まだまだプレアデス星団帝国との戦いは終わりません。
(注:宇宙戦艦ヤマトの「暗黒星団帝国」ではありませんw)
どうせ周辺の分子雲なんか写せない環境なんだからと割り切ってますけど、それでもプレアデス星団の反射星雲は炙り出すのが大変です。光害地でなければきっともっと短時間の露光でも炙り出せるんだろうなぁ…
なぜ光害地では難しいのか。
それは、光害によって1回の撮影での露光時間を延ばせないからです。30秒露光と60秒露光と120秒露光では当然、120秒露光のほうが淡い星雲などは写せます。
しかし、街明かりの光害があると、長時間露光するとセンサーに取り込む光の量が飽和してただの真っ白な写真になってしまうんです。そうなるともう終わり。飽和するギリギリ直前で露光を止めないと使い物になるデータは得られないんです。
で、以前の撮影ではオートガイドの精度の問題もあって、ISO6400、30秒露光メインの撮影で多数枚コンポジットによる露光時間稼ぎをやっていましたが、今回はMGEN-3によりついに安定の60秒露光が可能になりました。
ISO6400、60秒露光なので以前の撮影よりは2倍の情報を得られるようになったわけです。そして、60秒ではまだ飽和することはなかったので以前より状況は明らかに良くなった。とはいえ低高度の場合はモロに街明かりの影響うけるので飽和ギリギリですが。
ま、そんなわけで実は難しいプレアデス星団の撮影はまだまだ続けなきゃならんのです。最良の結果を求める為にも…なんせまだまだ以前の作品を超えられていませんからね。
左が露光620分、右が先日撮影した126分を追加して露光746分にしたものです。
色味が変わるのはよくあるのでそこは無視してください。反射星雲が若干見やすくなったのが解ると思います。が、まだまだ足りません。
だって、2019年~2020年の2年間にわたって撮影し、総露光時間2714分にしたヤツを今改めて比較するとやっぱ反射星雲部分がすげえ出てるんだもん。まだまだ道のりは遠い…(´-ω-`)
あとはコンポジットのプロセスをまた研究しないといけないかもな。一般の天体画像処理のセオリーとちょっと違うというか、光害地オリジナルみたいな、ってかほぼ我流に近いやりかたで。
こうやって書いておかないと俺も「以前どうやってたっけ…」ってなってしまうので(^▽^;)