小学2年生だった昭和
10玉2枚を握りしめて
材木屋さんに
竹を買いに行きました
握った感じとかを吟味しながら
長い竹を担いで川に行きます
川幅2メートルくらいの川を
竹を使って飛んで渡る
サスケの競技にあるような
遊びをしていました
近所の子供たちは
川でなくても普通の道で
飛びながら歩き
ちょっとしたブームでした
上手に飛べるようになると
もっと川幅の広い川を探します
少し離れたところに
大きな川がありました
母親たちは危険を感じ
"あの川にはピラニアがいる"
と子供たちに話しました
学校から帰宅後
網を持って
一目散でその川に行きました
その川は水量が多く
流れが早く
網が水面までとどくには
買ってきた竹を結ばないと
無理な川でした
どうしても
ピラニアを捕獲したくて
竹に網を縛り付けて
橋の欄干から入れたら
入れた瞬間に
網と竹は流されました
昨日
50数年ぶりに
その川を渡りました
川幅が10mくらい
水流がハンパなく
水が波打って流れていて
子供が竹で飛べるような
ドブの類ではなかったのです
ちびっ子チャレンジャーたちが
その川に行かないように
母親たちはピラニアの話を
したのでしょうね
学校で
あの川にはピラニアがいるんだよ
と言いまくっていた
ちびっ子チャレンジャー一味
水難事故に遭わなくて
無事大人になりました
めでたし
めでたし
竹飛び得意ぴち子