2017・5・某日 | 失踪した元夫から慰謝料貰うまでは負けない

失踪した元夫から慰謝料貰うまでは負けない

ある日突然夫が失踪。
裁判を経て離婚。

裁判では慰謝料200万円の判決が出たけれど、元夫の行方はわからず支払われないまま。
時効は10年。
離婚は成立しても複雑な思い。

この日は私も旦那も休みが一緒で、それぞれの部屋にいた。



10年以上前は私が休みの日に、仕事で疲れて遅くまで寝ていることに文句を言ってきた旦那も(私は旦那より年上)、それなりに年を取り自分も身体的につらくなってきたからか、特別な用事でもなければ、お昼頃までは別居をしているそれぞれの部屋で自由に過ごすようになっていた。





この日午後1時過ぎた頃、旦那から電話がかかってきた。



いきなりの一言目が「救急車呼んで」
自分のスマホだけ持ち、同じ階の旦那の部屋に飛んで行った。




ドアを開けると目の前に旦那が横たわっていた。




午前中からめまいがして様子を見ていたけど吐くしめまいがひどくなって、目の前がグルグル回って目も開けられないし起きられない。
救急車呼んでと頼まれた。



いよいよこんな日が来たか…と覚悟した。



以前から読んでくださっているフォロワーさまは覚えていらっしゃるかもしれませんが、旦那は先天的な病気で若い頃に余命宣告を受けたことがあったという。



何とかかんとか色々な方法で生き延びて仕事ができるまでに復調してはいたが、いつどうなってもおかしくない状況とは切れてはいなかった。




私が救急車を呼んでと言われたのは、初めてだったけどついに来たかと思った。





救急車が病院に到着し様々な検査を一通りして、ひとまずめまい・吐き気止めの点滴を受けている間に一旦私が呼ばれた。



めまいの原因はわからず、旦那は起きられる状態でもなかったため入院することになった。


私は旦那から勤務先の上司に事情説明と、しばらく欠勤することを連絡してほしいと頼まれた。



そして旦那から渡された携帯は、あの不倫の証拠が残っていた携帯の次に機種変更した物。




今だから言えるのだけど、なぜあの時あの携帯を調べなかったのか・・・



非常に悔やむ・・





点滴されている処置室では無論電話なんてできないから旦那の携帯を受け取った私は、廊下に出てなるべく離れた隅で旦那の上司に電話をしていた。




旦那の携帯を旦那のいないところで見られるなんて、絶対にないチャンスだったのに。




過去に一度浮気を疑ったこともあったけど、あれは女が一方的に旦那を好きになっただけ。と思い込み
あの頃はもう大丈夫だろうと安易に構えていた。




妻だから当たり前だけど、救急車を呼んでと私に助けを求めてきた。


緊急時だったから旦那の携帯を調べるなんて、思い付きもしなかったのは当然のことで仕方ないとは思う。





でも今、本当に心から思うのはあの時死んでくれていたら…
そして、なぜあの時旦那の携帯を調べなかったのかという悔い…




きっと複数の女の不倫の証拠がいっぱい残っていたよね~



だってその携帯とスマホとタブレットを持って、家を出て行ったんだから~




どうぞどこかの女のところでこの世からいなくなってください。