ACT.190 続き妄想 『 美獣 』 ACT.3 | a guardian angel

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スキビ好きな私が無謀にも始めてしまった…

二次創作・ネタバレ・つぶやきを含む妄想ブログです。

当然のことながら、作者さま・出版社さま等とは一切無関係です。

総合もくじ ☆ a guardian angel 


本誌続き妄想です。ネタバレNGな方は華麗にスルーしてくださいませ~。にへ

あくまで妄想です~ 

どうしても浮かんでしまった…みーの妄想にお付き合い頂ければ幸いですw



『 美獣 』  ACT.3


(それまでの話) ACT. 1 2



コイツは 絶対に 自由にしてはいけない 

なぜなら 自由を手に入れたソイツには 恐ろしい可能性がある

今度は暴走を食い止めてくれるはずの存在の 

あの娘に向かって 牙を剥く            。


(SIDE キョーコ)

セツの衣装に着替えて、向かったホテル。

一足先に着いた兄さんはもう部屋で待っている。

あの部屋の中では、いつもヒール兄妹で過ごしていたから、…訊かれる事はないかも知れない。

訊かれずに済むなら…なんて淡い期待をしながら、ドアを開けた。

そこにはお風呂上りのいつもの兄さんがいた。
タオルで頭を拭きながらベッドにドカッと座った兄さんは、私に向かって紙袋を投げてきた。
ぼすっとその袋を受け止めると、アタシは兄さんに訊いた。

「何?コレ…」

ジーッとみていると、兄さんはぼそっと呟いた。

「…お前好みのナイティがあったから、買った」

そういわれて、嬉々として袋の中をチラッと覗くと、確かにセツが好んで着そうな…セクシーな布切れが見えた。

って…兄さんったら、まさか一人でこれを買いに///?!って、最初はビックリしたけど、兄さんならやりかねないと妙に納得してしまった。

確かに、セツに似合うパジャマがなくて困ってはいたけど…
あんなに悩んでたのが嘘みたいに、いつもと変わらない兄さんの姿に私はほっとしていた。

「ありがと、兄さん。それじゃ、早速着てみるわ?」

「…あぁ」

そう云ってベッドに座ったまま、兄さんはニヤリと…口角を上げた。
いつもと同じ兄さんだと思っていた私は、その違いに気がつかなかった。

***

シャワーを浴びて、早速、ソレに着替えてみた…んだけど。

( って~~~~~~…/// やっぱり恥ずかし過ぎる/// )

兄さんが買ってくれたのは、シルク素材で、首周りと縁がレース仕立てなってる黒のベビードールだった。
お揃いのショーツまで付いていて、お洒落ガール、セツなら、何なく着こなすであろう…どんピシャなコーデ。

確かに、セツが好きそう~~~っっ でも、でも、はっ、恥かしい~~~っっ///

こんな格好で敦賀さんの前に出るの??でも、兄さんが…大好きな兄さんが買ってくれたのよ?
セツなら喜んで…兄さんに着た姿を自慢するんじゃないかしら?

「さすが兄さんね、こういうの…欲しかったの」

なんて、上目遣いに訊いたりして…そうよ、恥かしがってちゃダメよ。
今の私は最上キョーコじゃなくて、雪花・ヒールなんだから!

…な~んて悩んでる間に、この前みたいにもう寝てるかもしれないわよね?

そんなことを期待しながらそっとドアを開けると…ジーッと無表情でドアが開くのを待ってたらしい兄さんと目が合ってしまった。

( ひ~んっ…起きてた/// )

心の中で涙目になりながらも、私はセツならこうするだろうという…演技をしようと思った。

だけど            。 

「着たんだ…」

(       え?今、何て?)

ぼそっと呟いた兄さんは、にっこりと蕩けそうな笑顔をみせて

「…おいで?」

( おいで…って?え?)

目を丸くする私を見て、クスッと妖しい笑みを零した。


            敦賀さん?

らしくない兄さんに戸惑いながら…1歩ずつ近づいていった。
兄さんのベッドまで近づくと…腰を引き寄せるように兄さんに抱き寄せられた。

「俺が言ったコト…覚えてる?」

その台詞で、カイン兄さんじゃないと確信した。

だけど、私には敦賀さんが何を言いたいのか、わからなかった。

私を見上げる…その表情が一変して、私はゾクリとした。

そこにいたのは私の苦手とする…妖艶な空気を纏う『夜の帝王』で、そんな彼に見つめられてると思うだけでドキドキと胸が早鐘を鳴らした。

「信用しすぎだよ、最上さん       … 
俺だって男なんだから、     ね?キョーコちゃん」

「…え?」

( なんで、名前で…今まで名前で呼ばれたことなんて…っ )

「男が女性に洋服を贈るのは…」

そういわれた瞬間、昨日ショータローに言われた言葉が頭の中で再生(リピート)された。

「男が女に服くれてやんのはその服引き剥いて セックスしてぇって意思表示だぞ!! アホがっ」

         どうして、今…そんなことを言うの?

セツなら、兄さんからの服を喜んで着るわ…

確かにお金を払ったのは敦賀さんかもしれないけど、でも、あの時…

「君には…何もしないよ」って言ったのは敦賀さんなのに      

…彼の手が直に背中に触れていくのを感じながら、私は動けなくなった。

ここにいるのは…敦賀さんじゃないって言われてるようで        


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