横浜開港記念日の前に~横浜に因んだ歌~その1 | いずみ先生のひとりごと

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相模原市中央区東淵野辺(最寄駅;古淵)でピアノと音楽の個人レッスンをしている辻田いずみのピアノや音楽についてのブログです。

今回は6月2日横浜開港記念日の前に
横浜に因んだ曲を授業でも行ったので紹介します

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まずそう言われて思いつくのは「赤い靴」でしょう。
みなとみらい地区では「赤い靴バス」という
コミュニティバスも走っています。
(確か土日のみ走行で全区間100円だったかな?観光の要となる場所などを通ります)

その「赤い靴」を御存じの方はどのくらいいるでしょうね。
歌詞を書き記しておきます。
         
赤い靴作詞;野口雨情/作曲;本居長世
赤い靴 履いてた 女の子 異人さんに連れられて行っちゃた

横浜の 埠頭(はとば)から 船に乗って 異人さんに連れられて行っちゃった

今では 青い目に なっちゃって 異人さんのお国にいるんだろう

赤い靴 見るたび 考える 異人さんに逢うたび 考える
         

この赤い靴の女の子にはモデルがいます
岩崎きみという女の子です

親は北海道開拓民。
貧しさから洋服はおろか満足な食事も与えられませんでした。
そのときに出会ったアメリカ人宣教師夫婦に
子供がいなかったため養女になります。
やがてその宣教師夫婦はアメリカへ帰国することになります。

当時海外へ行く手段は船。
おそらく横浜が一番近い港だったのでしょう。
(それでも驚きですが)
その横浜までの道のりの途中で、きみちゃんは結核に。
その時代の結核は不治の病。
アメリカへ連れて行くことが出来なくなり、
現在の麻布十番にあった鳥居坂教会(現在は神社)の孤児院で
9歳という幼さで亡くなります。
両親はそのことを知らず、死ぬまで「きみは幸せに暮らしている」と
信じていたそうです。

その話を聞いた野口雨情がそれを元に書いたと
というのがおおよその経緯。

ところがこれにはねつ造説もあります。
がどちらにしても悲しいお話であることには違いありません。

は麻布十番にある「きみちゃん」像。
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麻布十番駅の7番出口を出るとすぐ右手には
きみちゃんが亡くなった鳥居坂教会のあった現・十番稲荷神社があります。

信号を渡ってまっすぐ行くと左手に
泳げ!たいやきくん」のおじさんのモデルとなった方のお店があり、
お土産にしたい方は先に予約していくといいでしょう。
(そのモデルの「おじさん」はご高齢のため現役は退いています)
そしてまっすぐ進むとそう大きくはない広場があり、
そこに「きみちゃん」像があります。
あまり高いところにはありませんので、
私は最初見落としました

因みにトップの方の写真は横浜・山下公園の「赤い靴」像。
その他にも北海道、青森などにもそれに因んだ像があります。
興味のある方は是非訪れてみてください。