「衝」の木星 | ιωι”の研究小屋

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2024年4月20日正式稼働
やっと前の垢がバンされたわw 前垢で得たデータをもとにこちらを動かしますのでより強靭になるでしょう。

 

今回のBGMは以前も出したVANGELISの「SPIRAL」です。なぜこれを?ってのはまあ記事展開から考えたらコレでしょ!って思ったからです。解析、分析、検証、そういう内容ならコレは最適だと思ったからです。

まあ他にも色々とサイエンス的な音階を感じる楽曲はありますが、俺はVANGELISをわりと子供のころから好きだったので(無論当時はその音楽が誰が作ったかまでは知らなかったが)無条件でこれを選曲しました。

 

 

 

11月3日は木星が「衝」を迎えた日です。「衝」って何?って思われる方もいらっしゃると思うので、雑に説明すると(雑にかよ!)「衝」ってのは、太陽と地球と木星などの惑星が一直線上に並んだ状態で、地球からみたら惑星がもっとも明るく輝いて観測しやすい時ってことです。まあ、満月みたいなもんですよ。

 

なので、「満木星」って言ってもいいかなw

 

その「衝」を迎えた木星の連続撮影したものをやっと公開できるようになったので、これから公開します。

まあ、作るの時間掛かってたんですよ(^▽^;)

 

 

 

 

 

あ、今回の俺の撮影目的は、第一衛星イオと第三衛星ガニメデも込みで同時に捉え、そして比較してみる事が可能な物を撮りたいと思ってのチャレンジですので、それが今回、俺のブログに来てる人達は見る事ができるってわけですよ!!

 

あ!なんて超ラッキーなんでしょう!www

 

 

いや、何でもないです…ごめんなさい…

 

 

 

ではどうぞ。

 

 

19:37分

黒い点は第1衛星「イオ」の木星表面に落ちた影です。

黒い影の下に見えるちょっと明るく見える点が第1衛星「イオ」です。

 

19:59分

 

20:13分

 

20:30分

 

20:45分

第3衛星の「ガニメデ」が写野に入ってきました。この時点で、イオとガニメデの大きさの違いが認識できます。イオの直径は3642.2km、ガニメデの直径は5268.2kmです。ガニメデは太陽系の衛星では半径、質量ともに最も大きいです。

 

20:53分

 

21:07分

 

21:26分

木星の名所「大赤斑」が見えてきました。

 

21:39分

 

21:49分

第1衛星の「イオ」が写野から外れました。

 

22:00分

やっぱ大赤斑とのコラボはいいですねぇ~♪

 

22:05分

 

22:15分

 

22:21分

 

22:26分

 

22:37分

 

22:42分

ここで、撮影可能な限界範囲に入ってしまったので、撮影中止となりました。だって、上の階のベランダがあるんだもん物理的に無理でしょ。これを書くとすぐ「屋上で撮ればいいじゃん」的な事を言われるんだけど、まあなんも知らん人はそう思うよなぁと思って、俺もあまり表面上は怒らないけどさ、結構怒ってるんだよ。そんなもん最初からわかりきってるからね。

 

そんな事を軽々しく言う奴には正直ね、こう思ってるからね。

「ならお前が全部自分で機材用意して自分でいろいろ制御して自分で画像処理してそこまでやってからモノを言え」とね。安くみるんじゃねえよ。と。

 

俺だってやっとこの領域まで到達したんだ。サクサク撮れると思ったら大間違いだ。なんて厳しい事を書いてしまったがw まあそういうもんだよって事は知ってほしいかな(^_-)-☆

 

 

 

 

そうそう、プレアデス星団撮影の現実を少しお見せしましょう。

俺がちょくちょく見せているコレ。もちろん👇の作品も、望遠鏡向けてパシャリってすれば撮れるわけじゃないからね。ましてや肉眼でこんな分子雲なんか見えるわけないですから。

光害地(街中のいろんな光)では簡単にはこういうのは撮れないので工夫が必要なんですよ。

 

 

 

そんな場所での撮影直後のデータはこんな感じなんですよ。

なんもみえんやろ? わずかに白い点が見える程度。

でもこの中にお宝が眠ってるんです。この撮影したRAWデータは適切に処理してあげればその原石が手に入るんです。

 

このように。ちゃんとプレアデス星団は確認できるでしょ。

じゃあなんで撮影時にあんなほぼ真っ白に撮るのかというと、星の点はどのみち飽和してるのでどうでもよくて、淡くて見えない分子雲を捉えるために、飽和ギリギリまでの設定で撮影しているんですよ。そして現像時に露出を星像が見えるくらいまで落としてベースとなるデータを作成するんです。飽和していない分子雲部分はちゃんと生き残ってるのでこうすることで次の工程に移行できます。

 

 

それらデータを別のツール(ステライメージ9)でコンポジットし、FITS形式で保存します。FITS形式は32bit実数で保存できるので、データの劣化は殆どありません。

 8bit→256諧調

 16bit→65,536諧調

 32bit→4,294,967,296諧調

この差は大きいです。

 

 

そのデータをさらにデジタル現像してレベルを絞り込んでようやく淡い光の部分が炙り出せるのです。まあこれで終わりじゃありません。作品としては光害の色カブリやら周辺減光など色々と処理してあげないといけませんから。まあそこは説明省きます。

そして11月1日と2日、そして4日の撮像データを全部集めると371分の露光時間になり、ここまで炙り出せるようになりますが、まだまだ全然たりません。

 

 

 

 

オリオン座の三ツ星「アルニタク」の近傍にある燃える木と馬頭星雲も撮りましたが、それも光害地での現実はこんな感じです。

こんなもんなんですよw カメラ向けて簡単に見えるようなシロモノじゃないんです。街明かりが無い山奥とか行けばもっとそこは楽に撮影できると思うけど、それには物理的に大変でしょ。現地に遠征に行かなければならないし、そこでの機材セッティングもまあ重労働とはいかなくても体力も精神力もいるでしょう。だから俺は天体撮影を軽んじる言動や、宇宙は無いだの地球は平面だのとか言う連中が嫌いなんですよ。

 

ま、それは置いといて(つ´∀`)つ 👆のどうみても真っ白なデータ、ちゃんと適切に処理してあげるとこうやって燃える木も馬頭星雲も写ってるんですよ(*^▽^*)

ちなみにこれ、125分露光です。1分露光×125枚です。

これも1200分以上まで撮像データが揃って、最適な画像処理をすれば以前と同レベルの作品にはなるでしょうね。

 

まあとんでもない手間かかりますけど、それが光害地での天体撮影の楽しみでもあるんですよ♪

 

 

 

 

 

 

 

 

おおっと!!ちょっと俺の苦言が増えてしまってこれを載せるの忘れてたわ。イカンなぁ…(^▽^;) 

他責で言わせてもらうが、全部フラットアーサーが悪いんやでw

 

 

今回の衝の木星もちゃんとgifアニメ化してますから^^

ちゃんと星の位置とか月の位置とか感心をもってその変化を見てる人はフラットアーサーみたいな頭のおかしい思考は絶対しないので俺がブチ切れるような言動はしませんけどね( ̄ー ̄)ニヤリ

 

マジでフラットアーサーの言動はイラっとくる。