布施亜希子です。
とある親子関係を扱った
精神科医の先生の
カウンセリングの文庫本を
さらりと読ませていただきました。
今の活動をしていると
つい、
あれやこれやと
ツッコミを入れながら
読み進めてしまうわけですが、、、
全体として
気になったのは
現実に起こったことの原因
(親との関わりや親自身の背景)
がある程度、クライアントの腑に落ちて
現状が好転したら終了、
と締めくくってしまっていることでした。
生きていることだけで
全てはオッケーなんだと
思えることを帰結点にしているからか
確かにその実感は必要なんでしょうけれど、
それだと
残り数年で命を終えてしまう可能性もあります。
脳は空白を嫌うからです。
問題というものをガソリンにして
生きていた人が
問題を解決しただけに終わらせると
何もすることがないなら
次の命のために
順番がつかえるから
もうそろそろ終わりにしちゃうよ?
とプツンと切っちゃうのです。
やはり
なんのために人生を生きるのか、
目的に気づかせて
どう生きるのか、まで
はっきりさせていくことが
とても大切なんだな、と
書かれていない部分で
つくづく感じさせられました。
脳は目的を果たして欲しいのです。
過去の問題から
人生の目的を拾い出し
未来にどう活かすのか?
私としてはそれを思い起こすために
この本との出会いがあったのかな、
と思った次第です。
余談ですが、
その先生のカウンセリングの手法は
クライアントから得られた、
と語っていました。
どういうことかと言えば、
そもそもカウンセラーを育成する目的があって
カウンセリングに当たっていたのだろうな、
という記述が垣間見えましたので
ご本人には至って無意識なんでしょうけれど、
「心の病を治すカウンセラーの育成」
を生きる目的としていたからこそ
無からスキルを開発できたのだと
私は思いました。
取り留めないですが、
今回はこの辺で。
最後までお読みいただきまして
ありがとうございました。
愛と感謝をこめて
布施 亜希子