情報の洪水 | 本日モ晴天ナリ (とけいのじかん)

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趣味のイラストを添えて、風の向くまま気の向くままに、思いついたことを書いていきます。

 
とけいのじかん
 
“欧米ブランドの高級機械式腕時計こそ至高”という情報の洪水
 
さて、腕時計の魅力にとりつかれた私は腕時計について更に知るべく
“腕時計の世界”に踏み込んだのでありました。
 
そんな日本の腕時計初心者は
まず“欧米ブランドの高級機械式腕時計こそ至高”という
情報洪水の洗礼を受けます。
 
書店の時計雑誌コーナーには、
欧米ブランドの高価な腕時計が常に表紙を飾り続けています。
ネットでも同様に欧米ブランドの高価な腕時計を愛好するブログが
人気の上位を占めています。
(唯一気を吐いているのは、Gショックを愛好するブログくらいでしょう)
とにかく、あらゆるメディアを通じて
“一角の男子足るもの欧米ブランドの高価な腕時計を所有するべし!”と
まるで大合唱しているかのようです(苦笑)
それは脅迫的ですらあります。
 
残念ながら、この国で“時計マニア”を任ずるにあたって、
暗黙の了解のようなものがあることに気付くのに
さしたる時間を要しませんでした。
 
箇条書きにすると以下のようになるでしょうか。
 
1.アンティーク、現行モデル、国内外のブランドを問わず、機械式時計を愛好するべし
2.リーズナブルなクォーツは相手にするべからず
3.スイス・メイドの高価な腕時計を所有してから時計について語るべし
4.所有する時計が高価であればあるほど通である
 
そのうちにウンザリしてしまいました(苦笑)
 
実際、人気時計ブログの上位のほとんどが
上記項目の全てか、一ないし二項目は該当するはずです。
はなはだしいことには、
ネットショップのリーズナブルな腕時計のレビューにすら
「自分は欧米ブランドの高価な腕時計も所有しているが、
このモデルも値段の割にまあまあです(鼻高々!)」
といった内容のものを見かけます。
 
このような風潮にさらされていくうちに、
いつしか私も欧米ブランドの高価な腕時計を、
無理をしてでも購入する計画を練り始めていました。
同時に初めて「腕時計もイイナ!」と思った自分の腕時計を
卑下するようになっていきます。
 
ですがこの“欧米ブランド高級腕時計至上主義”にたいして、
当初からある種の違和感を持っていました。
 
一つには腕時計そのものがいわゆる
“オワコン(終わったコンテンツ)”という現実です。
携帯電話がほぼ全国民に普及してから久しい上に、
なおかつ新たなデバイスが次から次へと開発され販売されている昨今です。
「腕時計など無用の長物」と言われてもしかたの無い時代でしょう。
 
寧ろそれ故に腕時計、なかんずく機械式時計の魅力が
純粋に趣味的な意味合いから再発見されてきたのではないかと考えています。
この時代に未だ“ブランドの序列”に
こだわること自体がナンセンスだと思います。
 
また日本には世界に誇る時計ブランド、
セイコー、シチズン、オリエント、カシオ等があるにも拘らず、
当の日本人がこの日本ブランドを評価し誇りにしていないことにも
違和感があります。
(中でもSEIKOはかつて欧米の時計業界を震撼せしめたそうです)
自国にこれだけの時計ブランドを擁しているにもかかわらず、
まるで従属国の国民が宗主国の文化を崇め奉っているかのように
欧米ブランドを信奉する日本人は一体どうしてしまったのでしょう。
 
 
そんな訳で(どんな訳?)今日の時計は“ワイアードAGBV141”です。
 
 
 
セイコーの若者向けファッションウォッチですが
何故かア○ゾンでロングセラーになっています。
人気の理由はシンプルですが現代的なデザインと
一万円ほどのリーズナブルな価格かもしれません。
 
 
 
ともかく私が初めて「腕時計もイイな!」と思った腕時計です。
世には様々な腕時計がありそれぞれに魅力がありますが、
あの時の感動や喜びを忘れないでいたいものです。