ボードの修理。ボトムの表皮が剥離していました。自分で修理してみたよ | たくちゃんの小さな帆 Takuma's Little Sail

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41歳の時に中古のアクアミューズ セーリングカヌーを買ってからの話。自分が乗る為の小さな帆船を2隻作ったり、45歳からはウインドサーフィンをやり始めました。
47歳からウイングフォイルに集中しています。テーマ別に書いているので、テーマの方もチェックして下さい。

(素人の書いている事なので、真に受けないで下さいね。ただの日記です)

10日ぐらい前に気がついたのですが、ボードのボトムの一部の表皮が、内部の発泡スチロールと剥離していました。

↑家の中に持って入りました。

ちなみここは台所です。

↑過去に、ハイドロフォイルセットをボードから取り外す時に、フロントウイングをボードに落としてしまう失敗をやっています。

それも3回も!
(GOFOILはフロントウイングをゴムハンマーで叩いて外すから、つい!)

1回目はボトムに穴が開きました。

↑それはUVレジンとガラスクロスで穴を塞ぎました。

2回目と3回目は、穴は開かなかったのですが、ボトムが少しへこんでしまいました。

今回、剥離が起こっている箇所は、その一つです。

↑ここが、ペコペコします。

↑8秒の動画です。こんなペコペコ具合です。

ついでなので、もう一箇所のへこんでいて、剥離していないところも、パテ盛りします。


今回直す場所は、「takuma」のロゴのすぐ前にあるヘコミと、その20cm前にある剥離しているヘコミと、あと、ノーズの方にある塗装剥がれの三箇所です。

↑ここは、へこんでいるけど、剥離していない箇所です。
サンドペーパーで研磨しました。

↑ノーズ近くに塗装剥がれがあったので、研磨しました。

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↑ここが、剥離している箇所です。

カッターナイフで切り取って、内部を確認します。

水は入ってないと思うけど、見ないとわかりません。

↑切り取りました。
特に水が入って濡れていたり、発泡スチロールがグスグスになっている感じでもありません。

↑表皮の裏側についていたスチロールや接着剤を研磨して取り除きました。

また、ボード側の切り取ったあたりも少し削りました。

粉は掃除機で吸い取って、そのあと表面を脱脂してます。


場合によっては、発泡スチロールを掘り下げて、新しい発泡スチロール板を貼り付ける必要があります。

↑ちょっとした範囲ならこんなので。

状況によって、スタイロフォームやカネカライトかなー

↑発泡スチロール用接着剤で接着します。


今回は内部の発泡スチロールが傷んでなかったのでそのままです。

↑二液エポキシ接着剤で表皮を戻して貼り付けます。

↑↓これを使います。


今回、補修箇所が狭いので、5分硬化タイプを使いました。


↑貼り付けて、サンドペーパーで研摩しました。

(いま思えば、5分硬化型エポキシ接着剤ではなく、低粘度エポキシ樹脂をたっぷり浸透させた、#450番のガラスマットを1枚、発泡スチロールと表皮の間に挟んでも良かった気がします)

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次はヘコミをパテ盛りします。

養生しました。

↑今回は、ポリパテを使う事にします。

(本当は低粘度エポキシ樹脂に、エポキシ樹脂用アエロジルとマイクロバルーンを混ぜて、柔らかめのエポキシパテを作った方がいいけど、めんどいです。材料は家に一通り在庫してます。入手先はこちらです )



↑サンドペーパーで形を整えました。
だいたいヘコミは埋めれたかなー

↑ポリパテだけだと、強度がないので、エポキシ樹脂とガラスクロスでファイバーグラッシングします。

作業を始める前には、もちろん研磨、清掃、脱脂はしています。

基本的に書いていなくても、常に工程を進める度に、上記の作業はやっています。

↑ガラスクロスの端切れ。

↑1mだけ買うのなら、これが間違いないですよ。


↑ずーっと前に、お試しで買ってみた、セメダインのエポキシ樹脂EP20です。

↑これ。

当時安かったので、値段だけで買ってみました。

買っただけで、今まで一度も使った事がありません。


我ながらチャレンジャー♪


(このタイプの低粘度エポキシ樹脂は、固まるまで、夏は最短6時間、冬は最短12時間はかかると思って下さい。完全硬化は24時間以上必要です。急ぐ場合はUVレジンと大きめのUVライトを薦めます)


↑果たして、ちゃんと固まるの?

私は一時期大量にエポキシ樹脂を買っていたので、つい工業用とか土木用を買ってしまうのですが、普通の人には↑こんなのがいいと思います。


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エポキシ樹脂を塗布するやり方は色々あります。
先に、ボードに薄く塗ってから、クロスを貼り付けて、またその上から塗る。
これは確実です。

でも、今回はめんどいので、クロスの下には塗らずに上から樹脂を塗りました。

私は結構、手で塗り広げている事が多いです。

薄手のゴム手袋をして、その上にポリ手袋をします。

クロスの下まで浸透するように、樹脂を塗ります。

このやり方をすると、手がベタベタになるので、ポリ手袋を次々と交換していく事になります。

そして、必ずやって欲しいのが、ゴムヘラで均して、余分なエポキシ樹脂を取り除く事です。

ペーパータオルを片手にもち、ゴムヘラを1回動かす度に、ヘラについた樹脂を拭き取ります。

出来るだけ、エポキシ樹脂は薄く塗るのがポイントです。

↑こっちも塗りました。

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12時間放置しました。

無事固まっていました。

↑ボードに貼っている緑色のテープは、素材がポリエチレンなので、エポキシ樹脂はくっつきません。

ガラスクロスを持ち上げて、カッターナイフで不要なクロスを切ります。

↑養生を剥がしていきます。

↑こんな感じに、ガラスクロスが接着できました。

↑サンドペーパーで、周囲を研磨しました。


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清掃して、脱脂して、拭き取りました。

↑また養生をします。

↑最初にエポキシ樹脂を塗布した時に、薄く塗るのがコツと書きました。

そういうわけで、この状態だと樹脂が不足しています。

上から塗ります。

今度も同じで、ゴムヘラで薄く塗ります。

↑塗ったあと、養生テープを取り除きました。

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8時間放置しました。

もう1回、同じ事をやります。

研磨、清掃、脱脂、養生。

はーい、ゴムヘラで薄く塗ります。
養生を取り除きます。

このままで12時間放置。

はい、これで一応できたかなー

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最後に、いいかげんな塗装をやります。

この前、ヤフオクに出品していた、GOFOILのフロントウイング EZ1600の時にやった塗装の手順と、同じやり方でやります。

その時の投稿はこちらです。 



↑用意したのはこちら。

↑シリコンリムーバー。今回はモノタロウの製品を使いますけど。脱脂剤。


↑塗料密着剤(プライマー)。同じく今回はモノタロウの製品を使います。

塗料密着剤ではなく、プラサフでもいいです。


↑赤色の缶スプレーです。

最近のお気に入りの製品です。

青色(スカイブルー)と赤色(ファインレッド)は、在庫する様にしています。


この缶スプレーを買っているのは、アクリル樹脂塗料だからです。

そこそこの価格、ぼちぼちな性能、決めては手軽で扱いやすいから。


一応塗料の説明のリンクを貼っておきますね。こちらです。 



↑クリアー(透明)の缶スプレーです。

今回は、家にあったソフト99の製品を使います。


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話は脱線しますが、今回は既製品の缶スプレーでやるので、色を合わせたりはしません。

でも、もし、色を合わせたいのなら、ご自宅近くの塗料屋さんで調色サービスをやってくれます。

近くの塗料さんが分からない場合は、ネットでも完結できます。1kgから注文できるけど、送料無料にするのなら3kgかな。もしくは1kg+希釈用シンナーで5500円以上にするか。
これは一般的な住宅用の1液ウレタン塗料です。興味があれば御覧ください。こちらです。 


刷毛やローラーでやるのでなければ、塗装スプレーガンを用意する必要があります。

問題は、日塗工 色見本帳ポケット版が来年まで品切れみたいなんですよねー

話を戻します。

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塗装をするには、塗装をする場所に、まずは1000番ぐらいのサンドペーパーをかけて、足付けをします。

そして、清掃、脱脂です。

↑そして養生です。

↑塗装ブースを作ります。
まあ、玄関の横です。

↑塗料密着剤の缶スプレーを吹きました。
乾くまで15分待ちます。

↑アサヒペン クリエイティブカラーのファインレッドの缶スプレーを吹き付けます。

↑時間をあけて3度塗り。


↑そして、養生を外しました。

↑最後にクリアーの缶スプレーをいい加減に吹きました。

クリアーを吹くと小さな傷は目立たなくなります。

出来ました!こんな感じです。

アサヒペン クリエイティブカラーの製品ウェブサイトを見ると、色はローズレッドにしたら良かったかも?
製品ページはこちらです。 


塗装は完璧を求めると疲れます。
仕事ならともかく、私のはただの遊びです。

ボードのボトムは、原っぱで準備していたり、片付けたりしていると、傷がすぐにつきます。諦めが肝心です。

以上で、フォイルボードの修理をおわります♪

ウソばっかりの内容でした!