≪9月30日生まれの音楽家たち≫
本日は見事な秋晴れ
川を越えた小学校で運動会の練習をしています。
応援の練習の様ですが…
「もっと大きな声が出るはずです」って
先生、マイクを使っての発言は
説得力無い…
では本日分をどうぞ
並木路子(なみきみちこ)
1921年9月30日~2001年4月7日(享年79歳)
日本;東京
歌手。本名;南郷庸子(なんごうつねこ)
「リンゴの唄」を歌ったということで彼女を登場させてみました。
1936年に松竹少女歌劇学校に入学しています。
翌年にはデビュー、「リンゴの唄」が
ヒットするのは1945年のことです。
この曲は戦後の混乱期に発表された曲にあたり、
爆発的ヒットの背景には当時あまりに高くて
買うことの出来ないリンゴへの憧憬、
そしてなによりも希望に満ちた
明るい曲であったということでしょう。
これを歌うに当たっては周囲も気を使ったといいます。
というのも、戦火を逃れるために
母と逃げ惑った彼女らは火の手があまりに早かったため、
隅田川に飛び込んだそうです。
しかしその流れも速く、また深かったため溺れかけ、
助けを呼ぶ羽目に。
彼女だけは助けられましたが、
母親はそのまま大勢の人達と共に流されていいき、
そのまま行方知れずに。
そんな彼女でしたが、今でも流れてくる歌声は
それを微塵も感じさせない明るいものです。
晩年はスナックを経営していたようですが、
いつも笑顔の絶えない素敵な方だったそうです。
「あのとき助けてくれた人か
その身内の方がいらっしゃるかと思うと、
どんな方にも親しく明るく接していたい」
しかしそんな彼女の最期は浴槽で亡くなっていたという、
とても心が痛くなるものでした。
彼女の歌を聞いて励まされ、
経済大国といわれる日本を作ってきた人々の上に
私たちが成り立っているのかと思うと、
彼女に感謝すると共に、
音楽というものは素晴らしいんだなぁと
改めて感じさせられます。
瀬尾一三(せおいちぞう)
1947年9月30日~(現在68歳)/日本;兵庫
音楽プロデューサー&編曲家。
実は名前を載せてしまってから「しまった~」と思ってしまいました。
というのも彼に関してのデータがあまりないのです。
分っていることは、中島みゆき、長淵剛、
吉田拓郎、徳永英明らのプロデュース&編曲を
手掛けていることくらいです。
(「マッサン」主題歌「麦の唄」もプロデュース)
近年ではももいろクローバーZの楽曲を編曲もしていました。
最近の情報はあまりなかったようですので
情報をお持ちの方は是非お寄せ下さいマセ。
(福岡のラジオに出ていたくらいかしらね)
マーク(マーク・ボラン;Marc Bolan)
1947年9月30日~1977年9月16日(享年29歳)
イギリス;ロンドン
ミュージシャン。T.Rexのヴォーカル。本名;Marc Feld
「♪マーク・ボランのいうことにゃ」など
という歌が合ったような気がします。
ちょっと神秘主義のある彼ですが
(魔法使いに会って一緒に暮らしたとか…)、
彼の音楽歴は10歳より始まります。
最初はドラムとギターでした。
12歳ではすでにバンドを結成していたといいますから驚きです。
そして彼を一躍有名にしたT-Rexこと
ティラノザウルス・レックスを結成するのは1967年のこと。
自ら募集してメンバーを探したのですが、
そのときのドラマーの芸名にには
あの「指輪物語(ロード・オブ・ザ・リング)」の
キャラクターの名前を拝借しています。
売れるまではエリック・クラプトンの家に転がり込んだり、
デヴィッド・ボウイのレコーディングに
参加したりと紆余曲折でしたが、
レーベルを移し、バンド名もT-Rexと改めると
売れるようになってきます。
そして1972年には自分たちのレーベルを立ち上げ、
同年来日公演も果たしています。
「自分は30歳までは生きられないだろう」の言葉通り、
29歳の若さで亡くなるのは30歳になる誕生日の2週間前のこと。
交通事故によって助手席に居た彼だけが犠牲になってしまいました。
…そういう運命だったのですね。きっと彼は魔法使いでした。