無線室 -6ページ目

無線室

無線通信、特に受信に関する考察、実験、感想などを‥‥。

 明けましておめでとうございます。本年もよろしくお願い申し上げます。

 さて、ここ最近の流れとして、デジタル化が避けて通れない情勢です。でも、アナログ波が完全になくなるわけではありません。
 「デジタル化したからワッチをやめる」というのではなく、今まで受信したことがないアナログが残存するジャンルに挑戦するのもありでしょう。そうすれば、まだまだ受信という趣味はこれからも長く続けていけるはずです。

 せっかく買った受信機をもっともっと活用するためにも、受信ジャンルの幅を広げてみてはいかがでしょうか?
 本日、東京・秋葉原のイベントスペース「ベルサール秋葉原」で、三才ブックスの「東京ペディションin秋葉原」が開催。毎年12月23日恒例となったこのイベントですが、今年も行ってきました。

 私が到着したのは11時過ぎ。『ラジオライフ』1月号読者優先入場がすでに終わり、一般入場が始まった直後でした。
 会場内は、例年にも増して熱気を帯びていたように感じます。どのブースを見ようにも、人をかき分けないとダメな状態。お目当てのブースの前に来れたとしても、そのまま押し流されそうになってしまうほどです。
 毎度のことですが、どこから見つけてきたのだろうと思われる怪しげなグッズや、貴重なお宝が並んでいる姿は圧巻の一語に尽きます。特に、午前中は掘り出し物を探そうと多くの人が詰めかけていました。

 一方、ステージでは来場者による記念撮影やCD-R投げ大会を展開。そして、14時には桃井はるこさん細田時弘さんのトークショーが行われ、実に興味深い話で楽しませてくれました。
 その後、15時を過ぎておぐりゆかさんのアイボールQSO大会へ。144MHz帯の交信がメインでしたが、中には持参したCB無線機をおぐりさんに手渡しての交信も行われました。
 15時40分には、恒例の10円オークションに突入。アンテナと充電池なしのDJ-X8が登場しましたが、ブースを出展していたアルインコからアンテナを提供してオークションにかけられました。このほか、IC-R20とクローニングソフトCS-R20のセットも出品。20,500円で落札されました。

 16時過ぎには閉場。濃いイベントが終了しました。
 もはや、東京ペディションに来ないと年の瀬を迎えられません。今年行けなかった人は、ぜひ来年こそは来てみてはいかがでしょうか?
 気象庁予報によると、明日は東京で初雪になるようです。昼頃から雪か雨となり、明後日まで続くと予報しています。積雪についての言及はありませんが、明日の帰宅と明後日の出勤時は雪になっている可能性が高いようです。

 そうなると、鉄道やバスの運行に影響が出るかもしれません。場合によっては、路面凍結も考えられます。毎度のことですが、鉄道無線やバス無線を受信して確実な情報を入手するようにしましょう。
 雪に不慣れな東京で安全に暮らすためには、受信機を活用するのが賢明といえそうです。
 JR東日本は本日、宇都宮線・高崎線・常磐線と東海道線を上野・東京経由で連絡する運転系統の愛称を「上野東京ライン」とすると発表しました。上野―東京間は現在、「東北縦貫線」という仮称で建設が進められ、2014年度末、すなわち2015年3月ダイヤ改正で開通する予定です。

 ここで鉄道無線的に気になるのは、列車無線がどうなるかということ。東海道線が東京までD4ch、宇都宮線・高崎線が上野までD2ch、常磐線が上野までD4chとなっています。では、この間の周波数は何chになるのでしょうか?
 以下は予測ですが、上野―東京間はD4chになると考えるのが自然かもしれません。もし仮にD2chとすると、同じ周波数を使う中央快速線が東京―神田間で併走することになり、互いに干渉してしまいます。
 では、D4chでは東海道線と常磐線で干渉してしまうと思うかもしれません。しかしながら、秋葉原もしくは東京の上野方(首都高速都心環状線の高架下付近)で別系統として分けしてしまえば、干渉を避けることが可能です。

 アナログ時代では、横須賀線と総武快速線はA1chを使用していました。千葉―久里浜間を1つの指令系統としていたわけではなく、東京トンネルの品川方坑口を境に、千葉方面を総武快速線、久里浜方面を横須賀線の指令卓の扱いとしていたのです。これは、東京トンネルが開通当初総武快速線として扱われていた名残のようです。
 東京トンネルを走行中の横須賀線下り列車に乗車中、ちょうどA1chで通話がありました。しかし、東京トンネルを品川方坑口から抜けた瞬間、通話が途中で終わってしまったのです。このことから、運転系統では東京を境とする横須賀線と総武快速線は、列車無線的には東京トンネルの品川方坑口が境界となっており、デジタル化した今でも踏襲されています。すなわち、久里浜で総武快速線の指令卓の、千葉で横須賀線の指令卓の通話は聞くことができません。

 このような事例があることから想像するに、仮に上野―東京間でD4ch使用して勝田―来宮間で同じ周波数となったとしても、ある1か所で境界を設ければ東海道線と常磐線でこれまで通り別々の指令卓で運用することが可能なのです。
 ちなみに、境界の予想として秋葉原と東京の上野方を挙げました。根拠は以下の通りです。
 秋葉原は、上野折り返しの電留線があること。東京の上野方は、東京の場内に当たることです。

 実際にどうなるかは、現時点ではわかりません。運転台のチャンネル切り替えも、デジタル化した現在では走行区間に応じて自動的に行われます。
 今から1年3か月後の開通で、この予想が当たっているでしょうか?
 少し前の話題になりますが、JR東日本は10月8日、埼京線に無線式列車制御システム「ATACS(アタックス)」を導入すると発表しました。
 ATACSは「Advanced Train Administration and Communications System」の略で、これまで軌道回路に頼っていた在線の把握を、列車が定期的に発信する位置情報の電波を元にするもの。2011年10月に、仙石線あおば通―東塩釜間で導入されました。

 発表によると、今年度から工事などを開始し、2017年秋の運用開始を目指しています。現在、埼京線では205系からE233系7000番代への置き換えが進行中。E233系の10号車(新木場方先頭車クハE233)の9号車寄りの屋根に、ATACSアンテナの準備工事が施されています。
 なお、一部にはATACSアンテナを装備した状態で新製された車両もあるようです。列車無線やWiMAXのアンテナよりも太いアンテナが2本取り付けられています。ちょうど、昔の常磐無線のアンテナに似ているかもしれません。

 さて、先行導入された仙石線のATACSは、おおむね2~3kmの区間で1つのゾーンを構成し、1ゾーンで1波を使用します。周波数は、基地局が352.64375MHz、352.65000MHz、352.65625MHz、352.66250MHzの4波、移動局はそれぞれ16.5MHz下です。
 ところが、これらの周波数は首都圏ではデジタル列車無線のデータ波と同じ。仙石線と同一周波数では、埼京線でATACSが運用できないのです。
 おそらく、デジタル列車無線の前後の周波数で、新たにATACS用の周波数が割り当てられるものと思われます。今後基地局や車両の整備が進むと、352.53750MHzより下もしくは352.66875MHzより上でデジタル波が開局するでしょう。

 首都圏で初導入となる埼京線のATACS。将来的には、各線区に導入していくようです。「聞こえない」無線ですが、これからも鉄道では無線の需要が高まっていくのかもしれません。
 日付が変わって昨日、三才ブックスから3年ぶりに発売された『周波数帳』の最新版『周波数帳2014-2015』。早速、発売日に入手しました。

 やはり、注目は『周波数帳』史上最大となったボリューム。前回の『周波数帳2011-2012』は、本文だけで1614ページありました。ところが、今回は1702ページと、単純計算で88ページ増となったのです。
 重量は、hamlife.jpによると1720gある模様。旅行などで持ち運ぶには到底困難で、やろうと思えば凶器にもなり得るヘビーさといえます。

 表紙は、事前にネット上で公開されていた写真では誤字がありました。「Very Low Frequency」の「VLF」とすべきところが「VHF」となっていたと、ニュースになってしまったのです。こちらは修正されたようですが、実はもう1か所誤字がありました。
 それは、「Medium Frequency」が「Mediun Frequency」となっていたのです。編集者が気づかなかったのか修正されなかったようで、このまま発売されてしまいました。
 今回の表紙のデザイン、どこかで見たことがあるようなと思った人がいるかもしれません。それもそのはず、『周波数帳』創刊号となる1982年版へのオマージュだったのです。
 第1章・ジャンル別周波数リストの扉には、1982年版の表紙が掲載されています。一方、第2章・周波数順リストの扉には、2000年版の表紙を掲載。まるで、『周波数帳』32年間の歴史を振り返るかのようです。どうせなら、過去の全表紙を掲載してもよかったのではと思ってしまいます。

 特筆すべきは、付録のCD-ROMの使い勝手が飛躍的に向上したこと。CD-ROMをパソコンに読ませると、検索ソフトをインストールすることになります。
 CD-ROMを取り出して検索ソフトを起動させると、4つのボタンが出現。そのうち「周波数検索」をクリックすると、検索画面が現れます。
 実際の使い方は、本文やソフト付属の「お読みください.txt」をご覧いただくとして、今回の最大の特徴は、データの全文検索ができるようになったことです。
 例えば、キーワードに「NHK」を入力して検索すると、本文の周波数順リストにおける「割当」の項目にある「NHK」を抽出して周波数順に表示されます。また、画面下にはヒット件数も現れるのです。
 元になっているデータは本文の周波数順リストのようで、キーワード検索ができるようになって周波数を探し出すことが簡単になりました。ちなみに、キーワードに何も入力しないで検索してみると、抽出する時間はかかるものの、登録されている全データ84427件が表示されます。

 はっきり言って、このCD-ROMは感動モノです。スマートフォン用の周波数帳アプリはあってもパソコン用はなかっただけに、重すぎる本を抱えなくても簡単に調べることができるのはうれしいところ。受信趣味を持つ人なら、持っていて損はないでしょう。
 気象庁の観測によると、台風26号が関東に接近、上陸の可能性もあるようです。しかも、最接近は16日朝となる見込みで、通勤・通学の足への影響が懸念されます。
 朝の起床時から、テレビで台風の状況を確認するとともに、鉄道無線やバス無線で運行状況の収集に努めましょう。家を出る前に運休を知ることができれば、代替手段を早い段階で選ぶことができます。
 また、川や崖の近くにお住まいの方は、消防無線や防災無線で氾濫や崖崩れにも警戒が必要でしょう。避難が必要になったら、受信機も忘れずに持って行った方がいいかもしれません。

 毎度のことですが、受信機をフル活用して正確な情報を入手しましょう。
 『周波数帳』発行のアナウンスが出てから2か月あまり、10月22日発売を前に『周波数帳2014-2015』が三才ブックス公式サイトについに掲載されました。

 それによると、今回は「消防無線ファイナルバージョン」というサブタイトルがついています。これについて、編集者の私的ブログでは以下のように考えているようです。
「消防無線ファイナルバージョン」とサブタイトルにもあるように、
これが最後かもしれませんので、みなさん1冊購入してください。
 2016年5月末で使用期限を迎える150MHz帯アナログ消防無線の情報は、『周波数帳』としては最後になるかもしれないとのこと。暗に、向こう3年間は『周波数帳』を発行しないということを示しているのでしょうか?
 余談ですが、デジタル化する消防無線は150MHzのみです。460MHz帯の署外活動系(署活系)はアナログのまま残存しますので、消防無線すべてがデジタル化されるわけではありません。くれぐれも誤解しないでください。

 さて、付録のCD-ROMは前回の『周波数帳2011-2012』に比べ、検索機能が大幅に向上しているようです。ピンポイントでしかできなかった周波数検索が、帯域で検索できるようになった模様。総務省無線局等情報検索にも勝るとも劣らない使い勝手になったようです。「確かこの辺の周波数だったな‥‥」というときに、威力を発揮すること間違いないでしょう。
 なお、前回同様周波数データをテキストとしてぶち抜けるかは不明です。実際に入手して、試してみないとわかりません。

 いずれにせよ、発売まで20日を切りました。早売りしている店では、10月19日ごろには店頭に並ぶかもしれません。心して待つとしましょう!
 10月22日発売予定である三才ブックスの『周波数帳2014-2015』。9月25日にストリーミング放送が行われた「三ちゃんねる」では、表紙がほんのちょっとだけ映し出されていました。
 今のところ、公式サイトでは正式に発表されていません。編集者のブログツイッターで、情報が発信されています。

 タイトルや発売日は出ていたものの、価格は不明でした。ところが、セブンネットショッピングで価格が判明したのです。
 それによると、3990円とのこと。出版物は再販売価格制度により販売価格が決められているので、ほぼ間違いないと思われます。すでにISBN番号(978-4-86199-628-3)も掲載されており、入荷リクエストをすることができるようです。
 セブンネットショッピング以外でも、オンライン書店e-honにも掲載されています。ただし、発売前につき注文できないようです。
 これら2つのサイトでは、タイトルが『'14-'15 周波数帳』となっています。おそらく、仮題の模様です。

 なお、今のとことアマゾンには掲載されていません。ISBN番号があるということは、書店でも予約が可能と思われます。確実に入手したい場合は、予約するのも手でしょう。

【23:40追記】
 発売日から1日遅れ、ようやく『ラジオライフ』11月号を入手したところ、『周波数帳2014-2015』の広告が掲載されていました。3800円+税とのことなので、税込み価格は3990円となります。これで、発売日と価格は確定でしょう。
 三才ブックスから、航空無線本である『航空無線のすべて』の最新刊『航空無線のすべて総集編』が刊行されることになりました。「総集編」と銘打つだけあって、前回の『航空無線のすべて2013』に比べて30%ボリュームアップしているとのこと。周波数情報を記載した『エアーバンド手帳2013-2014』が別冊付録となっているようです。
 9月28日発売で、価格は1500円(税抜き)。2日後には、イカロス出版から『航空無線ハンドブック2014』が発売されます。両方を読み比べるのもおもしろいでしょう。

 一方、『周波数帳』のタイトルが『周波数帳2014-2015』と決定したようです。編集者のツイッターによると、今回は1700ページを超えてしまった模様。より厚く、そして重くなるようです。
 こちらは10月22日発売ですが、価格はまだ発表されていません。1か月後ですが、今から楽しみですね。