皆様からの熱い励ましのペタやコメント、どうもありがとうございます。
今回の地震で、長さ2.5mの治療室の看板が脱落した際に一部、破損いたしましたので、
早速、修理を行ってみることにします。
震災後、業者さんは大忙しなので、修理を頼んでも、何時になるかわからないので。
結構、派手に割れてしまいました。
画像ではよくわかりませんが、こちらも横方向に大きく、クラックが
入っています。
こちらが、回収出来た破片です。
割れ方から見て、どうやら、これらの半透明の部品は、
アクリル樹脂製らしい事が、判明いたしました。
まずはこちらで接合部分の汚れと、脱脂作業を行います。
今回、持参した右の瞬間接着剤は、仕上がりや経年劣化を考えて、使用せず、
アクリル樹脂の接合には、左の溶剤を使い、溶着する事にいたしました。
アクリサンデーは、アクリル樹脂そのものを溶かして融合させる有機溶剤
(二塩化メチレン)なので、強度を保つには、こちらの方が、理想的なんです。
透過性も非常に優秀で、現在、水族館のアクリルガラスの接合にも、
この工法が用いられております。
ちなみに、ABS樹脂製の場合は、FRPの作業で洗浄に使う、アセトンを使用します。
オートバイ等のABS樹脂製パーツの補修も、作業内容は今回の場合と似ているので、
参考になれば、幸いです。
看板を裏返しにして、裏面より、クラックの入った部分に、スポイトに移したアクリサンデーを
垂らして、毛細管現象を利用して、浸透させ、溶着させます。
余分な溶液は、拭き取ります。
ある程度、強度が回復したら、拾っておいた破片を組み合わせて、
裏面より、アクリサンデーを注入~。
表面に浮いたクラック部分にも、少量、流し込みます。
施工前↑
施工後↑
破片を嵌め込んでは、アクリサンデーを隙間に流し込んでゆきます。
破片が足りない箇所は、溶着後、プラリペアを充填する予定です。
施工後↑
こちらは、綺麗にクラックも埋まり、本来の強度も期待出来そうです。
なんか、作業が楽しくなってきました。(笑)
最後までお読みいただき、どうもありがとうございました。