終戦の日に因んで~レクイエム~ | いずみ先生のひとりごと

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相模原市中央区東淵野辺(最寄駅;古淵)でピアノと音楽の個人レッスンをしている辻田いずみのピアノや音楽についてのブログです。

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本日は終戦記念日です。
ワタクシは直接戦争を知りません。
そういう世代が多くなってきたと思います。

しかしその体験をした方々からまだ直接お話を聞ける世代です。
その今を生きる世代である我々こそ
次世代につなげる大事な役目を担っていると感じてもいます。

戦争に関しては様々な意見があると思いますが、
やはりどんなに取り繕っても大量殺人が起こるという1点は事実です。

ワタクシ個人の意見ですが、
戦争で彼らの子孫の代である我々のためと信じて命を落としてきた祖先に
顔向けが出来る生き方をしているかどうかと問い直す機会であるとも考えています。

そんな訳で本日は亡くなった方々のための鎮魂曲~レクイエム~を取り上げます。
様々な作曲家がレクイエムを作っていますが、
ワタクシが特に感銘を受けるのがフォーレモーツアルトです。

特にフォーレ(写真)は今までのレクイエムの定番だった
曲の順序などを変え、当時は批判を受けました。
しかし、鎮魂もあるでしょうが何より残された者たちの苦しみや悲しみを癒してくれると感じます。
これも様々な名演がありますが、ワタクシのお気に入りはコルボ指揮ベルン交響楽団のもの。
ボーイソプラノが天使の歌声のようで、心が洗われます。
ワタクシの葬送の際には是非これを掛けてもらいたいものです。
きっと成仏します

さて、モーツァルトです。
こちらは実は本来未完。
彼の死後、悪名高い(?賛否両論あり)奥さんのコンスタンツェの依頼で
弟子のジュースマイヤーらの手に委ねられ補筆されたとされています。
またこの作品はいわくつきで見てきたわけではありませんで真偽はですが、
謎の男からモーツアルト自身のために書かれたなどとも言われています。
演奏はこちらも様々なモノがありますが、入祭唱ベーム指揮、
怒りの日」はショルティ指揮、後半の部分カラヤン指揮が気に入っています。

もしかしたらこれらレクイエムはこの猛暑の寝苦しい日々にも役に立つかもしれません。
安らかに眠りに入れるかと思います。
…ただ永遠に眠る羽目にならぬよう熱中症にはお気を付けください…
(入眠前にコップ1杯のお水を必ず摂取)