随分昔に読んだ司馬遼太郎の「翔ぶが如く」・・・・・・ 確かこれは・・・・・西郷隆盛が 自身もその成立には 東奔西走した明治新政府に弓をひく(西南戦争)立場にならざるを得ぬようになった経緯を司馬遼太郎が 例の綿密な取材でかなり克明に描き上げた物語だと記憶しているが 文中 西郷隆盛の人間評をかなりユニークなとらえ方で表現している。

 

西郷隆盛は 多くの日本人から好かれたようだが これは・・・・「ナマの西郷 生きている西郷」・・・・に合った人はその”どうにも”人間的魅力に取りつかれざるを得なくなったというほど”なにかお”・・・・・・・(独特のカリスマ性) をもっていた人物のようだ。

 

西郷の あの黒水晶をおもわせるような巨眼で仰視されたものは 「1日合えば1日惚れる 10日合えば10日惚れる」というようだったと司馬遼太郎は表現している。

 

勿論 司馬遼太郎自身も ナマの西郷にあったことはないはずだから 司馬のこれまで数々の歴史上の人物を書いてきたがゆえに培われた 完成された人間観察“眼”が言わせた西郷像だろう。

 

その西郷が 盟友だった大久保利通と敵対するようになり 最後は 故郷の城山で自刃するようになるが 結局西郷という人は革命の成就者たる性格の人間で ”功”成り成った 革命の果実(明治新政府)を穏やかに運営していくというタイプの人間ではないようだ。

 

その証拠に新政府を放り出して鹿児島へ帰り 犬を連れての 猟三昧だったようだが やがて”かごんま”の若者に担がれて御神輿(おみこし)状態となり西南戦争を起こすこととなる。

 

そこが ”乱世の英雄”というか 西郷隆盛の西郷隆盛たる所以だろう。

 

さて ここに どうにも人間くさい 西郷隆盛の言葉を羅列してみました。

 

西郷隆盛という 英雄の 人間クサさを味わってください。

 

 ー 人は、己に克つを以て成り、己を愛するを以て破るる。

 

 - 道は決して多端なものではない。まことに簡単なものである。ただ白と黒の区別があるだけである。

 

 ー およそ思慮は平静、黙座静思の際においてすべし。

 

 ー 天は人も我も同一に愛し給うゆえ我を愛する心を以て人を愛すべし。

 

 - 間違いを改めるとき、自ら間違っていたとき付けばそれでいい。そのことを捨てて、ただちに1歩を踏み出すべし。間違いを悔しく思い、取り繕うと心配することは、たとえば茶碗を割り、その欠けたものを合わせてみるようなもので、意味がないことである。

 

 - 急速は事を破り、忍耐はことを成す。

 

 - 志を貫くためには、玉となって砕けることを本懐とすべきであって、志を曲げて瓦となってまで、生きながらえるのは恥とする。

 

 - 命もいらず名もいらず、官位も金も要らぬ人は始末に困るものなり。

 

 - この始末に困る人ならでは、艱難(かんなん)を共にして国家の大業はならざる也。

 

 - 啓天愛人(天を敬い ひとを愛する)

 


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