とけいのじかん5
夢のような時間
プロマスター×モンベルを受け取りに行った日のことである。
さっそくブレスレットのサイズを調整してもらっていると、
後から老眼鏡を作りたいと年輩の客が入ってきた。
何でも数日後に旅行に行くので急ぎ必要とのことだ。
店主さんが申し訳なさそうに「少し待ってくれるかい」と言ってきた。
私は「どーぞどーぞ、自分は暇人の時計好きですから、お構いなく」と快諾する。
べつにイイ人ぶろうという訳ではなく本当に有難い話だった。
何せ時計好きが時計店で一人好き勝手に幾らでも時計を
ながめていいよという夢のような話だ。
結局、そのお客さんと店主さんは
2時間ほどかけて新しい老眼鏡を作る相談をしていた。
私は、その間、ひたすら自由に色んな時計を見つめ続けることができた。
ヾ(o´∀`o)ノワァーィ♪
もっとも老店主さんが趣味で続けている昭和レトロなお店だから、
陳列されている時計もほとんどが年代物である。
ガラスケースに並べられた腕時計もほとんどが、
1~8万円くらいまでのクォーツだ。
掛け時計も同様で非売品のゼンマイ式の柱時計や大型の置時計の他は、
マニアや古物商が特に喜びそうな品物はない。
しかし、私のような変人時計マニアにとってはもうたまらない。
まずガラスケースに並べてある腕時計をしげしげと見つめる。
何度も足を運んでいるから相変わらず同じ顔ぶれだ。
でも、その時々によって自分の好みのほうが変化するから、
この間は興味のなかった年代物のクォーツ腕時計がやたらと魅力的に見える。
(●^o^●)
プロマスターのダイバーズがなかなかいい。
最近の大型ブーム以前のものなのだろうか、
ケース径が40mmくらいで文字盤もシンプルなデザインだ。
特にベンツ針なのが気に入った。
値札が隠れているので値段は分からないが
多分2万円くらいではなかろうか。
エコドライブでチタン製だから今回のモンベルで体調に影響がなければ、
これも欲しいと思った。
他にもオールドシチズンのクォーツ腕時計がある。
クリストロンの青文字盤は相変わらずスポーティで魅力的だ。
その隣にドレッセルのローマ数字インデックス2針のドレスウォッチもある。
ドレスコードの設定されているような席に招かれたときには、
こんなドレスウォッチが必要らしい。
これは「いざ!」という時のために一つ持っていたほうがいいかなと妄想する。
でも、その「いざ!」な、お誘いは私のようなビンボー庶民にはまず来ないだろう。
冷静に考えれば必要ない。普段着にはどう考えたって似合わないぞ。
でもやっぱり欲しい。まあ、もう少し検討してみよう。
ショーウィンドーに飾られている腕時計はアラビア数字インデックスのが多い。
一つ一つ手に取って眺めてみたら、
アルバとシチズン、そしてオリエントのスイマーがあった。
国産メーカーそろい踏みだ。特にオリエントのがいい。
同じアラビア数字インデックスにもかかわらず、
どこかコテコテしてクドイところが、やっぱりオリエントだ。
ケース径は38mmくらいでデイト付きSSケース&ブレスのクォーツで
10気圧防水と申し分ない
値段は1万2千円。安いのは大好きだ。
正に「フツーにふつうな腕時計」である。
何だか最近はこんな肩のこらないの好きになってきた。
(^u^)
それから柱時計の文字盤をしげしげとながめ、
フタを開けて中をのぞきこみ、
振り子の動いている様や機械の作動音に耳を澄ませる。
壁一面に並べてある掛け時計や、
ガラスケースの上に並べある置時計も一つ一つ見ていく。
スイープ運針のがけっこうあって、この動きはやっぱり見飽きない。
リズム時計の目覚まし時計もいくつかある。
そう言えば自分の目覚まし時計は数年前に壊れてしまった。
腕時計はたくさん持っているのに目覚まし一つないというのもおかしな話だ。
どれも3千円くらいのが並んでいる。
これも一つ欲しいところだ。
(*´▽`*)
ふと、その左側の棚に目を移したら、
各時計メーカーのカタログが無造作に積まれていた。
オーッ、これまた興味深い。一つ一つめくって見てみる。
各時計メーカーが自社の製品を
どのようにプロデュースしようとしているかは
カタログをみれば一目瞭然である。
(* ̄0 ̄*) オ-ッ!!

しかし今回の目玉は何といってもこれだ!
シチズン クラブラメールの展示用小箱である!!
Σ(・ω・ノ)ノ!


往年のシチズンファンなら垂涎の品ではないだろうか?
置時計の裏でホコリをかぶっているのが、なんとももったいない。
どうやら鍵穴はただの飾りのようだが
本気で鍵をかける必要はないから別に問題ないのだろう。

これに愛用のシチズンを入れて飾ったら素敵だろうなぁ。
そんな妄想にひたっていたら。
何だか無性にこの箱が欲しくなってしまった。
(・∀・)イイ!!


こうして夢のような時間があっという間に過ぎた。
店主さんは「長い時間待たせてしまった」と恐縮していたが、
私は本当に全然気にならなかった。
それどころか、まだまだ半日くらい眺めていても飽きないだろう。
でも、それは流石に迷惑だろうし常識がないから会計を済ませて帰ることにした。
その際に例のカタログをもらえないかと聞いたら
好きなだけ持っていっていいとのこと。
喜んで数冊ゲットした。
ついでに厚かましいお願いだが、
例のクラブラメールの飾り箱を譲ってもらえないかと訊ねてみた。
そしたら「今日、待たせたお礼に持っていっていいよ」というではないか!
「いや、タダというのはよくないですよ。1,000円くらい出します」
と言ったのだが「これも気持ちだから持っていってくれ」という。
こういう時は素直に受け取る主義なので、ありがたくいただくことにした。
かくして私のコレクションに宝箱も一つ加わったのである。
今はジェットと国鉄ホーマーを並べている。
°˖☆◝(⁰▿⁰)◜☆˖°

そんなわけで、
モンベルを買ったばかりだけど
近々またまた時計を買うことになりそうである。
まったくつける薬がないとはこのことだろう。
(;^_^A