ハロウィンに因んで② | いずみ先生のひとりごと

いずみ先生のひとりごと

相模原市中央区東淵野辺(最寄駅;古淵)でピアノと音楽の個人レッスンをしている辻田いずみのピアノや音楽についてのブログです。

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今日は玄関の飾りを載せてみました。
(あ、折り紙のジャックが写っていない)

今日は昨日に続いてハロウィンっぽい音楽を御紹介。
(飽く迄も「っぽい」です)
その曲とはルイジ・ノーノ作曲「墓碑銘」です。
この曲は~ガルシア・ロルカのための~との副題があり、
ロルカの詞を引用しています。

実は最近中古ショップでCDやDVDを買いあさっており、
このノーノのCDもなんと300円で手に入れました
以前はラフマニノフ本人が演奏しているCDを格安で手に入れたし、
価値が分からなくて売りさばいた人及びショップには感謝です

さて曲は第3曲まであり、声楽や合唱、オーケストラなどで構成されています。
第1番は「わが心のスペイン」とあり、夕暮れ戦争薔薇のカシーダとなっています。
第2番はCDにはなかったので調べたところソプラノとフルートが入るようです。
第3番は「故人のための祈り」と題してロルカの「スペイン治安警備隊のロマンセ」が使われています。

因みにロマンセはスペイン独特の詩です。
日本で言うと短歌のようなものでしょうかね。

それから作曲者ノーノに関して。
現代音楽家で、ミュージックセリエルの大家でもあります。
ミュージックセリエルとは12音技法の延長にあり、
それまでの音列を独自のものに変え更にアタックや音価、音色、強弱などを厳格に決めたもの。
要は今までの価値観念を一回ぶち壊して一般には理解しにくいように再構築したと言っていいかも
(ちょっと乱暴な表現ですかね)
またシェーンベルクの娘と結婚したことでも知られています。

またガルシア・ロルカですが、スペインを代表する詩人です。
スペイン内戦の折にグラナダの畑で射殺されたと言われています。
遺体はすぐに埋められて現在でも見つかっていません。
(私は彼の「メメント」が好きです)

この「墓碑銘」、個人的には第3番が好きです。
全体的にサエタのようです。
(セマナサンタ=聖週間と言われるキリストの生涯を
1週間かけて山車で表現するお祭りのマリアの像が通るたびに掛ける掛け声の様なもの。
セビリアなどの大きな町では有名歌手などが努め、TV放送までされる)

変わった曲ですが、興味のある方は聞いてみてください