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無線室

無線通信、特に受信に関する考察、実験、感想などを‥‥。

 アルインコのDJ-X11といえば、昨年末に満を持して登場した2波同時受信可能な広帯域受信機です。しかしながら、以前にも書いたとおり、微妙なマイナスポイントが存在していました。ところが、先ごろファームウェアがVer. 1.20にアップデートされ、それらが改善されたようなのです。

 具体的には、まず電源関係が改善されたとのこと。致命的だった電池の持ちが改善され、エネループでもある程度実用に耐えうるようになったようです。エネループ派にとって、喜ばしいといえるでしょう。
 次に、メモリーネームと周波数が同時表示可能になりました。セットモードでメモリーネーム、周波数、両方を選択できるとのこと。その代わり、Sメーターが表示されなくなりますが、[MONI]ボタンを押すと表示されるようです。DJ-X11のSメーターはかなり景気よく振れるため、むしろない方がいいという意見も見受けられます。Sメーターがない分、「耳S」で判断する必要がありそうです。

 この辺に改善が見られると、正直食指が伸びてしまいます。2波同時受信ができて、大きさもDJ-X8より一回り大きくしただけ。さながら、DJ-X8×2+αといった感じでしょうか? 金銭的な余裕があれば、今すぐにでも買いに行きそうな衝動に駆られてしまいます。
 エーオーアールのハンディ受信機、AR8000。「名機」であるこの受信機ですが、かつて500台限定の特別モデルが存在しました。

 それは、透明で青いボディのクリアモデルです。写真はこちらをご覧ください。当時、爆発的にヒットしたiMacのデザインが革命的だったためか、猫も杓子も青色のクリアボディを持つ製品が相次いで登場しました。
 余談ですが、このような筐体を「スケルトン」と呼んでしまったことから、透明な筐体を「スケルトン」と誤用するようになってしまっています。ちなみに、本来のスケルトンは「骨格」を意味するのでお間違えのないように。

 そのAR8000クリアモデルですが、意外なところで意外な愛用者がいたのです。それは10年ほど前のこと。当時の羽田空港は、現在の第1ターミナルのみでした。ここの屋上にある展望デッキで航空無線を受信しようと訪れたところ、20代と思しき女性が独りでAR8000を手に航空無線を受信していたのです。
 エアバンドの受信なんて100%男の趣味と思っていたのですが、女の人もいるのには驚きでした。しかも、レア物であるAR8000クリアモデルでの受信で2倍の驚きです。
 カメラは持っていなかったようなので、純粋に航空無線を聞きに展望デッキを訪れたのでしょう。どの周波数を聞いていたのか気になりましたが、今となっては声をかけておけば‥‥と悔やまれます(笑)。

 最近は、いろいろな製品で「限定モデル」を出していますが、受信機でも限定モデルを出してみてはいかがでしょう? デジタル化で受信機の需要が減る中、受信機コレクターは間違いなく買ってしまうと思いますが‥‥。
 今月発売の『ラジオライフ』によると、JRデジタル列車無線で導入した子機が、アナログで受信できるようです。しかも、周波数はCタイプとのこと。これで、デジタル化した路線でもアナログで受信できる可能性が出てきました。

 記事中では、東京駅で行われる「成田エクスプレス」での併結作業を取り上げています。元々ここはCタイプの入換波(414.4250MHz)が使われていましたが、E259系導入に伴って子機の使用を開始しました。
 運転台の無線機には「子機」ボタンがあり、このボタンを押すことでデジタル列車無線とCタイプ子機がリンクするようです。子機は、乗務員が運転台を離れる場合に使われるようですが、その使用実態が明らかになったのは今回が初めてではないでしょうか?

 最近増加している人身事故では、床下点検の際に子機が使われるかもしれません。そうなったら、出力が弱いので場所は限られそうですが、アナログのCタイプでデジタル列車無線が受信できるでしょう。
 なお、Cタイプの周波数は以下の通りです。

下り415.2000
入換414.4250
上り414.5500
※周波数はMHz。

 すでにデジタル化した区間では、Cタイプのワッチに励んだ方がよさそうです。
 完全デジタル化までもう少しとなった、首都圏のJR列車無線。いよいよ、6号線区と7号線区を残すのみとなっています。
 このうち、次にデジタル化される6号線区のデジタル波の開局を本日確認しました。周波数は、以下の通りです。
352.53750
352.56875
352.66250
※周波数の単位はMHz。
※移動局の周波数は、上記周波数の16.5MHz下。


 6号線区は、現在A6chの京浜東北・根岸線。このままで行くと、早ければ3月末、遅くとも4月中にはデジタル化されそうです。
 気がつけば、かつて「ピー」という空き線信号が受信できた周波数では、デジタル波特有の「ザー」という音が大勢を占めてしまいました。本当に寂しい限りですね。

 ところで、未確認情報ですが今年7月には京王がデジタル化を予定しているとのことですし、東武もデジタル化を検討している模様。また、相鉄ではJRとの直通運転に伴い、JRと同じデジタル列車無線を導入することになっています。
 一方、JR西日本ではデジタル列車無線の実験局が開局し、吹田工場と和歌山線内で試験が行われている模様です。今まで首都圏と新幹線以外では無縁だった列車無線のデジタル化も、全国的に波及する可能性が出てきました。今後の動向に注意が必要です。
 東京では、昼間から降っていた雨も雪に変わり、積もってきました。久しぶりの本格的な降雪です。
 今現在、雪の重みと風で樹木が線路にもたれかかり、運転を見合わせている路線もある模様。ちょっとずつですが、交通機関に影響が出始めています。
 雪そのものは明日朝までにはやむようですが、問題はそのあと。路面の凍結が考えられます。また、鉄道への影響もあるかもしれません。朝ラッシュ時には、大幅なダイヤ乱れも予想されます。

 明日は、早めに家を出るとともに、受信機を活用した情報収集に努めた方が賢明です。鉄道無線では運行状況を把握できますし、バス無線では路面凍結や渋滞情報も流されます。
 交通機関が正常に機能しないときこそ、受信機を駆使して具体的かつ正確な情報をリアルタイムで入手しましょう。理由を知って待つのと、理由を知らずに待つのとでは、イライラする度合いも違います。

 明日の朝は、普段通勤に受信機を持たない人も、ぜひ受信機を携帯してみてください。情報収集で、朝の大混乱を乗り切りましょう。
 1月17日に、デジタル運用を開始した5号線区。A1chだった5号線区は、1月21日にアナログが停波しました。
 その後、1月23日には6号線区の周波数を捻出するために、一部のチャンネルが変波しています。ここで、現在の周波数割り当て状況をまとめてみました。

周波数アナログchデジタルch
352.537501(停波)
352.54375
352.550002(停波)
352.55625
352.562503(停波)
352.568757(停波)
352.575004(停波)
352.58125
352.58750
352.59375
352.60000
352.60625
352.612507(旅客一斉)
352.61875
352.625008(停波)旅客一斉
352.63125
352.63750
352.64375
352.65000
352.65625旅客一斉(停波)
352.662501(停波)
352.66875

※周波数の単位はMHz。
※移動局の周波数は、上記周波数の16.5MHz下。
※「-」は未使用のch。


 次にデジタル化するのは、6号線区の京浜東北・根岸線です。A6chに相当します。上の表をよく見ると、6号線区がどの周波数を使うか想像できてしまいますね。
 さて、ここまでデジタル化が進行しくると、デジタル波の割り当ての傾向がわかってきました。デジタル全22波のうち前半7波、中盤7波、旅客一斉情報1波を挟んで後半7波と割り当て、前半、中盤、後半各1波ずつで1つのchを構成しようとしているようです。
 ただし、現時点では中盤7波はアナログ波がある関係で未使用となっているので、1つのchは前半と後半だけの構成となっています。完全デジタル化の折には中盤7波も使用開始し、3波で1つのchとなる予定です。

 その完全デジタル化も、もう目前に迫ってきてしまいました。今のうちに、聞けるものは聞いておいた方が賢明でしょう。
 前回予想した5号線区のデジタル化。やはり予想が的中、1月17日にデジタル運用が開始しました。

 デジタル化の真偽を確認するため、東京駅の地下ホームへ。総武快速・横須賀線ホームです。
 ここで、E217系の運転台の無線機を確認。すると、しっかり「デジタル」の文字が‥‥。やはり、デジタル化してしまったのです。
 現在空き線信号だけがむなしく聞こえるアナログ波ですが、1週間程度で停波するものと思われます。そのあと、1か月ほどで6号線区のデジタル波が開局するのではないでしょうか。

 いよいよ首都圏のJR列車無線は、A5ch、A6chの2波と、旅客一斉情報のみとなってしまいました。当初は今年春までに完全デジタル化を実施する予定でいたのが、免許申請の不備があったおかげで遅れています。結果的にまだまだアナログ波で楽しめていますが、「最後」が近づいてきているようです。
 本日2ネタ目、それは5号線区のデジタル化情報です。先ほど、5号線区のデジタル波が再開局したのを確認しました。周波数は既報の通りですが、念のため再掲します。
352.55625
352.63125
352.66250
※周波数の単位はMHz。
※移動局の周波数は、上記周波数の16.5MHz下。


 5号線区は、A1chのうち以下の区間となります。
横須賀線(東京~久里浜)
総武快速線(東京~千葉)
八高線(八王子~高麗川)
外房線(蘇我~上総一ノ宮)
 さて、気になるデジタルのは運用開始日です。今までの例では、デジタル波再開局からおおむね1週間~10日ほどのちの日曜日初電からとなっています。これにならえば、Xデーは1月17日となりそうです。
 もしそうなら、1月17日からは運転台のモニターには「無線:D1ch」と表示され、アナログ波は試験信号の折り返し信号が時折聞こえてくるだけで、まともな通話もなく空き線信号だけが聞こえてくるはず。果たして、予想は当たるのでしょうか?
 昨年後半から、バーテックススタンダードVR-160アルインコDJ-X11と、各メーカーが相次いで新しい受信機が発売されています。そして今度は、アイコムから新しい受信機が発売されることになりました。
 その受信機はIC-R6です。現在発売中のIC-R5の後継機となります。

 現在はニュースリリースだけで詳細なスペックは不明ですが、少なくともIC-R5よりは機能アップされているようです。IC-R5では下限の周波数が0.15MHzでしたが、IC-R6では0.1MHzになりました。
 たった50kHzの拡大ですが、実は重要な意味があります。それは、誘導無線として使われる周波数すべてをカバーすることとなるのです。
 基本性能が高かったIC-R5で、数少ない欠点として誘導無線の周波数をフルカバーしていなかったことが挙げられます。いくら空き線信号キャンセラーの効きがよくても、誘導無線の周波数をフルカバーしていなければ鉄道無線の受信には不向きといわざるを得ません。
 ところが、IC-R6では下限が0.1MHzとなり誘導無線をフルカバー。バンドエッジなので、どのくらいの受信感度が非常に気になります。最近では、各メーカーでも誘導無線をクリアに受信できる機種が相次いで出しているので、IC-R6にも期待できそうです。

 発売は1月中旬とのこと。前作のIC-R5同様、人気機種になりそうな感じです。受信性能ともども、要注目でしょう。
 皆様、明けましておめでとうございます。本年も当ブログ「無線室」をよろしくお願いいたします。

 今年は、何といっても首都圏JR在来線列車無線の完全デジタル化を控えています。当初計画では3月末までにはデジタル化が完了することになっていましたが、昨年春に発覚した免許申請の不手際が原因で、幸か不幸か計画に遅れが生じてしまいました。
 現在では4号線区までデジタル化が実施されており、今年早々には5号線区が実施の運びとなっています。一部情報では、5号線区デジタル化実施日は1月17日とも言われているようです。
 果たして、いつまでアナログ運用が続くのでしょうか? 非常に気になるところです。

 一方で、東京消防庁のデジタル化も3月末に完全実施となる予定。すでに23区の車両にはほぼすべてにデジタル無線機が搭載され、多摩地区では急ピッチでデジタル機の搭載が進んでいます。
 仮に150MHz帯の方面波がデジタル化しても、460MHz帯の署活系はアナログのまま。署活系は今後も受信できますが、出力が弱いため災害現場の近くでないと受信が困難になってしまいます。

 年頭から暗い話が続いてしまいましたが、もしデジタル化で聞けなくなってしまっても、どん欲にまだ聞ける「何か」を探せばいいだけのこと。その「何か」をご紹介できたらと思います。

 本年もおつきあいのほど、何とぞよろしくお願いいたします。