備忘録 = デイムラー4.0 = | Dans La Nuit Magnetique... マグネティックな夜に・・・

Dans La Nuit Magnetique... マグネティックな夜に・・・

写真にまつわるエトセトラ。
もしくは50年前のカメラと古いレンズたちと、ちょっと旧い英吉利車とのマグネティックな夜。

今日、たまたま91年のデイムラーに乗る機会があったので印象をば。


でもこれはどちらかというと備忘録的なものなので、興味のない方にはスミマセン。

ちなみにクルマの画像もないので、代わりにDAIMLERのマークをはっときます。



91年式とは言えども屋根付き車庫に入れてきちんと定期的にメンテをやってきたクルマなので、外装内装ともに新車価格1000万円超の雰囲気がいまだに残ってる!


外装はラッカーの透明感そのままだし、ホイールにガリ傷もない。

モールもピカピカを通り越してギラギラ(笑)

内装はクリーム色のレザーシートにヒビもなく、各所に奢られたウッドパネルにもおおきな割れなんか無し。

お約束の天井の垂れ下がりもなく、ダッシュボードや内張りのプラスチックも色あせほとんど無し。

あぁ、やっぱ「お金持ち」でなければデイムラーの「らしさ」を保てないのね・・・


アクセルを踏み込むとスルスルっとすべり出て行くあたりがショーファードリヴンのクルマらしい。

4リッターの直6エンジンはマウントの状態も良好らしく、嫌な振動を車内に伝えないしすんごい静か。

サスペンションのブッシュ類もワカッテル人がきちんと交換してきただけあって、正直気持ち悪いぐらいしっとり。

やはりこのクルマは運転するんじゃなくて、後ろにのっけてもらってまどろむ為のものかもしれない・・・


第三京浜に入ってすこし踏み込んでみると、意外にアクセル開度とエンジン回転数の味付けがゆったり系であることに気づく。 そのせいか、80キロから120キロに達するまでの時間がとても長く感じるのだが、このクルマの性格を考えれば納得。

いまのSAAB9000はターボつきだから、それが体に染み付いてしまっているのも理由かも。


すこし運転に慣れてきてシートの感触を確かめてみると、意外にハリのある革とクッションで、タイヤが拾った振動をサスペンションがいなし、その上でシートが大部分を吸収していることがよく分かる。

これは段差を越えるときに足元に伝わる振動とヒップに伝わる振動の種類がぜんぜん異なるので、もしかしたら違和感を感じる場合もあるかもしれない。


高速道路によくある周期のおおきなうねりはデイムラー独特のたおやかな足さばきでゆっくりゆっくり進んでゆく。こういう場面が一番このクルマには適しているように思えるのだが、第三京浜を降りて一般道を走るとさすがに道路の状況は悪くなりるけれど、40キロ程度のゆったりしたスピードで静かに走るとこれまたしっとりとしたサスペンションのストロークで難なく駆け抜けてくれるのが秀逸。


ボディーの大きさと取り回しの悪さがは唯一このクルマで気になる部分。

特に環八から1本中に入った住宅街になると電柱やら歩行者やら対向車(しかもデカイ車種ばかり)で相当神経を使う。

ただ、ボンネット左右の先端見切りが非常によく、目安になるポイントがはっきりしているから、ある程度慣れで解決できる部分だろう。



というわけで、高速と街乗り合計10キロ程度を走った後に残る印象は、なんといっても上品でたおやか。SAAB9000みたいに「いざというときは踏み込んでターボを効かせれば・・・・」なーんて運転は絶対に似合いません。

というか、したくてもできないような味付けになってるようで。


内外装は絶品。

ただしきちんとした優しいオジサマに飼われていたのならばのお話。

ちなみにコノリーレザーとウォールナットの内装のせいで乗り手の洋服センスまで問われそう(笑)



で、乗り味に「彩り」はあるのか?といわれると実はその点が一番このクルマの弱点。

非常に優等生的でよくできた執事(まぁ、なんて英国的なお仕事でしょう)のような仕事をしてくれるのですが、ドライバーにとって見るとまじめーーーなクルマでしかない。


いい意味でカタイ。


悪い意味では色気がない。



このあたりを乗り手としてどう考えるかで、デイムラーというクルマの評価はぜんぜん違うものになってしまうのですね。。。。。。



しっかし、あの大英帝国的趣味ってのにヤラレたら、どっぷり漬かっちゃいそうで怖いです。

そんなデイムラーも95年モデルからは資本投下してるフォード色がかなり目立ちますけどね。。。




8月3日はそんな日曜日だったのでした。