猫の恩返し ※H23.2.10掲載 一部加筆あり | アクアマリンの休日

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ご訪問いただきどうもありがとうございます。
日曜日も診療を行っている仙台市太白区の岩渕接骨院 院長のオフィシャルブログです。

まだアメブロを始めたばかりで、ブログを見に来てくれる方が少なかった頃に書いた、思い入れの深い記事です。


当時、ブログを閲覧してくださった方々には懐かしく、又、震災前後にこのブログを知った方々には、ほっこりする記事です。


掲載当時、伝えきれなかった事等、加筆いたしました。






アクアの休日



今日は実際にあった、不思議な猫の恩返しのお話です。




今からちょっと前、関東の総合病院に勤務していた頃、当時、住んでいたアパート


の近くでは母猫と、一生懸命、その後を追いかける、一匹の白い仔猫の親子を


よく見かけ、


その微笑ましい光景に心癒やされておりました。




ある日のこと、


遊びに来た知り合いより、アパート前の道路で仔猫が轢かれているとの報を聞き、


急いで階段を駆け降りてみると・・・。




路上には、見覚えのある、あの白い仔猫がぐったりと横たわっていて・・・。


その道路の反対側には、物陰から心配そうに仔猫を見つめる母猫の姿が・・・。




でも、時既に遅く、仔猫は眠る様な表情のまま、


二度と目を覚ましてくれる事はありませんでした。




「ごめんね。 何もしてあげられる事が出来なくて本当にごめんね。」



と、仔猫を助けられなかった悔しさと悲しみを堪えながら、私は


まだ、温もりが残っている仔猫を抱いて母猫の元に歩いて行き、


そっと仔猫を返してしてあげました。




その後・・・。




ひとりぼっちになってしまった母猫の寂しそうな姿を見かける事は


何度かありましたが、


いつしかその姿を見る事も


なくなってしまいました。








それから季節は過ぎ・・・。








ある日、私がアパートへ帰宅すると、自室へ続く階段の踊り場のところで


あの時の母猫が待っていました。




その傍らには


 


無邪気に遊ぶ5、6匹の小さな仔猫達の姿が・・・。





あの時の仔猫を失った母猫が、その後、新たに生まれた仔猫達をお披露目しに


来てくれたんです。





母猫と久しぶりの再会や、駆け寄ってきた仔猫達を抱っこさせてもらったりして、


暫し、楽しいひとときを過ごした後、猫の親子の一団は母猫を先頭に、


皆、行儀良く一列になって帰って行きました。




でも、親の言うことを聞かない子って、どこの世界も一緒みたいで


列から逸れた一匹の仔猫だけは母猫に


首の辺りをくわえられて行きましたね。(笑)






みんな、元気かなあ・・・。