とけいのじかん5
ハイビート
昨晩、アメーバブログへ引っ越してきてから、よく“いいね!”を頂く方のブログを拝見したら同じ時計を持っていらっしゃった。
まあ、名機 セイコー ロードマーベル36000だからオールド国産腕時計を愛好する人たちの間では珍しい話ではない。
国産初の「10振動」腕時計だそうな。
たぶん、オールド国産腕時計にハマった人なら一度ならずハイビートのモデルが欲しいと思うのではないか。
しかも、全アラビア数字インデックス、ノンデイト、手巻きの高級機とくる。
絹目仕上げの文字盤が実に美しい。いかにも高級機然としたたたずまいの当時の諏訪精工舎を代表する名機中の名機の一つである。
現行モデルでこういう腕時計を探したら少なくとも10万円以上の値段がする。
でも10万円くらいのはやっぱりどこか、ちゃちなのである。
しかもスイスメイドの場合はたいていプゾー7001が搭載されている。
もちろん名機の一つで幾何学的な部品構成が美しい優れた手巻きムーブメントである。ただ、若干機械径が小さい。
だから今時の40㎜前後の腕時計でシースルーバックにしたら大きなケースの真ん中に小さなムーヴメントが、プラスチックスペーサーの上に、ちょこんと乗っている様が何だか侘(わび)しい。いや手抜きに見えるというべきか…。
ところが同じセイコーでも、もう少し気の利いた現行モデルになると今度は数十万円からのラインナップになる。
何でだろう? 実に庶民泣かせな話である。
ともあれ、往年の名機はやはり一味違う。
何度も書いているけれど、腕時計がバリバリのステータスシンボルだった時代に、しかも天文台コンクールという“坂の上の雲”を目指して突っ走っていた開発者たちの夢が詰まった腕時計だからだろうか。
ところが残念なことに、私の個体は文字盤がきれいなわりにベゼルのキズが目立ち緑錆もあちこちにできてしまっている。
なまじ高級感があるだけに、こうしてヤレてくると何ともうら寂しい。
ケースやベゼルだけでも交換するか、それとも再メッキしてもらうかと考えているのだが、今のところ棚上げのままになっている。何故かは自分でも分からない。
今時はエイジング加工とか言って新品をわざわざ古びたようにすることもあるから、これはこのままで魅力があるような気もするからだろう。
ちなみに持ち主は、もはやエイジング加工するまでもなく、立派に古びたオジサンになってしまっている。
( ̄。 ̄;)

