仕事とプライベートだと同じ状況でも対応方法が変わることがあります。

プライベートにおいては、どちらが正しいかを言い張っても構わないですが、仕事においてはお客様に対しては、例え自分の方が正しいと思っても、相手の言動を受け入れないといけないこともあるように思います。

プライベートで喧嘩になることは多々あっても、仕事においては多くの我慢が必要な場面があります。

仕事において、プライベートと同じように自己主張することはまずありえません。

 

「ならぬ堪忍、するが堪忍」ということわざがありますが、プライベートではできない我慢も、仕事においてはもうひと我慢できるものです。

(ちなみに、「ならぬ堪忍、するが堪忍」とは「がまんできないことをこらえるのが、本当の忍耐というものである」という意味です。)

 

お店とお客の関係、上司と部下の関係、お店と業者の関係etc

その関係によって、できる我慢の程度も違う人もいるかと思います。

自分の性格以外にも、相手との力関係や執着度合いなど、いろんな要素によって我慢できる範囲が違ってくると思います。

                            

経営者の中でも「アンガーマネージメント」の講座の人気があるらしいですが、スタッフに対して自分の方が力関係が上にあると思うと、どうしても我慢できる範囲が狭くなってしまうのだと思います。

 

我慢できる人と我慢できないで感情的になる人との違いは、相手への感謝やリスペクトの違いと、その人のプライドの高さが関係しているような気がします。

相手のことを大切に思っていれば、もうひと我慢できるような気がします。

 

最近は、一番厄介なのが、プライドの高さではないかと思うような気がします。

「自分は正しい」「自分は間違っていない」というプライドが働くと、人はどうしても感情的になってしまうのではないかと思います。

「自分の方が正しい」と感じているのに、相手に合わせるには「ならぬ堪忍、するが堪忍」の領域かと思います。

 

そんな時に効果的な方法が、自分の感情を抑えるために、「今、自分は〇×の演技をしているんだ」と自分に言い聞かせて、感情的になっている自分と理性的な自分を同期化しない事がたいせつです。

演技で行っている自分は、演技なのだから理性的になれます。

感情的にならないために、理性を感情に同期化しないために「演じている」「演じている」と自分に言い聞かせるのです。

自分は「いい上司「いい営業マン」「佐藤浩市」(笑)を演じているのだと思うことです。

 

理性と感情が同期化しないためには、同期化していまいそうな瞬間に役者になりきることが効果的かと思っています。

 

今の時代は、多くの状況で、感情的になったら負けです。

「負けるが勝ち」の時代を生き抜くためには、いい役者になることが必要かと思います。