2017年7月10日午後8時前後、埼玉県桶川市、川越市付近で「謎の光」の目撃情報が相次いだ。

これに対し、日本プラネタリウム協議会理事長の談話として、光が消える直前に回転する運動をしている為、隕石ではない可能性が高い、正体は不明と所見されたが、隕石光体の一種に「火球」と言う現象が有る。

これ自体はそれほど珍しいものではないが、一般的な流星「流れ星」よりも明るく、「火球」の場合は本体崩壊が始まったとき、最後は半円状に隕石が散らばり、この内の一つの光が強ければ、消滅する少し前に回転運動したように見える場合が有る。

公開された画像を見る限り、「火球」である可能性が高い。
ちなみに関東地方には、こうした火球の目撃情報が頻繁に発生した記録が多く残っていて、江戸時代には火球を「火の玉」と称し、これを見物する為に人々が集まり、夜店が出店するほどだった記録が残っている。

また新しい所では1995年前後も比較的隕石が多く見られた。
こうした火球の関連事象として「水上馬」の伝説が有り、「水上馬」とは鉄砲水、水害の事を指すが、江戸時代の記録では8月に火の玉が多く出現し、翌9月には大水害、若しくは台風の直撃かのどちらに拠って、大きな被害が出た事が記録されている。

或いは数百年の周期性の可能性もあるかも知れない。

(注意事項・この情報は日本気象協会、日本流星学会、及び天文学会、各研究機関非公認の情報)

2017年7月11日、この記事の「謎の光」の正体が判明した。
LED光源を身に着けてスカイダイビングをしていたものが、撮影されたものだったと言う事だった。
自然現象にせよ、人工の現象にせよ、謎が解明した事はとても有意義な事だと思う。

しかし、専門家の所見には一つだけ意見具申しておく。
火球は直線状に飛ぶだけではない事は、過去の観測から判明していて、フラフラっとしてから消えていくもの、先の方が割れて光源が3つくらいに分散するものや、消えていく寸前に横にカーブを描いて行く「火球」も間違いなく存在する。

自分も所見を間違えたのだから大きなことは言えないが、
もう少し実際の夜空を観測してから物を言った方が良いと思う。

負け惜しみっぽくなってしまったか・・・・

 

「本文は2017年7月11日、Yahooブログに掲載された記事を再掲載しています]