こんにちは。公認心理師の石川美樹です。
本日は、
【からだの声の聞き方】というタイトルでお届けしようと思います。
さて、人間といういきものは、
原始生物から進化する段階で、身体の方が先に発達し、後から脳が造られた（脳=心と解釈もできる）経緯があるので、
今の私達も、実は身体の声の方が正確だったりするんです。
インナーチャイルドを癒す時にも、心だけに注目するのではなく、身体記憶にアクセスする方法を私は取り入れたことにより、クライアントさんの変化が驚くほど早くなった経験から、現在のテクニックが生まれたほどです。
石川式インナーチャイルドのこころの仕組みを知りたい方は、まずは「こころの仕組みワークショップ」（録画動画）などをご覧になっていただけるとわかりやすいかと思います。
https://bit.ly/2WxQc7b
さて、本日は、ご自身でからだの声を聞く練習としての方法をお伝えしようかなと思います。
例えば「頭が痛いな、、」とからだが感じています。
そこで、からだの声を聞きたいな。からだのメッセージはなんだろう？
と思って最初にやりがちなのが、
からだの声を聞くだから、単純に，からだに耳を澄ませてみるのですが、
な〜〜んにも聞こえません。笑
からだに耳を澄ませするだけで、からだの声が聞けるようになるには相当な時間と練習が必要ですので、
まず最初は、下記の方法から練習してみることをお勧めします。
1.【擬人化する】「頭が痛いな」と思ったら、頭が痛いを擬人化してみます。単純に《痛みちゃん》とか《ガンガンちゃん》などでいいと思います。
2. 【場所の特定】その《ガンガンちゃん》が身体のどの辺に居そうか考えてみます（ここら辺とかアバウトでいいです）。
例えば右目の上とか（実際に痛い場所かもしれないし、身体がだるい時だったら胸のところかもしれません）
3. 【形を考えてあげる】その《ガンガンちゃん》に形があるとするとどんな形かを考える。これもこんな雰囲気とかアバウトでいいです。
例えば、場所は目の上で、形はトンカチのよう。
4. 【触ってあげる】
その目の上にあるトンカチの形をした《ガンガンちゃん》を触るとどんな感触がするかを考える。
例えば、硬くて冷たい。ところどころ棘がある。こんな感じかな。
5. 【目の前に出して客観的にみる】
目の上にいる《ガンガンちゃん》をイメージで自分の目の前にそっと置いてあげましょう。
6. 【耳を澄ませてどんな声や音がするか聞いてみる】
さぁ、やっとここで、《ガンガンちゃん》の声を聞ける段階になりました。
まず最初は、目の前にいる《ガンガンちゃん》の声を聞くというより、どんな音がするかに耳を澄ませてみましょう。
例えば／甲高い、反響するような女性のキーキーいうようような音とか。
7.【もし、目の前にいる《ガンガンちゃん》が言葉を話せるとすると、なんて言っているのか聞いてあげて】
聞く前に、目の前にいる《ガンガンちゃん》に、
「今日は私の前に出てきてくれてありがとう。いつもあなたの声を聞けずにごめんね。許してね。今日はゆっくりあなたとお話がしたいの。あなたの正直な声が聞きたいの。怒らないし、邪魔者にしないからなんでも話してね」
と言ってあげて、目の前にいる《ガンガンちゃん》に自由にお話をしてもらいましょう。
《ガンガンちゃん》は、
甲高いキーキー音で、
「もうこれ以上頑張りたくない。家事も育児も仕事も全部一人では無理。休みが欲しい。今はただゆっくり２−３日休みたい。
でも、休んでも誰れも替わりをしてくれない、、、、私はいつも一人で頑張らないとだめ、、、、」と、
《ガンガンちゃん》のからだの声は、
・もう頑張りたくない
・休みたい
・誰も助けてくれないので孤独である
・なので、一人で頑張らないとダメ、、、、
こんな声がからだから聞こえてきそうですね。
さぁ、このからだの声が聞こえたら、
頭痛薬を飲んで、からだの声を消して、からだの声を無視して一人で頑張り続けるか、
または、からだの声を無視しないで、できることから何か始めてみるか。
例えば、今まで一人で頑張ってきたなら、地域の子育てボランティアさんに頼んでみるとか，思い切って旦那さんに有給取ってもらうとか。
もちろん、選択は自由です。
このように、からだに耳を傾ける練習をしていくと、
自分の本音が、からだから聞けるようになり、自分にどんどん素直になっていくことでしょう。
最初からうまくできないこともあるので、そんな時は、私の体験セッションなどで、一度、一緒に練習してみましょう。
気軽相談してくださいね。
では、また次回のブログをお楽しみに！