ドイツ滞在期間中のホテルにて。
7日間毎日朝食のとき、座っていた席から一枚パチリ。
高いホテルではないけど、
引退した老夫婦が経営している小さくて綺麗なホテル。
朝食を取りながら、
正面の壁にかかっている額を毎日見ていた。
お!日本語じゃん!
パッと見て、いい俳句だなと思った。
2日目、3日目と毎日見ることになるのだが・・・、
さらにこの一つ一つの言葉の深さが心の奥に伝わってくる。
このホテルのオーナーはドイツ人。
その方が食堂の一番見える場所に飾ってくれている・・。
それもまた嬉しい。
同伴していた、日本語がある程度わかる香港人に
この意味を説明していたら、いろいろ思い出してしまって、
涙が出そうになった。年取るほど、涙もろくなるのね。。。
実は、
311の後、一ヶ月足らずで香港に支店を出した。
同時に、横浜にあった拠点は閉鎖、山梨の工場に集約した。
日本がどうにかなっちゃうかとよぎった。
逃げる準備?と思われれば批判されても仕方ない。
しかし、何が起きても成功させたい、
という思いが強かった。
展示会終わって、朝の時間も落ち着いた滞在最後の日、
どうしても気になってしまっていたので、
この俳句を誰が書いたのかホテルのオーナー夫人に聞いたら、
加藤温子さんという方とのこと。
加藤邦彦さん加藤温子さんは外務大臣賞を受賞されている!!
(素晴らしい!と思ったということは見る目あるでしょ?)
加藤温子様の他の作品はこちら。
http://www.justmystage.com/home/bioart/newpage77.html
(こちらの左下の銀杏の画像と同じ)
オーナー夫人は、311のこと、本人も寄付したこと、
加藤温子さんがこのホテルに滞在していたこと、
日本に滞在したことがあることなどを話してくれた。
自分自身で負い目を感じていたから、
この俳句が余計に印象強く感じたのかな・・・。
帰国後に、、、
チェルノブイリ原発事故当時、
ドイツは原発中心部から1000km以上離れているけど
関東とほぼ同じレベルの放射能汚染があったんだよね。
そんなこと知らなかったよ。恥ずかしいね。
展示会のときヨーロッパ人と話してて一つ思ってた。
日本の放射能汚染をほとんど気にしていなかったのは、
同レベルの被爆をした経験があったからなんだと気づいた。
注意はしても、心配しすぎないように。