本日は紹介出来る
誕生日を迎える音楽家が
特におりませんので
久々に歌の紹介です。
梅雨の時期らしいということで
「てるてる坊主」を。
「てるてる坊主」
浅原鏡村作詞/中山晋平作曲
てるてる坊主 てる坊主
明日(あした)天気にしておくれ
いつかの夢の空のよに
晴れたら金(きん)の鈴あげよ
てるてる坊主 てる坊主
明日(あした)天気にしておくれ
私(わたし)の願いを聞いたなら
甘いお酒をたんと飲ましょ
てるてる坊主 てる坊主
明日(あした)天気にしておくれ
それでも曇って泣いてたら
そなたの首をチョンと切るぞ
なんだか3番はちょっと怖いですね
そんなことでカットされることもしばしば。
そして本来の1番は
「もしも曇って泣いていたら
空を眺めてみんなで泣こう」だったそうです。
…どうやら元々後ろ向きな歌の様で…
それもそのはずで
元々中国から伝わった風習ですが、
中国では娘を生贄に差し出して
その娘が箒を持って
雲を掃ったということから。
でも「婆」というのもあります。
日本と違って
箒を上向きに持った女性を
紙に書いて(印刷して)
霊性のある木などに吊るすようです。
日本では加持祈祷は
僧侶が行うもの。
そこで坊主になったと思われますが
その加持祈祷でも
雨が降りやまず
首を刎ね、
白い布でくるんで
吊るしたところ雨が降り止んだとか
自然の原理を知らないと
そういった不幸が訪れるという
典型的な例でしょう。
学問が浸透していない地域では
現在でも似たようなことが
起こるようです。
ところで作詞をした
浅原六朗氏は小説家でもあります。
読んだことはないので
今度見かけたら
手に取ってみようかと思います。
中山晋平氏については…
今まで結構書いていると思いますので
省略させて頂きます。