とけいのじかん4
大地震
9月6日 3時08分ごろ、
北海道南西部の胆振(いぶり)地方を震源とする
最大震度7の地震が発生し各地に大きな被害をもたらした。
気象庁では“平成30年北海道胆振東部地震”と命名する。
北海道全域で大規模停電(ブラックアウト)が発生した。
震源地に近い火力発電所が機能を停止したため、
連鎖的に各地の発電所が緊急停止したことが原因とのことである。
停電は8日には、ほぼ解消されたが、
震源地に近い地域では今なお行方不明者の必死の捜索が続いている。
またライフラインの被害も甚大で一日もはやい復旧が待たれている。
あの晩、私も揺れと同時に無意識に飛び起きたようだ。
気がついたら机の上の懐中電灯を探していた。
試しに机のスタンドのスイッチを入れてみたが
停電しているようで明かりはつかない。
揺れは長く続いている。
暗闇の中で手探りしたせいもあって、
なかなか懐中電灯を見つけられなかった。
どうやら昨晩、飲み過ぎたことが原因ではなく、
実際にかなりの震度のようだ。
恐らく震度4程度だろう。
ここは地震の少ない地域なので、これだけ揺れると流石に怖い。
それよりもボロアパートが倒壊しないかどうかのほうが心配だが、
どうやら無事に耐えてくれたようだ。

揺れが収まる前に居間にでて家族と猫の無事を確認する。
家族も懐中電灯を持ってすぐに起きてきた。
猫のうち3匹は、いつものように組み立て式の棚の下に逃げ込み、
一匹は窓辺の観葉植物のかげにかくれている。
全員の無事を確認してからポータブルラジオの電源を入れる。
虫の知らせでもないだろうが、今年の1月、防災用に、
このTWINBIRDのラジオをアマゾンで購入していた。

東日本大震災の被災経験者が異口同音に語っていたが、
こういう電池式等の自己完結型のシンプルな道具が
いざというときは役に立つらしい。
大規模停電が起きると最新式の家電は使い物にならない。
特にケイタイは当てにしないほうがいいらしい。
無用な電池の消耗を避けるために私も極力使用を控えた。
ちなみに、
このラジオにはアダプタも付属しているが防災用だから
電池を入れていつでも使えるようにしてあった。
これは本当に助かった。
被災直後に詳しい情報をすぐに手に入れることができれば、
いたずらに不安になることもなく冷静に対応できるからだ。
とにかく震源地と震度、それから大規模火災が発生していないかなどを
すぐに確認できた。
私の住んでいる地域では規模の大きな停電が問題だが、
他に深刻な問題は発生していないようだ。
ガスも水道も機能している。
警報も鳴らない。
まずは一安心だ。
それから小一時間ほど様子を見たが、
落ち着いているようなので身支度をし布団に入って仮眠することにした。
もちろん腕時計はコスモノート・クロノグラフを腕に巻いた。
20気圧防水の頑丈な宇宙飛行士用の腕時計。
こんな時こそ頼れる相棒だ。

我が家では今年の1月ごろに防災グッズについて話し合ったのだが、
ラジオと懐中電灯と予備の電池があれば、
とりあえず良いのではないかという結論に達したので
非常食などは特に常備していない。
飲料水についてはハイボール好きなので
炭酸水のペットボトルが常時2リットル分くらいは冷蔵庫に入っているから、
これで間に合うだろうし、昭和の人間なので米とみそ・塩・しょうゆがあれば、
一週間くらいはぜんぜん平気だ。
それにカセット式のガスコンロとポータブルストーブも押入れにしまってあるから、
これで当座はしのげるだろうし、家屋が倒壊するような事態でも、
身体一つで避難所に逃げ込めばなんとかなるだろう。
しかし、
まさか、それから41時間も停電が続くとは思ってもみなかった。
これからは予想外のことが多発する時代のようだ。
明日は我が身です。
皆さんも今のうちに備えておくほうがよいでしょう。
おしまいに、
最近このような大災害が多発していますが、
むやみに恐れる必要はありません。
とにかく自然が猛威を振るっているときは、
速やかに避難し静かにやり過ごすほかありません。
ですが、
それからは人間の力の見せどころです。
私は建設関係の仕事に従事していることもあり、
いざという時にできることがたくさんあることを
一昨年の洪水の復旧作業で知りました。
生きてさえいればなんとかなるものです。