皆様こんにちは!こんばんは!おはようございます!
石村一樹です!
前回のブログの前半に記載しておりました、濾過の仕方について軽く触れました!
改めて記載させて頂きますと…。
- 物理濾過…ウールマット等で大きな汚れを絡めとる
- 吸着濾過…水の中の汚れを吸着し水の中に返さない
- 生物濾過…バクテリアの力で汚れを分解していく
今回はこの部分を掘り下げたいと思います!
実は全く別の話をしようと思っておりました…。
なぜまた濾過に話が戻ったかと言いますと…
『濾材のカスタマイズに直結する』
中身がしっかりして初めて維持ではなく改善が出来ると考えているからです!
善は急げ!鉄は熱いうちに叩け!
この知識を深めることが出来ればカスタマイズが楽しくなりますので是非お付き合いください!
ではここからは3パターンのご紹介と実際の商品をご紹介しながら進めていきます!
物理濾過
~汚れを絡めとる~
代表的なものはウールマットではありますが、
ウールマット以外物理濾過をしないかと言われるとそうではありません。
底面式フィルターで言えば砂利が物理濾過の役割も果たします!
分かりやすいのがエーハイムの初期セットを参考にするとわかりやすいです!
下部から上部に水が流れるのですが、
粗目から細目にしていき根詰まりを分散させていることがわかります!
(全体的に詰まらせる。これが外部式フィルターのポイントでもあります!)
ここでお伝えしたい内容は、
『生物濾過や吸着濾過として使っている物もごみを絡めてしまう』
ということです!
意外と汚れるんですよ!って程度に思って頂ければ問題ありません!
ただこれは外部式フィルターだけこのようなシステムを採用しております!
基本的には上部式フィルターのように物理濾過→生物or吸着へと流れる構造になっております!
この流れを採用しているフィルターが多いので
『物理濾過=ウールマット』の印象がついたのではないかな?と考えております!
小ネタはこの辺にして…。
物理濾過が得意としているろ材をご紹介いたします!
各種フィルタータイプで様々なものが販売されています!
更に細かい汚れまで絡めとることが出来るウールが…。
上記の物が品質が良いとされており細かな汚れまでしっかりと取ることが出来ます!
その反面デメリットとして詰まりやすいのでマメな交換が必要となります!
ウールマットは基本的に使い捨てです!
洗って再利用される方はいらっしゃいますが、
洗えば洗うだけキメが荒くなっていきます!
物理濾過の性能が落ちる一方なので使い捨てをオススメしております!
安心してください。洗えるものがあります。
ハードマットと言われるものがございます!
ウールマットよりもキメは荒くなってしまいますが洗って何度も使用できるのが最大のメリットです!
最終的にクタクタになってしまいますので弾力性がなくなったら交換をお願いします!
番外編ではありますが…。
フィルターの吸い込み口に取り付けて大きなごみを吸い込まない方法もあります!
非常に詰まりやすいのでこまめな洗浄が必要となるので注意してください!
物理濾過だけでこんなに書いてしまった!笑
吸着濾過
~水中の汚れを吸い込む~
吸着濾過は大きく分けて2種類ございます!
- 活性炭…黄ばみや臭いの元を吸着
- その他…アンモニアや亜硝酸、硝酸塩、リン酸、カルシウム、マグネシウムなどなどを吸着
その他という表記が正しいのか迷いました…。
ただ化学濾過なんて言葉もあり総まとめに出来ると思いましたのでその他とさせて頂きました!
なぜ大きくまとめさせて頂いたかというと…
バクテリアや物理濾過で分解できないものを吸着する活性炭と
水槽の補助をするその他と用途が違うので分けております!
まずは活性炭をご紹介します!
活性炭の注意点としてはpHが上昇してしまいます。
なかなかpHが下がらない場合は活性炭が原因の可能性があります!
吸着濾材全般に言えることですが吸着効果には限界があります!
長期間放置してしまうと詰まりの原因にもなりますので指定期間を過ぎましたら
取り除く、交換するように心がけてください!
ちなみに石村はよく忘れております!笑
水槽に導入される際はよくすすいでご使用ください!
オススメは上記の3点です!
流木のアクの吸着に特化した「ブラックホール」
活性炭として高品質な「BLABO」
水通りが良く魚の輸入、輸送などにも愛用されている「ハイパーカーボン」
次はその他をご紹介いたします!
その他でも大きく2種類分けることが出来ます!
日々進化しており、新しい商品が多く発売されています!
まずはコケを抑える吸着濾材からご紹介します!
使用していて効果的なのはこの3点かと思います!
水槽内のコケの原因になりやすいリン酸、ケイ酸を除去してくれる「PHOST」
リン酸、ケイ酸の吸着はもちろんですが硝酸塩、硫黄も吸着する「リバース グレイン フレッシュ」
液体状で即効性がかなり高い「リバース フレッシュ」
更に水質管理の補助をしてくれるもの!
GHやKHを下げることでpH管理がしやすくなる商品がコチラ!
基本的な熱帯魚を飼育される場合は「ソフト 6.8」
アピストやホシクサなどしっかり下げたい場合は「ソフト」
かなり商品が多いのでピックアップした記事を書いても面白いかもしれませんね!
生物濾過
~バクテリアの力で汚れを分解する~
バクテリアの主な働きとしては有害なアンモニアを分解し比較的無害な硝酸塩に分解してくれます!
これから紹介する商品をフィルター内に入れることによって生物濾過が進むかと言われるとすぐには進みません。
基本的にバクテリアは空気中から水槽内に入り棲み着いてくれますが、
バクテリアも販売されており直接水槽内に導入することも可能です!
数多くのバクテリアが水槽内に棲み着いてくれれば分解能力も上がるということです!
バクテリアの棲み処を準備する、更に多くのバクテリアに棲んでもらう為に濾材があると考えて頂きたいです!
そして!
濾材とバクテリアの関係性についてのどうしてもお伝えしたい内容があります。
『表面積の広さと通水性』
個人的にはこのバランスがとても大切だと考えております!
表面積はバクテリアが住み着く全体数に直結します!
ですが表面積が高くなればなるほどフィルター内の密度が上がります。詰まりやすく水の流れが悪くなっていきます。
ただバクテリアも生き物です。
詰まってしまい酸素がなくなってしまうとバクテリアも死んでしまいます。なので通水性も確保したい。
この両立が非常に難しいのです!
ただこのバランスこそが飼育、管理されている方のクセや特徴を知ることが出来ます!
お客様とお話していて楽しい部分でもあります!
大きく3パターンに分けて、例として実際の商品をご紹介しながらオススメの環境をご説明いたします!
スパイラル濾材 (表面積△ 通水性◎)
濾材の中では表面積が少ないという意味です!
通水性に特化しており、大きなごみを取る物理濾過としてもしっかりと機能してくれます!
写真はスパイラル濾材ですが通水性能が高い濾材は他にも多く存在します!
通水性が高いので大型魚や肉食魚、金魚などフンが多い種類を飼育されている方にオススメです!
スパイラル濾材の話ではあるのですが耐久性に優れておりますので交換をほぼしなくても問題ありません!
なのでオーバーフロー水槽など交換すら大がかりな水槽に導入頂けるとかなり楽することが出来ます!
バフィーサポート (表面積○ 通水性○)
写真はバフィーサポートですがエーハイムメックなどのリングろ材だと思って頂きたいです!
物理濾過として使用しても詰まりにくくリング状になっているため水がよどみにくいのが特徴です!
素材が多孔質になっておりバクテリアの定着もしっかりと行ってくれます!
万能型でどんな飼育スタイルにもオススメ、使いやすい商品となっております!
リングろ材の特徴として水流を多方向に散らすという役割も果たせますので耐久性重視のもから、
表面積を底上げしたものまで各メーカー様から幅広く販売されております!
バイオリオG (表面積◎ 通水性△)
バイオリオGだけではなくエーハイムサブストラット、高性能濾材もここに含まれます!
表面積が桁違いでバクテリアの全体数を底上げできる優れものです!
細かな穴が無数にいており小さいスペースでも大きな濾過力を確保出来ております!
小型の熱帯魚や水草レイアウト水槽、エビ水槽などに特にオススメです!
詰まりやすいので大きな汚れを取るだけのこまめな洗浄、細かな穴が詰まりやすいので
定期的な交換を行って頂ければ長く安定した水槽を実現できます!
各濾材に特徴がありますので組み合わせて使うと更に効果的です!
管理の方法は様々なので、皆様の飼育スタイル合った組み合わせを見つけてみてください!
今回もかなり長くなってしまいました…。
最後までお付き合い頂きありがとうございました。
もう少し分けて投稿するべきか悩んでおります…。笑
ただ営業日は毎日更新を目指して行っていきますので
様子を見ながらボリュームを変更していきます!
今回は以上とさせて頂きます!
次回をお楽しみにして頂けると嬉しいです!
皆様のご来店心よりお待ちしております!