%にとどまっている。臨戦過程を比較する際は、前走との間隔が比較的短い馬を重視してみたい。
前走が1800m未満の
レースだった馬は不振
過去10年の優勝馬10頭は、いずれも前走の距離が「1800m以上」だった。一方「1800m未満」だった馬は連対率4.3%、3着内率12.8%とやや低調な成績に終わっている。前走が「1800m未満」だった馬は評価を下げるべきだろう。
ちなみに、前走の距離が「1800m未満」だった馬の中で3着以内に入った6頭は、いずれも前走が「ヴィクトリアマイル」だった。今年も前走が「ヴィクトリアマイル」を除く「1800m未満」のレースだった馬は評価を下げるべきだろう。
近年は中山と阪神に
実績のある馬が優勢
過去5年の3着以内馬15頭は、いずれも前年以降に中山または阪神競馬場の芝のレースで4着以内に入った経験のある馬だった。ゴール前の直線に急坂がある中山コースや阪神コースで実績を残している馬は信頼できるようだ。
内枠劣勢、外枠優勢の
傾向が強まっている
過去5年の枠番別成績を調べると、「1~3枠」の馬は3着内率が9.5%にとどまっている。内寄りの枠に入った馬はやや評価を下げるべきだろう。
また、過去3年の枠番別成績を調べると、「6~8枠」の馬が3着内率38.9%と優秀な成績を収めている。近年の傾向を重視するなら、外寄りの枠に入った馬に注目してみたい。
勝ち馬を探せ!
FOR THE WIN
阪神・芝コースへの
適性が高い馬に注目
過去6年の優勝馬6頭は、いずれも前年以降に阪神競馬場の芝のレースで連対した経験のある馬だった。〔表4〕の傾向からもわかる通り、コース適性が高い馬を重視すべきだろう。なお、この6頭は前走との間隔が中3週以内だった点、前走の距離が1800m以上だった点も共通している。
これを考慮して馬選びしていきましょ!