風俗業に従事する人、利用する客の多くは、性病・性感染の予防方法を知識としては知っていると思いますが、それが実際に実行される割合はかなり小さくなります。このように、風俗での性病・性感染症予防はきわめて難しいのが現状です。
第2次世界大戦後、米兵を相手にする「公娼」(赤線と呼ばれた)と一般の「私娼」が存在し、日本の公娼制度は昭和33年まで存在しました。赤線で働く女性は性病検査が義務づけられ、業者直営の診療所による検診、行政による検診が行われていました。
公娼制度が消失した後、それが形を変えて風俗営業として続いてきました。風俗営業の名称はさまざまで、ソープランド、ファッションマッサージ、SMクラブ、サロン、ピンクサロン、セクシーキャバクラ、ホテヘル、ホテトル、デリヘルなどがあります。
これらの風俗業では、月経中の性交渉、コンドームを使用しない性交渉など、性病・性感染症の予防に対する配慮が欠如している例がみられます。
また、風俗営業に従事している期間が長いほど、多くの性病・性感染症の罹患歴を有している可能性が高くなります。
風俗業に従事する人の過去の性病・性感染症の罹患歴を調べると、クラミジア、カンジダが多く、淋病、ヘルペス、トリコモナスが続いていることがわかります。ですのでコンドームの携帯や早期の発見の為の性病検査キットは必需品です。
性病 ・性感染症の予防という点では、風俗業に従事しないことが最も有効な方法です。しかし、風俗業に従事する人に対しての調査で転職の意思を調べたところ、転職する意思のある人は半数程度に、とどまっているのが現状です。