こんにちは。公認心理師の石川美樹です。

今回は、【罪悪感が生まれた時の応急処置】についてお話ししていこうと思います。

 

 

罪悪感が生まれる理由

罪悪感とは、簡単に言えば《罪の意識》を持ってしまうことです。

では、何に対して《罪の意識》をもってしまうのでしょう?

自分の本心は「本当はこうしたかったのに」があるにもかかわらず、
目の前の現実や自分がした行動がそうでなかった時に、
《罪の意識》を持ってしまうのです。

例えば、仕事で疲れて帰ってきている夫に食後のお皿洗いを頼んだとしましょう。
本心では「私は専業主婦なんだから、夫も疲れてるんだから、私がやるべきだ」と思っているのに、自分も子育てで疲れているから、頼んでしまった。

「あちゃ、、、。自分でやるべきだったのに、、、」と罪の意識を持ってしまったり、


友達に元気づけてあげるつもりで、「頑張ってね!」と声をかけたら、
その友人が「みんな、頑張れ頑張れって、私、これ以上頑張らないとだめなの?」と涙を浮かべて泣かれてしまいました。

「本当は、友人に元気になってもらいたかった。本当は友人に笑顔になってもらいたかった」
しかし、現実は、反対に友人が余計に落ち込んでしまいました、、、、。

「あちゃ、、、、ごめんなさい。そんなつもりじゃなかったの。でも反対に傷付けちゃった、、、」と罪の意識を持ってしまったり、

目の前の現実や自分がした行動がそうでなかった時に、
自分に方に原因があると思って罪悪感に陥りやすく、下記のようなタイプの人の方に多いと考えています。

・こうあるべきという固定観念が強い
・自己主張を相手に素直に伝えられない
・責任感が強い
・自分よりも、相手の気持ちを優先してしまう
・周りの目を気にしすぎる

あなたはいかがですか?

 

罪悪感が生まれた時の応急処置

罪悪感が生まれて、しかも、それがなかなか心から出ていてくれない。
いつまでも頭の中でぐるぐると自分を責め続けてしまうのって、本当に辛いですよね。苦しいですよね。

本日は、そんな時の応急処置をメインにお話ししてみたいと思います。

これは私がよく自分でもやっており、そしてクライアントさんにお薦めして評判の方法です。

1. まず、頭の中でぐるぐるしている罪悪感の言葉を書き出します。(心の中でも良いですよ)
 例えば、先ほどの家事を頼んでしまった専業主婦の場合ですと、ぐるぐるしている罪悪感の言葉はこんな感じかな?

「専業主婦が家事をやらなければならないのに、疲れている夫に頼んでしまった。なんて私はダメな人間なんだろ?」

2. 上記の罪悪感を短くして(長いままでも良いですよ)」
 「疲れている夫に家事を頼んだ私はダメな人間だ、、、、」このフレーズの後に、

3. 罪悪感の言葉+ そんな私を受け入れます。
4.罪悪感の言葉+ そんな私を認めます。
5. 罪悪感の言葉+ そんな私を許します。

と、罪の意識を持つことが嫌で嫌で仕方ない私を、
まず、そこを受容し、認め、許し、
最後に、

6.罪悪感の言葉+ でも、そんな私でも「愛してるよ!」

と、そのまんまの私を愛してあげてください。

これが、私がおすすめすする
罪悪感が生まれぐるぐるして苦しい時の、応急処置です。

罪悪感って、
それをしてしまった自分に対して、

「おいこら! 何やってんだよ!」

と自分で自分を痛めつけている行為でもあるんです。

とってもかわいそうなことを、自分自身にしてるんですよ。


まずは、応急処置で自分自身を労ってあげましょう。

 


でも、そんな私でも「愛してるよ!」ってね。

 

罪悪感の根本解決はどうしたらいい?

先ほどご紹介した応急処置を日々続けていれば、それ自体が根本解決につながっていくことでしょう。

しかし、もっと深く解決していきたい場合は、最初に挙げた、

 

・こうあるべきという固定観念が強い
・自己主張を相手に素直に伝えられない
・責任感が強い
・自分よりも、相手の気持ちを優先してしまう
・周りの目を気にしすぎる

 

このような、ご自身の性格の特徴が、どうして、どのような経緯を辿って生まれてきたのかをみていく必要があるかと思います。

上記のようなご自身の特徴は、幼少期の環境から作られたものがほとんどです。
しかし、それそのものが悪いわけではなく、
「今」のあなたが、その性格の癖を持ち続けることで、生きるのが不器用さんになっていたり、辛くなってしまっているようでしたら、それは、
幼少期の環境から《自分を守る》ために作られた、ちょっとだけ本当の自分とは違う、痛みを避けるために作られたものである可能性があります。

幼少期のこころの傷が、大人のわたしたちの行動に影響を与えてしまうことを、

インナーチャイルド
と言ったりします。

そのインナーチャイルドを解決してあげることが根本解決の手助けになることでしょう。

今日のメインは、応急処置なので、インナーチャイルドの詳しいお話は、過去のブログや、私のWebサイトに遊びにきてくださいね。
https://ameblo.jp/aquatone/entry-12815776626.html

まずは簡単に自分の傾向を知りたい方は、こちらをやってみるのもいいかもです。
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では、また次回のブログもお楽しみに。
 

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