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無線室

無線通信、特に受信に関する考察、実験、感想などを‥‥。

 前回お届けした「JRデジタル列車無線、現在の周波数割り当て」で、一部追加・変更があります。

 まず、今日現在、352.65000MHzの7chは停波しています。つまり、7chは2組の周波数での運用していることに。理由は定かではありませんが、今のところ暫定運用の模様です。
 前回にも書いたように、現在の割り当ては仮のもので、全chデジタル化したのちは根本的な周波数の入れ替えがあるとの情報もあります。周波数の設定も、列車の無線機に対しては基地局からアップデートが可能のようですので、一斉切り替えもあり得るでしょう。
 今後のデジタル化の進行いかんでは、352.65000MHzと352.65625MHzのいったん停波した周波数に、別のチャンネルが割り当てられるかもしれません。

 公式情報が少ないだけに、入念なワッチが必要となるでしょう。
 すでに、アナログの旧8ch、旧3chがデジタル化した首都圏のJR列車無線。ここで、現在の周波数割り当て状況をまとめてみたいと思います。

周波数アナログchデジタルch
352.53750
352.54375
352.55000
352.55625
352.562503(停波)
352.56875
352.57500
352.58125
352.58750
352.59375
352.60000
352.60625
352.612507(旅客一斉)
352.61875
352.625008(停波)
352.63125
352.63750
352.64375
352.65000
352.65625旅客一斉(現在は停波)
352.66250
352.66875

※周波数の単位はMHz。
※移動局の周波数は、上記周波数の16.5MHz下。
※「-」は未使用のch。


 この表を見ると、次にデジタル化される3号線区(4ch)がどの周波数に割り当てられるか、おおよそ見当がつきます。
 まず、アナログは12.5kHzステップ、デジタルは6.25kHzステップです。現在アナログのchの±6.25kHzの範囲では、デジタルが出てしまうとアナログにカブってしまいます。そのため、アナログの隣接chにデジタル波を割り当てることができません。
 この条件を満たすのは、352.56250MHzと352.66250MHzの2波となります。

 しかし、ここで問題発生。デジタル列車無線では3波で1組のchとして運用されているので、残りの1波が上記の条件ではどこにも割り当てられなくなってしまうのです。
 その辺のことを考えて調整するのは総合通信局の役目なので、どこかしらに割り当てられるはず。なので、3号線区のデジタル波は352.56250MHz、352.66250MHzともう1波と考えられそうです。

 なお、完全デジタル化が達成されれば、周波数の変動もあるとの情報も。実際には、どうなってしまうのでしょうか?
 以前ご紹介した、JRデジタル列車無線の試験電波。ついに、本格運用となってしまいました。
 1月25日初電より、2号線区である3chの各路線がデジタル列車無線の使用を開始するとの情報を入手。その情報の裏を取るべく、埼京線に乗って確かめました。

 埼京線の運転台に取り付けられた無線機の受話器には、確かに「デジタル」の表示が‥‥。ネットでも「通話が全くなくなった」などの書き込みが相次いでいたため、デジタル化は揺るぎない事実となってしまいました。
 また、湘南新宿ラインでは池袋でチャンネル切り替えを行いますが、その際乗務員が周波数切り替えにまごつく場面も。これは、今まではワンタッチで切り替えできたものが、アナログ・デジタルの切り替えも必要となるためにさらによけいな操作が必要となってしまったのが原因のようです。

 次のデジタル化は、3号線区にあたる下記の路線です。
東海道線東京~熱海
常磐快速線上野~勝田
高崎線大宮~神保原
東北貨物線田端操~大宮
山手貨物線池袋~田端操
五日市線拝島~武蔵五日市
内房線千葉~君津

 これらの路線は、4chを使用する線区となります。今のところ、2008年度末にはデジタル化される見込みです。JR列車無線のデジタル化も、着実に進んでいます。
 以前注文した『World Radio TV Handbook』、いわゆる「WRTH」が先ほど到着しました。どうやら、入力フォームには間違いがなかったようです(笑)。
 ただ、宛名ラベルは手書きでした。てっきり印刷されたラベルかと思ったら、意外とアナログなんですね。

 さて、中身ですが、手元の最新版である2006年版との比較です。本年度版は、2006年版に比べて24ページ薄くなっています。これは、2006年版がWRTH創刊60周年記念号だったため、特集記事が多かったことに起因するようです。
 また、2006年版ではただ単に「Television」(テレビ)としか表記されていなかった項目が、「Terrestrial Television」(地上波テレビ)となっていました。さらに、デジタル放送に関する記述もあります。

 これで、夜中に1杯ひっかけながら短波を聴くのが楽しくなりそうです。
 すでに山手線で実施されている、JR東日本の在来線列車無線のデジタル化。以後は、このリンク(PDF)にもあるように、列車無線のチャンネルごとにデジタル化することが決まっています。
 この中で、2008年度末には2号線区にあたる以下の路線がデジタル化の予定です。

埼京線大崎~大宮
川越線大宮~高麗川
常磐緩行線綾瀬~取手
南武線川崎~立川
相模線茅ケ崎~橋本
鶴見線鶴見~扇町
浅野~海芝浦
安善~大川
京葉線東京~蘇我
市川塩浜~西船橋
西船橋~南船橋
高崎線神保原~高崎
上越線高崎~新前橋

 2号線区は、実は3chの区間に相当。そのため、これらの区間では一斉にデジタル化するものと思われます。

 さて、2号線区でのデジタル波を、先日ついにキャッチしました。確認したのは、埼京線沿線の目白と十条です。
 周波数は、以下の3波となります。
352.62500/336.12500
352.63125/336.13125
352.64375/336.14375
 なお、左が基地局、右が移動局で、周波数はMHzとなります。

 2号線区のデジタル化は、上記リンクでは2008年度末を予定。順調にいけば、もうすぐデジタル化しそうです。
 確実にデジタル化が進行し、誠に寂しい限りです。
 世界各国の放送局のデータベースである『World Radio TV Handbook』。略して「WRTH」は、イギリスのWRTHパブリケーションズから毎年発行されています。
 長波から短波までの国内向け、外国向けラジオのほかテレビも網羅。ただ、日本のテレビのデータはNHKと民放キー局、AFNだけなのでちょっと物足りません。
 それでも、貴重な海外放送の資料としてBCLには欠かせない1冊です。

 実は私も持ってはいますが、おおむね3年ごとに購入。手元には、2006年版しかありません。
 その最新版である2009年版が発売されています。日本でも、Amazon.co.jpで入手可能。すでに昨年7月ごろから予約を受け付けていたので、昨年10月に別のものと一緒に発注しました。
 ところが、配送予定日確定のメールが来たと思えば、入荷日になったら今度は配送予定日未確定のメールが到着。こんなことを何回も繰り返し、ついに年を越してしまいました。
 昨年12月30日の段階で、配送予定日が1月8~10日となったものの、1月8日には未確定のメールが。さらに、昨日来たメールでは2月7~22日になってしまったのです。

 さすがにこれでは埒があかないので、版元のWRTHパブリケーションズから直販することに。こちらでの価格は、送料込みで23ポンドです。
 現在のレートでは、およそ3,200円。Amazon.co.jpでは3,657円なので、実は直販の方が安かったりします。早速、入力フォームにデータを打ち込み、申し込みました。
 ただ、入力フォームの確認は「これでいいですか?」のダイアログが出るだけで、改めて画面に表示されることも、確認メールに書かれることもありません。「入力ミスで届かなかったらどうしよう?」と不安を覚えてしまいます。

 到着は、3~6日後になるとのこと。直販が届いた時点で、Amazon.co.jpの予約を取り消そうと思っています。果たして、無事届くでしょうか?
 前回に続いて、短波ラジオ「G6 AVIATOR」のインプレッションをお届けします。

 さて、我が家はAFN(810kHz)の送信所から数kmに位置しており、フィルターの甘い安物ラジオだと全帯域でAFNがカブってくるのです。そのため、ある意味中波の受信実験に適しているかもしれません。
 G6は多少の混変調や相互変調があるものの、深夜になると韓国や北海道など、1000kmもの彼方からの放送をキャッチしてくれます。また、音質も良好です。音質は「MUSIC」と「NEWS」で切り替えられるようになっており、「MUSIC」にすると高音だけでなく低音も強調される「MEGA BASS」に。特にイヤホンで聴くと、その違いがはっきりとわかります。
 ただ、このブログにもあるように、1350kHz前後でバックライトを点灯させるとノイズが乗ってしまうのです。少し弱い局を受信しようとすると、このノイズにつぶされてしまいます。

 肝心の感度ですが、以前ネットオークションで落としたソニーのICF-7601と比べてみました。G6とICF-7601はさほど感度の違いはありませんが、中波放送の少し上の東京マーチス(1665kHz)は、ICF-7601はかろうじて受信できるものの、G6では受信できません。
 G6はSSBも受信できますが、SSBにしても結果はダメ。結果として、ICF-7601に軍配が上がりました。

 続いては、中波ラジオの下、航空無線標識(NDB)をチェック。首都圏ではもっとも出力の高い館山(373kHz)をはじめ、羽田(337kHz)も受信することができました。
 ただし、荏田(357kHz)は中波放送の相互変調を受けてつぶされ気味に。それでも、IDはなんとか受信することができました。
 こちらも、ほかの機種と感度の比較を。ICF-7601では520kHz以下は受信できないため、誘導無線の受信に向いているアルインコのDJ-X8で比較してみました。
 G6では上記の局が受信できましたが、DJ-X8では内蔵アンテナでのみ館山を受信。羽田や荏田は受信することができず、アンテナをティーアール無線研究会のIRアンテナにつなぎ替えると、今度は中波ラジオの混変調で全く受信できなくなってしまいました。
 NDBやロシアの長波放送は、G6の方が適しているようです。

 ひとまず、中波以下はこんな感じです。短波以上はまた追って報告したいと思います。
 2009年が幕を明けました。本年もよろしくお願いいたします。

 さて、無線界ではデジタル化が止まりません。東京消防庁も、デジタル無線機を搭載した車両が続々と登場しているようです。一説には、1~7、10方面の23区はこの春にも完全デジタル化してしまうとの情報もあります。
 また、JR東日本の首都圏在来線の列車無線も、デジタル化が進行中。一昨年の山手線に続き、京葉線、埼京線、南武線などの3ch区間がデジタル化の準備に取りかかり、すでに試験電波も出ているようです。

 一方で、昨年は後半に新機種が続々と登場しました。広帯域受信機能付きアマチュア無線機では、スタンダードのVX-8が登場。受信機では、アイコムのIC-RX7をはじめ、昨年末になってたたみかけるようにエーオーアールのAR-miniや、ユピテルのMVT-7500MVT-5500が相前後して発売されました。
 最近の受信機は、10年前のものならオプションだったような音声反転式秘話解読器や空き線信号キャンセラー、トーンスケルチやDCSなどが標準装備となっています。あとはデジタル解読‥‥といきたいところですが、その辺はどうなのでしょう?

 今年は、そんな状況下ということもあり「心して聴く!」1年になりそうです。
 去る12月23日、東京・池袋で「ラジオライフ」の東京エクスペディションが開催。私も、早速訪れてみました。

 今回の目玉は、8月に亡くなった山田耕嗣先生の遺品であるBCLラジオの展示。遺族の協力の下、最初で最後になるであろう山田先生の愛機の展示とあって、多くの人が熱心に見学していました。特に、私はスピーカーのへこみや傷を見て、実際に山田先生の「酷使」ぶりがうかがえたような気がしてなりません。

 さて、一方で東京ペディのもう1つの目玉はフリーマーケット。無線機や各種無線グッズを始め、鉄道モノ、警察モノなど、まさにラジオライフ誌面そのままのバリエーションでした。
 今回は、友人からの頼まれものであるティーアール無線研究会のIRアンテナを購入。通販では送料が800円かかりますが、ここでは送料無料なのです。

 また、ステージ横ではおぐりゆかさんによるJJ1YQF記念運用が行われ、その場でQSLカードを発行。行列ができていました。

 さらに、ステージでは自ら「ラジオライフ読者だ」と公言する元祖アキバ系アイドル、桃井はるこさんによるトークショーも開催。司会進行を務める細田時弘さんとともに、無線系から萌え系へと変貌する秋葉原の現状を嘆いていました。
 そして最後は、10円オークション。各種グッズが、10円からスタートのオークションで売られていきました。

 毎月各県を回る通常のペディショと違い、東京ペディは毎年12月に開催され、その年の集大成的イベントです。おそらく来年も開催されるはずですので、皆さんも参加されてみてはいかがでしょうか?(ここでもペディの宣伝のようになってしまった‥‥)
 イートン社がグルンディッヒブランドで出している短波ラジオ「G6 AVIATOR」。その、アメリカの宇宙探査50周年を記念したBUZZ ALDRIN EDITIONを、ボーナスが出たので買ってしまいました。
 この機種の魅力は、何といっても小型であること。そして、単3×2で動作するのです。
 ほかにも、なぜかVHF帯エアバンドも受信できます。そのせいか、ボーイング社の通販サイトでも売られているのです。

 円高なので海外の通販サイトでの購入も検討しましたが、「面倒そう」という理由でベストカカク.comで購入。ここでは、送料別で13,800円でした。

 さて、ざっと使ってみての感想を。日本の通販サイトでの購入でも、日本語の取扱説明書が付属するわけでもないので、英語の取説との格闘です。
 とはいえ、難しい英語を使っているわけではありません。そのため、何となく雰囲気は伝わってきます。

 ただ、メモリーの仕方が独特で、ちょっとうろたえてしまいました。この機種には700chのメモリーが用意されていますが、実質的には100ch×7という構成です。
 しかも、広帯域受信機のような「7バンクで100ch」ではありません。1つのバンクに7ch分書き込め、それが100個あるイメージとなります。
 これは、短波の放送形態を考えれば理にかなっているのです。1つの局でも、時間帯によって複数の周波数を使い分けて送信するため、1つのメモリーネームに複数の周波数を書き込めた方が効率がよくなります。広帯域受信機の考え方でメモリーしていくと、100chしかメモリーできなくなってしまうことになり、「看板に偽りあり?」となってしまいそうです。

 まだまたじっくり受信していないので、受信性能のチェックは次回以降とします。