午後9時から、長男とマゴチ狙い。
現場は、無風、釣り人2名。
・・・良い感じなんだけどねぇ。
長男は、チーバス2匹。
ジョニー、1バラシ。
午後10時半納竿。
急激に気温が下がってきたからねぇ。
釣れないジョニーは続く。
いやもう、いい加減にしてほしい。
何度言わせるつもりなんだろうねぇ。
日本の主食!米が高級品だよ?!
誰が予想した?
気づけばスーパーの米コーナー。
立ち寄るのは、一般庶民じゃないね。
覚悟を決めた客!!
だって5kgが 3,700円?4,000円?
一部じゃ 5,000円オーバー。[1]
笑わせてくれる。
主食だよ?これ。
2024年冬から2025年秋までのたった数ヶ月。
「米バブル」
と呼ばれて、値上がりを続けてきた日本列島。
平均価格が前年比+45%!
相対取引価格が爆上がり!
もはやニュースでも何でもない。[2]
ここまで値上がりした主食の米。
「仕方ないですね・・・」
と受け入れている国民も国民だが、
この仕方なさを生んだ構造が悪い。
で、問題はここから。
この米高騰は、たまたま生まれた災害じゃない。
日本が50年かけて丹念に作り上げてきたもの。
「米を高くする仕組み」
が、ついに牙をむいただけ。[3]
みんな気づいているくせに、言わないから言う。
自壊した「食料安全保障」です!
日本は、主食の価格を自力で安定させる能力。
これを長い年月と税金を使って破壊してきた。
減反で生産力を削り!
農地は高齢化で維持不能!
流通は競争原理が働かず!
備蓄制度は市場のためではない。
「関係者の都合のため」に存在してるんよ。
これが「誰にも責任が及ばない安全装置」になった。
異常気象が一発当たれば、即アウト。
猛暑で収量ダウン。
品質落ちて市場に出せない米が増える。
でも、政策はぬるま湯だから流通は旧態依然。
そこにコスト高が重なる。
既得権益層が値下げの気配すら見せない。
これで米価が暴騰しない方が奇跡だよ。
日本の農政は「食料安全保障」ではない。
「関係者がなるべく損しないための制度」
に変質して久しいんだけど。
主食が値上がりしてるんだよ?
怒らない。
声を上げない。
気づかないふり。
パンでも食うか、と言って済ませる。
そんな民族の沈黙が前提だからね。
制度がどんどん歪んできたんよ。
米価が暴騰したのは?
農家のせいではない!
消費者のせいでもない!
まして「猛暑のせい」なんて生ぬるい話ですらない。
これは、
①制度の摩耗
②政治の怠慢
③国民の無関心
全部まとめて爆発した結果だ。
しかも、もっと厄介なのは?
この高止まりの米価が、これから日本の階層問題を静かに深めていく点。
裕福層は国産米を買い続ける。
中流層はブレンド米。
そして貧困層は「米ではなく小麦」、あるいは「輸入米」。
そうやって、食生活の階級化が進んでいく。
誰も言わないけど、
米価は「新しい格差」の入口でもあるんよ。
さらに、日本人の悪い癖が出ている。
軍事だの安全保障だのは声高に語る。
しかし、
「自国の腹を満たす能力」という食の安全保障には無関心。
どれだけ輸入に頼ろうが、
どれだけ政策が腐っていようが、
「なんとなく米が買えていれば問題なし」
という思考停止が続いてきた。
そのツケが今、まとまって襲ってきただけ。
そして「対策します」と政府が打ち出したのは?
お米券。[4]
・・・は?
お米券て。
21世紀も25年が過ぎようとしている国のやる政策がこれ?
構造改善ではないの?
場当たり的な「とりあえず感」じゃね?
まさに、制度の矛盾を補助金で上塗りし続けてきた国の象徴。
結局、
米価が元に戻らないのは、構造のどこにも“責任者”が存在しないからだ。
誰も損をしたくない。
誰も改革したくない。
誰も怒らない。
誰も声を上げない。
だから値段は下がらない。
だから既得権益は肥え続ける。
だから「米バブル」は続く。
もしまた猛暑、洪水、台風、干ばつ等、
何か一つでも起きれば??
日本の米価は次のステージに行くだろう。
「主食は高級品」という、新しい常識へ。
そして笑えないのは、
それでも日本人はたぶん静かにレジに並ぶんよね。
それが、この国の強さであり、最大の弱さ!
米は文化?
米は誇り?
そんなもの、とっくに政策で切り捨てられている。
今の米はただの主食で、
その主食が「高級品」になっているのは、
国民が長年その構造を放置してきたからだよ。
だからジョニーは思う。
この国の食卓を守るのは、農家だけじゃない。
政府でもない。
JAでもない。
小売でもない。
「何も怒らなかった国民」そのもの。
黙って金を払い続けるだけでは、
米は二度と「ただの米」には戻らない。
出典・注釈
[1] 米価の推移:
東京都区部における主要銘柄の5kg価格は、2024年6月の約2,500円から2025年3月には約4,500円へと上昇したことが報じられています。また、一部の銘柄では5,000円を超える高値も確認されています。
(参照元:テックジム「米価格はいつまで高騰が続く?最新動向と今後の見通しを徹底解説」2025年10月26日、au PAY magazine「おさまらない米高騰!それでもおトクにお米を手に入れるには?」)
[2] 価格上昇率:
2024年9月に公表された消費者物価指数では、米類が前年同期比で44.7%の上昇を記録しました。また、2024年産米の相対取引価格(全銘柄平均60kgあたり)は、2024年11月時点で前年同月比+57%と大幅な上昇となりました。
(参照元:JAcom 農業協同組合新聞「【24年産米】9月相対取引価格が過去最高の2.3万円 消費者米価にも反映」2024年10月21日、JAcom 農業協同組合新聞「24年産米 11月相対取引価格 60kg2万3961円 前年同月比+57%」2024年12月20日)
[3] 減反政策と構造:
1971年から本格的に実施された「減反政策」(生産調整)は2018年に廃止されましたが、長年にわたる政策は、補助金による農家経営の安定化と引き換えに、米の生産抑制と市場競争力の低下を招き、構造的な需給調整の難しさを残しました。
(参照元:マイナビ農業「減反政策とは? 廃止後から現在までの状況と米を巡る課題」2025年8月31日、SMART AGRI「「減反政策」の廃止で、日本の稲作はどう変わったのか」2025年3月21日)
[4] お米券政策:
物価高騰対策の一環として、自治体が国からの交付金を利用して、全世帯を対象としたお米券(例:440円券×5枚など)の配布を促進しました。これに対し、「米価を引き上げるだけの愚策」「構造改善ではない場当たり的な対策」といった批判が専門家や政治家から上がっています。
(参照元:Wedge ONLINE「「おこめ券」は米価を上げるだけの愚策!これでは低所得者は楽にならない、物価対策として見落としていること」2025年11月27日、尼崎市「全世帯へのおこめ券の配布について」)





