新幹線で移動するとき、「のぞみ」と「ひかり」のどちらを選ぶべきか迷うことはありませんか?
どちらも東海道新幹線を走る速達列車ですが、速さや停車駅、運行本数には違いがあります。
この記事では、のぞみとひかりの所要時間・停車駅・料金・運行本数を比較し、それぞれのメリット・デメリットを解説します。
ビジネス利用や旅行など、目的に応じたおすすめの選び方も紹介するので、新幹線のチケットを選ぶ際の参考にしてください。
それでは詳しく見ていきましょう!
のぞみとひかりの速さの違いとは?基本情報をチェック
新幹線の「のぞみ」と「ひかり」は、どちらも東海道新幹線の速達列車ですが、速さや所要時間、停車駅に違いがあります。
どちらを選ぶべきか迷ったときは、それぞれの特徴を理解することが大切です。
ここでは、のぞみとひかりの最高速度や所要時間、停車駅の違いを詳しく見ていきましょう。
のぞみとひかりの最高速度は違う?
のぞみの最高速度は時速285キロ、ひかりの最高速度は時速270キロに制限されています。
所要時間の違いはどれくらい?主要区間を比較
のぞみとひかりの所要時間を、主要区間ごとに比較してみましょう。
東京~新大阪間の所要時間
- のぞみ:最短2時間21分
- ひかり:最短2時間44分
東京~名古屋間の所要時間
- のぞみ:最短1時間27分
- ひかり:最短1時間37分
名古屋~新大阪間の所要時間
- のぞみ:最短49分
- ひかり:最短59分
このように、のぞみのほうが停車駅が少ないため、各区間で10~20分程度の差が生じます。
特に、ビジネスシーンでは移動時間を少しでも短縮したい人にとって、のぞみのほうが有利だと言えます。
のぞみとひかりの停車駅の違い
のぞみとひかりの停車駅の違いを見てみましょう。
のぞみの主な停車駅
東京 → 新横浜 → 名古屋 → 京都 → 新大阪
ひかりの主な停車駅
東京 → 新横浜 → 静岡 → 浜松 → 名古屋 → 岐阜羽島 → 米原 → 京都 → 新大阪
のぞみは、途中の静岡県内の駅に停車しませんが、ひかりは静岡や浜松にも停車します。
そのため、東海道新幹線を長距離移動するならのぞみ、静岡県内を利用するならひかりが便利です。
運行本数の違いと利便性の比較
運行本数も、のぞみとひかりでは大きく異なります。
1時間あたりの運行本数(東京~新大阪間)
- のぞみ:最大10本
- ひかり:2~3本
のぞみは1時間に約10本運行されているのに対し、ひかりは1時間に2~3本しかありません。
そのため、とにかく早く移動したいならのぞみ、乗車時間を気にしないならひかりを選ぶのがよいでしょう。
また、ひかりはのぞみに比べて自由席の座席数が多いため、混雑時に自由席に座れる確率が高いというメリットもあります。
のぞみとひかりの料金比較!どちらがお得?
新幹線を利用するとき、気になるのが運賃の違いです。
のぞみとひかりは、停車駅や所要時間が違いますが、運賃にも差があるのでしょうか?
ここでは、のぞみとひかりの自由席・指定席の料金や、お得に利用できる方法について解説します。
のぞみ・ひかりの自由席と指定席の料金差
新幹線の料金は、運賃 + 特急料金の合計で決まります。
のぞみとひかりの料金を比較してみましょう。
東京~新大阪間の料金
- のぞみ指定席(通常期):14,720円
- ひかり指定席(通常期):14,400円
- 自由席(のぞみ・ひかり共通):13,870円
東京~名古屋間の料金
- のぞみ指定席(通常期):11,300円
- ひかり指定席(通常期):11,090円
- 自由席(のぞみ・ひかり共通):10,560円
このように、のぞみの指定席は、ひかりよりも約300円高い設定になっています。
自由席の料金はどちらも同じですが、のぞみの自由席は混雑しやすいため、確実に座りたいならひかりを選ぶのも一つの方法です。
エクスプレス予約や回数券を使うとどう変わる?
新幹線には、通常のきっぷ以外にもお得に乗車できる方法があります。
エクスプレス予約(スマートEX)
- 東海道新幹線の会員制予約サービス
- 通常よりも安くチケットを購入可能
- のぞみ・ひかりどちらも割引対象
例えば、東京~新大阪間の場合、エクスプレス予約を利用するとのぞみの指定席が13,620円になり、通常より1,100円お得になります。
回数券(2023年9月末で販売終了)
- 6枚つづりのチケット(有効期間3ヶ月)
- のぞみ・ひかり共通で利用可能
- 現在は販売終了しているため、代わりに「新幹線eチケット」がおすすめ
現在は回数券の販売が終了しているため、スマートEXやeチケットを活用するのが賢い選択です。
コスパ重視ならどっち?料金と時間のバランス
のぞみとひかりの料金差は比較的小さいですが、<b>所要時間や混雑状況</b>を考慮すると、どちらを選ぶべきかが変わります。
速さを重視するならのぞみ
- 東京~新大阪間で最短2時間21分と、ひかりよりも速く到着できる
- 1時間あたりの運行本数が多く、待ち時間が少ない
- 出張やビジネス利用で、移動時間を短縮したい場合に最適
コスパを重視するならひかり
- のぞみに比べて指定席の料金が少し安くなる場合がある
- 自由席の座席数が多く、混雑時でも座れる可能性が高い
- 静岡や浜松などの中間駅に停車するため、これらの駅を利用する場合に便利
長距離移動で少しでも早く到着したいならのぞみ、混雑を避けつつコストを抑えたいならひかりが適した選択肢になります。
のぞみとひかりの選び方!目的別おすすめの新幹線
のぞみとひかりは、速さや料金に違いがありますが、目的に応じた選び方が大切です。
出張や旅行、家族での移動など、利用シーンによって最適な新幹線が変わるため、それぞれのおすすめポイントを見ていきましょう。
ビジネス利用ならのぞみ?ひかり?
ビジネス利用で新幹線を選ぶなら、時間を最優先にするのがポイントです。
のぞみがおすすめの理由
- 停車駅が少なく、移動時間を短縮できる
- 1時間に最大10本運行しており、待ち時間が少ない
- ビジネス客が多いため、静かで落ち着いた雰囲気
例えば、東京から新大阪へ移動する場合、のぞみなら約2時間30分で到着します。
ひかりだと2時間50分ほどかかるため、20分の差が大きな違いになることも。
そのため、仕事のスケジュールが詰まっているなら、のぞみ一択といえます。
観光に便利なのはどっち?
観光目的で新幹線を利用するなら、コストと停車駅のバランスを考えることが大切です。
のぞみが向いているケース
- 東京・名古屋・京都・大阪などの大都市を巡る旅行
- 観光時間を確保するため、移動時間を短縮したい
ひかりが向いているケース
- 静岡や浜松、岐阜羽島などに立ち寄る観光プラン
- 少しでも交通費を節約したい場合
ひかりはのぞみに比べて停車駅が多いため、途中下車しながら観光を楽しむ人におすすめです。
例えば、静岡や浜松で途中下車して観光するなら、のぞみではなくひかりのほうが便利になります。
家族旅行・子連れの場合の最適な選び方
小さな子どもと一緒に新幹線を利用する場合、快適に過ごせるかどうかが重要です。
のぞみのメリット
- 移動時間が短く、子どもが飽きにくい
- 本数が多く、好きな時間に選びやすい
ひかりのメリット
- 自由席の座席数が多く、家族で座れる可能性が高い
- 混雑が比較的少なく、落ち着いて移動できる
特に、自由席を利用するならひかりがおすすめです。
のぞみはビジネス利用者が多く、自由席が満席になりやすいですが、ひかりなら比較的座りやすく、ゆったりと移動できます。
また、子ども連れの場合は、多目的室が利用できるかどうかもチェックしておくと安心です。
まとめ
のぞみとひかりは、どちらも東海道新幹線の速達列車ですが、停車駅や運行本数、料金、利便性に違いがあります。
のぞみの特徴
- 停車駅が少なく、最速で移動できる
- 東京~新大阪間を約2時間21分で結ぶ
- 1時間に最大10本運行し、待ち時間が少ない
ひかりの特徴
- 停車駅が多く、静岡や浜松などの都市にも停車
- 東京~新大阪間の所要時間は約2時間44分
- 自由席の座席数が多く、混雑時でも座れる可能性が高い
こんな人にはのぞみがおすすめ!
- 出張やビジネスで、移動時間を短縮したい人
- 東京・名古屋・京都・大阪などの主要都市を移動する人
こんな人にはひかりがおすすめ!
- 静岡や浜松など、のぞみが止まらない駅を利用する人
- 交通費を少しでも節約しながら移動したい人
- 混雑を避けて、自由席で確実に座りたい人
目的や移動スタイルに合わせて、最適な新幹線を選びましょう。
少しでも快適な移動ができるよう、今回の比較を参考にしてみてください!