歯医者の中には、必ず前医の治療を悪く言う人がいます。

歯医者に限ったことではないかもしれませんが………(笑)

 

HP作成業者やいろんな営業の方の中にも、前の人が作成したものを悪く言いながら営業する人がいます。

お客さんが選ぶのはよりいいものであるのだから、「今使われているものよりも自分が作ったものの方がよりいいものですよ!」ということをアピールしたい気持ちはわかります。

好きな女の子がいたら、ライバルの男子よりも自分の方が優れていることをアピールするために、ライバルの男性の悪口を好きな女の子に伝えたらどうなるでしょうか???

相手をさげすむような人を好きになる人がいるのでしょうか?

 

歯科医院が増えてきて、患者さんの取り合いになった時に、歯科医の中には自分の医院にお客さんを呼びたいがために、前の医院の治療を悪く言って集患しようとする医院が一定数います。

患者さんの不安をあおって集患しようとするのは、悪徳宗教と同じ集客パターンだと思います。

ビジネスの世界でも、政治の世界でも、芸能界などどの世界においても、自分が成長するよりも、自分よりも上の人間の足を引っ張って自分のレベルかそれ以下にまで引きづり下ろしたいものです。

 

私の中にも無意識でそういうことをしていたり、足を引っ張ろうとしている自分に気づくことがあります。

相田みつをさんの詩集で「人間だもの」というのがありますが、人間である以上、誰しも「楽をしたい!」という気持ちは本能として存在しているので、自分が努力して成長したいという理性よりも、できれば「楽をして自分の価値を高めたい!」という本能が勝りがちです。

 

そういう気持ちを無くすことは不可能かもしれませんが、自分の中にそういう汚い部分があることを意識して生きることは大切なことのような気がします。

自分(人間)の本能は汚れているかもしれませんが、それを清めようと葛藤していくことが生きる意味のような気がします。

自分の汚ない部分を見ないようにするのではなく、そういう自分を認識することが、汚い自分も含めて自己受容出来ていくのではないかと思います。