ちょっとね。
書くことが多くなりすぎて、2回に分けました。
つづき♪
最近読んだ(Audibleで聞いた)本!
↓これね。
平成3年9月27日に上陸した台風19号。
所謂、「りんご台風」
当時のニュースで、この人を見た覚えがある。
記憶違いかもしれないけど。。。
この本は、これまで出会った本の中で、間違いなく1等賞だったよ。
いまさら?って人もいると思いますが、知らなかったのよ。
もうね、涙が出るんだよ。
毎晩、公園をウォーキングしてるけど、泣きながら歩いたわ!
偶然、本屋の棚から落としてしまい、傷を付けたので買い取った本。
無農薬のみかん栽培の本。
この本をきっかけに、この人(木村さん)の運命が変わる。
ちょっと話が出来過ぎかな。
りんご農家の木村さんが、りんごの無農薬栽培に挑戦する実話。
映画化もしてたんだね。
木村秋則・・・結構、本もあるみたい。
絶対に不可能とされていたりんごの無農薬栽培。
周囲から、馬鹿にされ、蔑まれ、それでもあきらめきれずに挑戦する。
「竈消し」って、最上級の悪口なんだと。
様々な方法で、無農薬栽培に挑戦するけど成果が出ない。
それどころか、りんご畑は、荒れていき、りんごの木は枯れかけ。
また、木村さんの家族も収入が無くなり、困窮する。
毎晩、倉庫のりんご箱に座り、悩み続ける木村さん。
りんごの木に、「死なないでください」とお願いする始末。
実際は、いくつかの木が枯れてしまうのだけど。
りんごの無農薬栽培に挑戦し続けて、ついには万策尽きる。
自殺をするため、岩木山に登り、そこで首を吊る木を見つける。
枝にロープを投げると、そのロープが滑って飛んでいき。
ロープを拾いに行った先で、青々としたりんごの木を見つける。
実際はどんぐりの木だけど。
すごいね。ここで木村さんは悟りを得るんだけど。
ちょっと話が出来過ぎかな。
木村さんが酔っ払ったときにする話。
宇宙人に誘拐されて宇宙船に乗せられる話。
心理学者のユングまで登場するよ。(笑)
現代農法が、農薬や肥料に頼る形は、仕方ないのだろうけど。
この本では、そこから人類の未来に話が飛躍していく。
そもそも、現代のりんごの木が病気や害虫に弱いのは何故か?
現代の子ども達が免疫系疾患に罹りやすいのは何故か?
平成3年に襲来した「りんご台風」では、青森県のりんご畑は、壊滅的な被害を被った。
ところが、木村さんの奇跡のりんご畑は、8割の収穫があり、軽微な被害であった。
強いりんごの木になっていたんだね。
奇跡のりんごの真実は、木の根にある。
長くて丈夫な根。
通常のりんごの木の根は数メートル。
木村さんのりんごの木は20メートルにもなる。
微生物の多い葉は、農薬を必要としない。
微生物の多い土は、化学肥料や有機肥料を必要としない。
逆に、少ない栄養を求めて、長く強い根を張る。
現代の運動をしない子ども達に、栄養を与えすぎてはいないだろうか?
無菌状態にしていないだろうか?
虫や微生物のいない環境に住まわせてはいないだろうか?
自然治癒力を阻害する薬物を安易に与えていないだろうか?
ものすごく考えさせられる本だと思うよ。
カチッと心にはまるパズルの部品のような本だと思った。
大規模農法をしたアメリカやロシアの土地も、砂漠化が進行している。
過去に文明が繁栄した場所は、今砂漠化が進行している。
ジョニーの好きな映画インターステラーでも、砂漠化が進行し、砂嵐で地球環境が崩壊している。
害虫や病気、災害に弱い現代農法に対して、木村さんのりんごの無農薬栽培法は、自然との調和。
土を育て、自然の状態にする。
砂漠化を防ぐ小さな小さな試みかも知れない。
以前、ノアの箱舟の話をブログに書きました。
人々から「洪水は絶対に来ない」と馬鹿にされても、箱舟を作り続けたノア。
人々から「絶対に成功しない」と馬鹿にされた木村さんのりんご畑は、現代の箱舟かも知れない。
気付けば、壮大な話に引き込まれていた。
この本は、子ども達を育成する人に絶対読んでもらいたい。
特に、子を持つ親は、考えさせられる内容だと思う。
近年、花粉症が爆発的に猛威を振るうようになった。
コロナ・インフルエンザ・マイコプラズマ・・・感染症の話もあたり前。
コロナ禍でマスクを付け毎日を過ごしたことで、一時的な無菌状態となり免疫力が低下したのでは?
ウィルスを駆逐する微生物や人の免疫システムに、これまでの自然環境とは違う「何か」が潜んでいる気がする。
そう、人類は脆弱になっているんだと思う。
蛇足
エピローグで、木村さんが「死なないでください」とお願いしなかった木。
それが枯れた木なんだって。
ちょっと話が出来過ぎかな。