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無線室

無線通信、特に受信に関する考察、実験、感想などを‥‥。

 本日、秋葉原で三才ブックスの「東京ペディションin秋葉原」が開催されました。毎年12月23日に行われる恒例イベントで、ペディションに来ないと年が越せないという人も多いようです。もちろん、私もその1人ですが‥‥。

 私が会場に到着したのは11時少し前。一般入場は11時からですが、『ラジオライフ』2015年1月号を持参した読者は、10時30分から入場できるのです。到着した段階で、およそ50人ほどが一般入場で並んでいました。
 会場に入ると、大勢の人、人、人。熱気で上着がいらないほどです。各ブースで掘り出し物を熱心に探していました。

 12時になると、ステージ上ではやまだひさしさんのストリーミング放送「やまちゃんねる」の番組「やまたけ」が公開生放送。大盛り上がりを見せました。
 12時30分からは記念撮影、けん玉技の披露と続き、13時からは『ゲームラボ』のトークショーを展開しました。
 そして、14時からはAkiba Deep Travel槇野汐莉さんとテクニカルライターの細田時弘さんによる、アキバのディープなトークショー。秋葉原を知り尽くした2人だからこそのトークに釘付けでした。
 15時30分からは、これも毎年恒例の10円オークション。暴動寸前の事態を作り出してしまった東京駅開業100周年記念Suicaや、非常持ち出し袋の奥底にしまわれたアルインコDJ-X3、そして目玉となる八重洲無線FT1Dなども出品、続々と落札されました。
 ただ、FT1Dには充電器が付属していないとのこと。撮影で使っていたところ、紛失してしまったらしいのです。それでも、充電器を自腹で買ったとしても、市価の半値以下で入手できたのはいい買い物だと思います。
 16時となり、閉場の時刻。私も撤収し、秋葉原の無線ショップへ。すると、先ほどFT1Dを落札した人が、充電器を購入するところに出くわしました。店員に、先の事情を説明していたようです。

 おそらく、来年も開催されることでしょう。年末の忙しい時期ではありますが、是非とも来場してみてください。私も、参加するつもりです。
 新潟地区に投入されているE129系は、12月6日から運行を開始しています。それに先立ち、11月30日に新潟駅でE129系車両展示会が行われました。
 その模様をリポートしたブログで、運転台の画像が掲載されていたのを発見。そこに、無線機の受話器が写っていました。

 その画像をよく見ると、首都圏に配備されたデジタル無線機(以下「首都圏型」)と微妙な違いがあります。首都圏型に比べ、ボタンの数が少なくなっているのです。
 首都圏型にある「子機」「デジタル/アナログ」の各ボタンが、E129系のものには存在せずにふさがれています。特に、デジタルとアナログの切り替えボタンがないことから、アナログ、すなわちAタイプは搭載していないようです。
 えちごトキめき鉄道のET122形も同じ受話器かどうか確認しようと、以前ご紹介したブログで見比べようとしましたが、残念ながらブログごと削除された模様。比較はできませんでしたが、E129系と同時期の登場であることから、同じものではないかと推測できます。

 E129系のC/Dタイプ無線機は、総務省技術基準適合証明等を受けた機器の検索によると「FM-833D-2」という型番です。今年1月7日付で工事設計認証を受けており、そのスペックは以下のようになっています。
工事設計認証番号001-P00469
工事設計認証を受けた
特定無線設備の種別
第2条第1号の11に
規定する特定無線設備
第2条第25号の6に
規定する特定無線設備
電波の型式、周波数
及び空中線電力
F3E
414.425、414.55、415.2MHz
1W
5K80 G1D,G1E
336.03750~336.16875MHz(6.25kHz間隔22波)
0.3W
 京浜急行電鉄(京急)無線機同様、特定無線設備の種別の違いで別々の無線機扱いになっていますが、工事設計認証番号は同一です。上記の表で左がCタイプ、右がDタイプを示します。
 ご覧の通り、最初からAタイプは搭載されていません。今後、Cタイプ区間をデジタル化する場合は、首都圏型から無駄な機能を省いた廉価版としてこの無線機が取り付けられることになりそうです。

 もう1つ気になることがあります。それは、チャンネルの表示です。Dタイプが3chと表示されています。
 もしかしたら、信越本線はD3chなのでしょうか? ほかの車両でも同じ表示なら、現状では乗務員がDタイプのチャンネルを切り替える必要がないため、周波数はほぼ確定となるでしょう。

 E129系以外の信越本線を走る車両に、C/Dタイプ無線機がどの程度のペースで取り付けられていくのか、確認する必要がありそうです。それを踏まえた上で、信越本線のデジタル化がいつになるのか見えてくると思われます。
 以前京浜急行電鉄(京急)に空間波無線(SR)アンテナを搭載した車両が登場したというブログをご紹介しました。新1000形4連の1489編成に、JRと同じような円筒形のアンテナが取り付けられた様子が掲載されています。
 この記事をご覧になった南栗橋車両管理区荒川支所さんが1489編成チェックしたところ、運転台の無線機が結線済みになっていたとリポート。さらにその記事を受けて、今回の一件で最初の情報発信源となったchiquichanさんのブログで、無線機の詳細が掲載されていました。

 それによると、無線機は三菱電機製で「FM-837」という型番です。検索したところ、今年7月14日付で工事設計認証を受けていたことが判明しました。そのデータから、以下のようなスペックとなっているようです。
工事設計認証番号001-P00554
工事設計認証を受けた
特定無線設備の種別
第2条第1号の10に
規定する特定無線設備
第2条第25号の6に
規定する特定無線設備
電波の型式、周波数
及び空中線電力
8K00G1D
372.8~373.8MHz(12.5kHz間隔81波)
0.6W
5K80 G1D,G1E
142.43125~142.85MHz(6.25kHz間隔68波)
0.6W
 特定無線設備の種別の違いで別々の無線機扱いになっていますが、工事設計認証番号は同一です。上記の表で左が防護無線、右が列車無線を示します。これを見ると、防護無線は私鉄の割当を一通り網羅しているようです。
 一方、列車無線は142MHz台で送信が可能。移動局であるこの無線機の4MHz上が基地局の周波数なので、京急の基地局は146.43125~146.85000MHzのどれかということになります。特に、デジタル列車無線は通話用、データ用と複数の周波数が用意されるため、これらの周波数のうち数波が使われることになるでしょう。

 さらに、chiquichanさんのブログでは、SR車上操作器の詳細も紹介しています。これを見る限り、SRは3ch用意されるようです。
 現在の誘導無線(IR)では、都営浅草線に直通する各社局で「地上」「地下」の2chを使い分けています。チャンネルと使用社局の関係は、以下の通りです。
 地上地下
基地局/移動局(kHz)130.0/180.0170.0/235.0
非常用(kHz)143.0220.0
使用社局京急
京成
芝山
東京都
北総
 これが、SR化でもう1ch追加になると、どのような割当になるのでしょうか?
 なお、都営浅草線でも、SR化に向けて準備が進行中。来年1月中旬には、馬込車両検修場を含めた都営浅草線全線のLCX敷設工事設計委託の入札が行われる予定です。

 都営浅草線に乗り入れる各社の動向に注目でしょう。
 昨日、かねてから情報があった両毛線の列車無線デジタル化の状況を確認してきました。その模様をご紹介します。

 基地局は、おおむね完成しているようです。ただ、肝心のデジタル波は受信できませんでした。まだまだデジタル無線は運用されていません。
 以前、以下のようなコメントを三拓さんからいただきました。
岩宿駅か国定駅だったか覚えていないのですが、八木アンテナの付いた電柱が各駅に有りますが、このどちらかの駅で無線設備の工事が行われていました。
既存の八木アンテナとは別に真新しい電柱と八木アンテナが新旧数メートルの距離で建っていて、作業員が地上部機器関係の調整を行っていました。
その周辺で手持ちの受信機で、強いデジタル波を耳にしています。
 このときには電波が出ていたようですが、おそらく基地局建設直後の調整用の電波を受信したものと考えられます。このような状況に出くわし、さらに電波も受信できたことは貴重な経験といえそうです。

 運転台の無線機は、両毛線を運用する車両にはすでにデジタル無線に対応済み。基地局の準備ができれば、いつでも運用開始できそうです。
 このままだと、新潟地区の信越本線よりも先にデジタル無線の運用が始まるかもしれません。首都圏でのデジタル化では、基地局が連続して送信し始めてからおよそ10日後の日曜日初電から運用開始しました。
 首都圏以外でこれが当てはまるか定かではありませんが、沿線にお住まいの皆さんは基地局からのデジタル波をこまめにチェックする必要があるでしょう。
 本ブログの読者である三陸特でデジタル列車無線に出れるわけがない!!さんから、気になる情報をいただきました。それによると、両毛線がデジタル化するようだとのこと。以下、コメントの引用です。
現在、Cタイプが使用されている、高崎支社の両毛線がデジタル化されそうです。
以前より新前橋~前橋のLCXは確認していましたのでそれは近接する上越線との混信防止策の一環と思っていました。
たぶんそれはそれで間違いないんじゃないかと思っていますが、両毛線の駒形と伊勢崎に、首都圏で見る4本一組の新基地局が新たに設けられていました。

両毛線の他の区間がどうなっているのかは不明ですが、Cタイプとは別にアンテナを設置していることとデジタル化で見られる4本一組のアンテナを踏まえるとどうも近いうちに両毛線もデジタル化されそうです。
もしかすると、未確認ながら上越線や信越線もデジタル化されてしまうかもしれません。

 早速、総務省無線局等情報検索で調べてみたところ、群馬県と栃木県で、今年8月1日付でデジタル列車無線用と思われる基地局が計25局免許されていることが判明したのです。このうち、両毛線だけしか走っていない栃木県栃木市、佐野市、足利市、群馬県みどり市、伊勢崎市に基地局が配置されています。
 ということは、両毛線がCタイプからデジタル列車無線に切り替わるのは間違いなさそうです。チャンネルはどうなるのか、いつから運用を開始するのか、要注目でしょう。

 ところで、来年3月14日の北陸新幹線開業に伴いJRから経営分離される長野─金沢間のうち、信越本線妙高高原─直江津間と北陸本線市振─直江津間はえちごトキめき鉄道として開業。中でも、北陸本線区間は「日本海ひすいライン」と命名され、JR西日本のキハ122系をベースにしたET122形が走行することになっています。
 去る11月1日に、車両見学会が行われました。その模様を報告したブログで、運転台の画像に興味深いものを発見したのです。
 ET122形に装着された無線機は、何とデジタル機でした。しかも、現在JR西日本のアーバンネットワークで置き換えが進められているデジタル機と同じ受話器です。JR西日本の車両がベースなので受話器もJR西日本仕様になったのか、現行の受話器がこのタイプなのかは定かではありません。
 いずれにせよ、デジタル無線機を搭載したということは、新潟地区のデジタル列車無線区間に乗り入れることを意味します。信越本線のデジタル区間がどうなるのかも、注意深く見守っていくべきでしょう。
 JR東日本は本日、鉄道博物館のリニューアルを発表しました。それによると、2017年に開館10周年とJR東日本設立30周年を迎えるにあたり、新たに新館を建設し全面リニューアルするというものです。
 特に、新館1階に設置される「『仕事』のステーション」では、鉄道を支える仕事に挑戦してプロフェッショナルになりきることをコンセプトにしています。ニュースリリースの中で、気になる記述を見つけました。
  • きっぷを発券する、運転士と指令員とで列車無線による交信を行う、打音検査で安全な音を聴き分ける、架線の摩耗状態を測定する、新しい車両をデザインするなど、多彩な体験プログラムを実施します。

  •  つまり、列車無線での通告などが体験できるようです。指令所と列車の間で列車無線が使われることだけを展示・解説している博物館が多い中、列車無線を使用しての指示や報告を実体験できる施設は初めてではないかと思われます。
     ただ、実際には電波を飛ばしてのやりとりではなく、あくまで無線回線をシミュレートするのではないでしょうか。また、モニター通告の電文作成・受領体験なども想定されます。

     リニューアルオープンは、2017年秋の予定。3年後ですが、今から楽しみですね。
     相模鉄道(相鉄)は本日未明、デジタル列車無線の試験列車を二俣川―海老名間で数往復運転しました。目的が新しい列車無線機器の動作確認とあって、デジタル列車無線の周波数が判明するはずと思い、現地調査してきました。

     走行試験は、発表によると1:30~4:00までの予定。二俣川駅で待っていると、1:30に3番線の場内信号機が「警戒」を現示しました。間違いなく、試験列車がやってくることを示しています。
     1:55に、試験列車が二俣川駅に到着。車両は8両編成の10707編成で、運行番号は22でした。
     試験列車が到着したということは、デジタル列車無線も開局しているはず。JRと同じ352.53750~352.66875MHzをスキャンしてみましたが、一切電波は入感しませんでした。
     てっきり基地局からデジタル波が送信されているものとばかり思っていましたが、完全に肩すかしを食らった格好です。もしやと思い海老名まで行きましたが、残念ながらデジタル波をとらえることができませんでした。

     ということで、相鉄のデジタル列車無線の周波数はお預けです。またの機会ということになってしまいました。
     京浜急行電鉄(京急)は、昨年度から列車無線の「改良」を行っています。誘導無線(IR)から空間波無線(SR)へ移行する模様で、すでに一部の車両にはSRアンテナの基台が準備されているのです。

     そんな中、SRアンテナを装着した車両が登場したという情報が入ってきました。こちらのブログによると、新1000形4連の1489編成に、JRと同じような円筒形のアンテナが取り付けられて重要部検査を出場したとのことです。
     運転台にもダイバーシティ用のアンテナが設置されたものの、無線機は取り付けられていない模様。本格的な設営はまだのようです。

     『ラジオライフ』にも以前、一部区間で漏洩同軸ケーブル(LCX)が敷設されていると書かれていました。着々と空間波へ移行する準備が進んでいるようです。
     以前取り上げましたが、JR東日本は昨年、2017年秋ごろを目標に埼京線池袋―大宮間の信号装置を、ATC(Automatic Train Control/自動列車制御装置)から無線を使った列車制御システムであるATACS(Advanced Train Administration and Communications System)に変更すると発表しました。現在31本が運用についているE233系7000番台は、ATACSの準備工事が施されています。
     ATACS導入区間では、直通する東京臨海高速鉄道(りんかい線)の車両も走行。当然、りんかい線の車両にもATACSを装備する必要があります。そんな中、今月に入ってATACSを装備したりんかい線70-000形が現れたのです。

     70-000形Z3編成がそれで、10号車(新木場寄りの先頭車70-030)の9号車寄りの屋根に、2本並んだアンテナが搭載されました。アンテナ形状や色は、列車無線用と同じです。
     同時に、両先頭車の運転台上の屋根に、デジタル列車無線用のダイバーシティアンテナも追加。真新しいアンテナと旧来のアンテナ2本を見ることができます。このため、列車無線デジタル化の際に運転台に設置された簡易アンテナは撤去したようです。
     今のところ確認できたのはこの編成だけですが、Z1編成もATACSを装備した模様。今後も、他の編成に施工されていくことでしょう。

     一方で、E233系7000番台はまだATACS装備編成がありません。ただし、115編成はATACSアンテナを搭載した状態で落成、営業運転に就いてしました。ところが、しばらくしてアンテナは外されてしまったのです。それ以後、どの編成も10号車にはATACSアンテナは取り付けられていません。
     乗り入れ相手の方が先にATACSに対応しているという状況になってしまっているものの、近いうちにE233系7000番台にもATACSを装備していくことになると思われます。

    【10月17日17:26追記】
     先ほど、Z3編成に乗車していろいろ確認できたので、追加で報告します。上記のうち、運転台の列車無線簡易アンテナは撤去されず残ったままです。無線機本体に結線されているかどうかまではわかりません。
     また、1号車(川越寄りの先頭車70-039)の2号車寄りの屋根にも、ATACSと思われるアンテナが2本並んで設置されていました。ただ、この位置はE233系7000番台だとWiMAXのアンテナが設置されています。しかも、E233系7000番台では枕木方向に並んでいるのに対し、Z3編成はレール方向です。
     ATACSアンテナを両先頭車に設置となると、E233系7000番台の1号車はどうなるのかわかりません。今後の成り行きを見守ることになるそうです。
     台風18号に続き、今度は台風19号が日本列島に接近しています。現在の予報では、前回の台風18号と同じようなコースをとるとされ、日本列島を串刺しにするようです。

     またも週末の台風襲来ですが、例によって不要な外出を避け、受信機による情報収集を積極的に行ってください。もし避難となれば、持出し用品に受信機もお忘れなく!
     なお、今のうちから手持ちの電池を確認しておいた方がいいかもしれません。いざ電池を使おうとしても古かったり、あるいは充電されておらず使えないという場合も考えられます。受信機以外でも電池が必要な機器があるはずなので、電池を買い置きして損はないでしょう。