さて、今年も残すところあと2日。
年末、音楽(クラシック)というと
やはり｢第9｣でしょう。
正確には
ベートーヴェン作曲
交響曲第9番合唱付き。
なぜ年末なのかというと
経済的に困窮している
楽団員に年を越せるように
ということでした。
第9は人気で、
お客さんを呼べるから、
だそうです。
…でもそこにピアニストは
含まれていないのね…
という記事を昨年書きました。毎年そう思います…
では本日分をどうぞ
カザルス(パブロ・カザルス；Pau Casals i Deffilló)1876年12月29日～1973年10月22日(享年96歳)
スペイン；ヴェンドレル
チェロ奏者。
ヴェンドレルの街を一人で
訪れたのはもう10年ほど前でしょうか。
ホールの名にもなり、
哀愁漂うそして涙なしには聴けない
彼の演奏(「鳥の歌」)から
どんな街だろうとバルセロナから
電車で向かいました。
春の日差しがうららかで、
ガイドブックには一切載っていない場所を
初めて訪れるのは不安と期待で一杯でした。
ちょっと華やかな駅を降りると
バスを探しましたが見つからず、
仕方なくタクシーで。
降ろされた場所は住宅街の一角でした。
中は当然(？)博物館になっていて、
中庭にはカザルスの胸像がそしてベランダに出ると、
目の前に地中海が広がっていました。
誰もいない貸切状態で、
「鳥の歌」が流れる館内を
ゆったりとした時間で楽しみました。
そして博物館の向かいに小さな元祖(？)カザルスホールが。
地中海にも触っておこうと海辺の方へ。
とても気持ちが良くて
いい時間だったなぁとのんきに考えて、
さて帰ろうかと…
そうだ帰りのバスもタクシーさえ
捕まらないここでどうしよう…
時計を見ると博物館のシエスタまで後10分
まずい！シエスタに入ったら3時間は開かない
と大慌てで引き返し、
タクシーを呼んでもらいました。
すると今度着いた駅は行きと違う…
しかも正しく田舎の駅。
ただ生家から近いのはこちらだったようです。
また行きたくなるのどかなところでした。
彼の情緒的な美しいメロディーが
生まれたのも納得です。
そして時代に翻弄され
こんなにも美しい故郷の土を
最後に踏めなかったことに
改めて悲しさを感じました。
浜田省吾(はまだしょうご)1952年12月29日～(現在64歳)
日本；広島
ミュージシャン。
父親が警察官という環境のためか、
とても真面目なエリートのような
コースをたどっていました。
が、かといって
それに甘んじていることはなかったようで、
社会に対する様々な不満や反感といったことを
実際に行動でも示していたようです。
そして音楽に嵌り、
どっぶりと浸かるのは1973年のころ。
「愛奴」というバンド結成した頃でした。
と同時に大学も中退しています。
(当時はストライキや学生運動で
まともに授業が行われなかったためともいいます)
ソロデビューをするのは1976年のこと。
「愛奴」脱退1年後のことでした。
初期の頃は自分の生き方を
歌ったものが多かったのですが、
父親の被爆体験の影響から
戦争や日本を題材にした曲も多く、
ラヴソングばかりの日本の音楽の中でも
一線を画す部分もあるような気がします。
そんな彼だからこそ、
固定ファンも多いのではないでしょうか。
東日本大震災以降、
チャリティーライヴやイヴェントを
よく行っていて感心しています。
2015年は10年ぶりにアルバムを春に出しました。
今年2016年は過去にリリースしたアルバムの
記念版が発売されたようです。
そしてこれからのライヴは
体調不良のために振り替えとなった公演が
2017年4月にあるようです。
詳しい情報はHPで確認すると
宜しいかと思います。
う～ん、それにしても…
60代とは思えない外見ですね…
(THE ALFEEのタカミーさんみたいに)
浜田省吾公式ホームページ