前回、自傷に至ったことを書きましたが、決して自傷は推奨しません。しかし、やむを得ず傷つけてしまう心境だけでも理解してくれれば幸いです。
平成28年3月某日
妻が息子の面会に行き、すかさずカッターで腕を切り、一時の安楽を得る、その毎日を繰り返すうちに、気持ちが楽になり、何度か息子の面会に行けるようになりました。
しかし、それは大きな過ちだったのです。
NICUでは、親御さんが赤ちゃんをお風呂に入れる時間があり、時に看護師さんがサポートしてくれるんですが、自傷の痕を見られまいと長袖を来ていた私も「さあ!お父さんも!」と看護師さんにお風呂入れを促されました。
内心「まずいな」と思いつつ、最初に右腕をまくりあげ、傷だらけの左腕をほんの少し捲った刹那「お父さん、直ぐに出て」と重苦しい声で看護師さんに相談室へと連行されました。
そこで、これまで真摯に相談に乗ってくれた看護師さんから「自傷の傷は感染の元になりかねません、今のままNICUに入るのはいけません」と怒り心頭に怒られました。
その後直ぐに、今通っているクリニックに、自傷が常態化している病状を妻が伝えました。
後日クリニックに行くと、入院病棟がある病院を紹介され、早急に行くこととなります。
その間、看護師さんにばれてから3日目の午後、病院の診察室に座っていました。紹介状にあった経緯を改めて伝えて、直ぐに相談員の方と病棟に上がり、一通り入院時のルールの説明を受けました。
妻による要請という形で入院することになりました。
荷物のチェックで衣服やバッグにある、あらゆる紐を没収、財布のカードも没収(自死、自傷に使われる恐れがあるため)
一通りの荷物検査を終えて、病棟に入ると、食堂にいた患者さんの視線が一瞬だけ私に向き、またすぐに目線が離れました。
病室に向かう途中の手すりも、共同のトイレも、病室に入るためのノブも全て、衣服や布が掛けられない形状になっており、妙に感心していました。
いよいよ病室に入ると、長身のAさん、漫画好きのBさんが出迎えて挨拶をしてくれました。この二人は何てことない、何処にでもいる「普通」の方でした。この日から、歴史好きAさん、漫画好きBさん、そして、ブリーフ一丁で背中に大剣を背負った私の入院生活がスタートしました。
では、続きは後で。
次は、息子の入院課程に触れたいと思います。