前から自分の中でモヤモヤっとした、諦めきれていない、消化できていない事があります。
それは、マイカーのエブリイでトレーラーを牽引してみたいと思っていた事です。
しかし、私のエブリイはノンターボでエンジンの出力も、ブレーキ性能も低い、軽商用貨物車です。
(こういう道具としての実用車が好きなんです。コンパネを積んだり、砂まみれの道具を気にせず車内に放り投めたりする車内の簡素なところ、燃費優先のギクシャクとしたAGSというギアシフトを採用している所が好み)
それで以前に、このショボいクルマでもトレーラーを牽引する事ができるのか?それともダメなのか、もし可能なら、どれぐらいの車両総重量のトレーラーを牽けるのか?調べてみようと思って実行したのが、↓の投稿記事です。
その時の結果は散々な物で、結局あきらめる事にしました。
(EVERYの商用貨物モデル、エブリイ バンではなく、乗用モデルのEVERY WAGON(エブリイ ワゴン)なら牽引は楽々できます。ワゴンはエンジンがターボです)
しかし、あれから2年たっても、自分の中で心残りがあったのです。
それで、今回はトレーラーを牽引するために、車両側にとりつける装置、ヒッチメンバーを自分でマイカーに取り付けてみようと思いました。
エブリイ用のヒッチメンバーはいくつかの会社から販売されています。
↑私は買っていないけど、こんなのです。
私のエブリイはDA17Vだけど、ネットの情報では前の古いDA64型の物でも取り付けれるようです。これらは全て配線キットも説明書もついています。
もし買うのだったら、事前に問い合わせをしてからにして下さいね。
§ § §
しかし、私は企業が製造販売している物ではなく、普段は会社に勤めていて、仕事が終わった後に、サイドビジネスとして、一般の方が製作されている物を選びました。
理由は単純に価格が安いからです。
あと、そういう実用的で割り切った素朴な手作り物が好きだからです。
(クルマの屋根にボートを積み込む車載装置は、有名なオーバースライダーではなくて、一般の方、桜木さんが製作されたAra Yachtを選ぶし、そういう手作り物で鉄製品が好き)
注文してから7日で発送してくれました。
ここで見ると軽自動車用は26000円になっています。これは直接引き取りにきた場合。
送る場合は梱包料がいるそう。
取引が多いのはヤフオクらしい。
直接の購入はヤフオクに出品されていたので、ヤフオクから落札しました。
28000円(ヤフオクだと出品料8㌫がかかるからかな。梱包料は請求されませんでした)で出品されていたのですが、ちょうど1000円オフのクーポンがでていたので、支払額は27000円と送料2100円でした。
ですから合計29100円だったわけですね。
ヤックル船長のヒッチメンバー工房は、品物はしっかりしているし、価格も安くてとてもいいです。
注意点は、ヒッチメンバー本体のみの製作で、鉄部分のみというところです。
クルマに取り付ける為の説明書は付属しないし、説明もしないそうです。
届いた品物を見て、取り付け方法がわかる人だけが注文して下さいと書いてありました。
付属品は2インチヒッチポールと、配線カプラーをヒッチメンバーに取り付ける為の座金です。
逆にそれ以外の必要なものとして、ヒッチメンバーを初めて取り付ける場合なら、ブレーキランプやウインカーの電気信号をトレーラーに供給するために、電気配線セットが必要です。
ヤックル船長のヒッチメンバー工房では電気配線セットは販売されていないので、自分で選んで購入する必要がありました。
これは、税、送料込みで4544円でした。
これが2480円で送料込みだし。
配線は0.5sqより0.75sqのものでもいいと思うし↓
↑クルマによっては、こっちでもいいかもしれません。350円安いし。まあ自分が買っていない物はオススメしにくいですね。
あと取り付けボルト等も、届いた品物を見て、必要なサイズを判断して、ホームセンターへ買いに行きました。
これも商品説明に書いてあったので、べつに不親切という訳ではありません。
低価格で販売する為の割り切り仕様なだけです。
ですから、ヒッチメンバー本体、電気配線、ボルト類、送料、税で35000円弱必要でした。
またこれ以外にも持っていなかった、電気ドリル用のステップドリル刃、電気配線をワンタッチではずせる自動車用カプラーコネクターや、カシメ金具、買い足したハーネステープ等の消耗品もかかっています。
あと工具も一つ買い足したのと、1000円の老眼鏡(10年以上前に、レーシックの手術をしたから、老眼が進行して手許が見えない。現在視力2.0)も買いました。
↑老眼鏡はこれにした。よくも悪くも普通。
全部で8000円ぐらいでした。(あんまりヒッチメンバーとは関係のない買い物もあるけど)
↑まずはナンバーとバンパーを外します。
これから書く事は、ネットで検索すると色々情報があったので、それを参考にしています。
諸先輩の皆さんありがとうございます。
私も誰かの役に立つように、しつこく色々書いて投稿しますね。
↑外しました。
バンパーと車体側には↑のカプラーで電気配線が繋がっていて、ワンタッチで外せます。
このカプラーから、電気信号を取り出します。
このカプラーには6本の配線が繋がっています。
繋がっている配線の規格はAWG 24です。0.2sqの、いわゆる細線です。
配線は色分けがされていて、エブリイ(DA17V)側の配線内訳を書いておきますね。
ブルー配線 方向指示器 右
グリーン配線 方向指示器 左
ブラック配線 アース 接地
レッド配線 尾灯
イエロー配線 制動灯
ピンク配線 後退灯
信号線の取り出し方は色々ありますけど、諸先輩のやり方を参考にして、カプラーを1セット購入してここに0.5sqの配線を追加しました。
純正の配線を傷つけたくなかったし、0.5sqの配線の方が分岐しやすかったのです。
↑このカプラーを追加した事で、配線を取り外すのが簡単です。
ヒッチメンバーを外したくなれば、差し込み直すだけで復旧できます。
↑矢崎総業090Ⅱシリーズ6極Fコネクタ メス側の6P090WPK-YZ-3706-Fと
オス側の6P090WPK-YZ-2706-Mです。
Amazonで検索するとでてきます。
↑この段階で一回繋いで、配線カプラーに電気信号がきているのか、テスターでチェックしました。
↑届いたヒッチメンバー本体です。
しっかりした良いものでした。
↑後輪タイヤ後ろの、この位置にボルト2本で固定します。
上にあった穴は、拡張する必要があったので、ステップドリルで穴を広げました。
ステップドリル ONUEMP 六角轴 3本セット/2本セット チタンコーティング スパイラル hss钢 ドリル 螺旋 六角轴スパイラル 3pcs 4-32mm 15段 4-20mm 9段 4-12mm 9段 (三本セット, HSS-4241) 1,549円 Amazon |
↑ステップドリルってこんなやつね。
私はAmazonでは買ってなくて、モノタロウで1本1200円の物を買いました。
エブリイの穴を広げるのは、たった2箇所で素材が軽自動車だからか薄くて簡単に広がりました。安物でいけると思う。切削油はちゃんと使ってね。
いやむしろステップドリルよりこっちの方がやりやすかったと思います。
また、広げた穴は錆止めでペイントしました。
下の穴はそのままで、広げる必要は無かったです。
ボルトはM12×90mmを2本と、M12×40mmを2本買いました。
上の穴にはナットが必要なので、ナット2つとスプリングワッシャー2つも買いました。
下の穴用に、ヒッチメンバーの付属品として、取り付けコマが2つ入っていて、予めタップが切られていたから、こちらには、ナット、スプリングワッシャーは買っていません。
↑ボルト左右2本ずつ、計4本のみで固定します。
ヒッチメンバーを注文する際に、こちらの要求仕様として、比較的軽い車両総重量410kgのトレーラーを牽引する事を想定していると伝えたので、ボルト固定数が4本だけだったのかもしれません。
もっと重量のあるトレーラーを牽引する話だったのなら、合計6本のボルト固定だったかも?
↑スペアタイヤを取り付け直しました。
前よりタイヤを外しにくそうだけど、ヒッチメンバーを取り付けても、ここに固定できました。
↑電気信号を取り出す配線カプラーも取り付けできました。
いま配線をヒッチメンバーの下から取り回しをしているので、またやり直すかもしれません。
(4/19にバンパーを外して、配線カプラーをヒッチメンバーの上に付け替えました)
地上高がだいぶ下がったので、急な段差、坂だとヒッチメンバーと地面に挟まれて、配線がこすれて切れるかもしれないと心配しています。
(やり直したので、もう大丈夫。写真はないけど)
↑一応、ナンバーをバスタオルで隠しておきますね。
まあ、こんな感じになりました。
一度、自分で取り付けたのなら、取り外すのも簡単に感じるし、他のクルマに乗り換えたとしても、また自分で取り付けてみようと思えるから、やって良かったと思います。
取りあえず、ヒッチメンバーを取り付けてみたかったのです。
トレーラーを購入するかはわかりません。
あんまりいらない気もしています。
私が船遊びをする場所は、クルマを止めれるスペースが狭い所が多いのです。
トレーラーを牽引して行くと、邪魔になりそうなので考え中。