当医院のスタッフレベルは、歯科医院の中ではかなり高い方だと自負しています。
私自身、これ以上のことを社員に臨むのも酷でかわいそうかな、という気持ちと、成長をやめた時点で衰退にまっしぐらになってしまう、という気持ちとの葛藤があります。
高校野球の監督が県大会で優勝して、「自分はよくぞここまで頑張った!」と満足して、選手にも「プロになるわけじゃないんだからこれだけ頑張れば十分だよ」と言っていたのでは、決してそれ以上のレベルに上がることはありません。
甲子園で優勝することが大切なのではなく、甲子園を目指して頑張るプロセスに意味があるのだと思います。
高い目標や目的をもって、そこを目指して頑張っていくことで、知らず知らずのうちに人間的な成長が見込めるのだと思います。
そして、その成長の先に幸せが待っていると信じています。
私自身、今のクリニックの社員レベルは平均的な歯科医院と比べて、かなり高い位置にあると思っていても、当然、上には上がいます。
他のクリニックと比べて、どの位置にいるかということに一喜一憂するのではなく、どの位置にいようとも、常にもっと上を目指していくことが大切なのだと思います。
当クリニックでの朝礼で、「昨日より今日、今日より明日」少しずつよくなっていく、ということを何度も言っています。
これは、クリニックレベルにおいても、社員個人レベルにおいても、常に昨日の自分よりも成長していこう!昨日のクリニックよりも1つでもよくしていこう!という姿勢を持ち続けていきたいと思っています。
私自身、今より上のレベルを目指すことは、私心による「野心」なのではないか、という迷いが以前はありました。
しかし、今では「現状維持でいい」という気持ちこそ、自分のことしか考えていない「利己的気持ち」の表れだと思っています。
自分の生活が維持されればいい、食べていければいい、しんどい思いは避けたい、という私心の気持ちが、「現状維持でいい」という考えになってくるのだと思います。
一般企業で、「これぐらいでいいだろう」と考えている組織は、必ず衰退、消滅します。
しかし、多くに歯科医院では、「現状を維持したい」と思っている医院がほとんどです。
私自身も、何度もこの気持ちが頭をよぎりました。
人間は、生きている限り、世の為人の為に何かを発信していかなければならないものなんだと思います。
そう思うようになってから、「食べていければいい」、「現状維持で続けたい」、ということは、自分の中でのNGワードになりました。
人間もクリニックも、もっと、良くなって、社会に貢献するべきだ、と気づくまでには多くに時間がかかりました。
多くの社員の成長の手助けをしていくことで、日本がよくなっていく。
まずは、1人1人が自立して正しい生き方を目指すことで、社会全体が少しずつ良くなっていくのだと思います。
「日本がいい国になっていく」ということは、不平不満、グチ泣き言を言わないで、一人一人が自立した考え方と行動ができる人間を増やしていくことなのだと思います。
「企業は人なり」と言われますが、「国家も人なり」だと思います。
人として正しい考え方をできる人間が増えていけば、その国は自然に良くなってきます。
例えば、当クリニックが高い目標を持って精進していけば、周りの歯医者もそれに追随してこざる負えません。
当クリニックの周りのクリニックが延びてくれば、自然に歯科界が変わってきます。
変われないクリニックは、衰退消滅していくだけです。
そうやって、それぞれの立場の人が、少しずつでも良くなっていくことで、相乗効果が起きて、良い循環が生まれてくるのだと思います。
「現状維持でいい」「これぐらいでいい」という逃げの気持ちが頭に浮かんだ時には、「お前って自分勝手な人間だな~!」「自分だけ安泰だったらそれでいいのかよ~!」「そんな医院に入社した社員に申し訳ないと思わないのかよ!」……等々
こんな叱咤激励をしてくれるもう一人の自分を大切にしていきたいと思います。