私は来年の2月で50歳になります。

40歳を過ぎたぐらいから「人生の後半は、趣味を持たないと人生が味気なくなってくる」と言うようなことを何度か言われたことがあります。

そのたびに、「私の趣味は仕事ですから…」と答えてきました。

そう答えると失笑する人もいましたが、年々、私の中でも、この言葉に信念が宿るようになってきました。


「ゴルフは楽しいよ」「サーフィンはいいよ」など、色んな趣味を勧めてくれる人もいますが、私の中ではゴルフやサーフィンが楽しいのではなく、「ゴルフやサーフィンを一生懸命続けたから、楽しく感じる貴方がいるのはないですか?」と聞きたくなることがあります。

ゴルフが楽しいのであれば、日本中の人がゴルフをするはずだし、私も学生時代にかかわって続けたスポーツには、思い入れがありますが、やったこともないスポーツにはあまり関心が持てません。


「鏡の法則」と言う言葉がありますが、自分が一生懸命頑張ったものほど、思い入れもわいてきて楽しく感じるのだと思います。

趣味においても色んな壁を乗り越えてきたからこそ、それに比例した楽しみや喜びもあるのだと思います。


「桜がきれい」なのは「桜をきれい」と思う人がいるだけで、桜を見ても何も感じない人もいます。

「この犬可愛い」と言う人もいれば、「犬なんて不潔」と思う人もいます。


ものには絶対的な価値観と言うものはなくて、同じものを見てもそれを見る人の感性で感じ方は違ってくるものなんだと思います。


「仕事は辛いこと、お金を稼ぐための手段」とみなすこともできますが、「仕事は自分が成長できるチャンスであり、世の中に貢献でき、誰かに喜んでもらえる最高の機会である」とみなすこともできます。

「辛いこと=嫌なこと」とみなすこともできれば「辛いこと=楽しいことの前触れ」とみなすこともできます。


私は、趣味の存在を否定するつもりはありません。

私にも、好きなスポーツはありますし、趣味と言えなくないものも存在します。



私のクリニックには、多くの社員がいますので、社員の中の「仕事は辛いこと、お金を稼ぐための手段」という先入観を変えてあげることが、社員の幸せにもつながると思って、日々、「仕事は楽しいよ」「仕事にはこういう意味と価値があるんだよ」ということを言い続けることで、「どんなことでも一生懸命続けていれば、趣味と同じレベルの楽しみと喜びを見出せるのだよ」

と言うことに気が付いてもらいたいという気持ちがあります。


私だって、初めから仕事が趣味レベルだったわけではありません。

小さな壁を1つずつクリアーしていくうちに、ある時点で、辛さよりも喜びの方が勝っているのを感じるようになってきたのです。

そういう境界点は、趣味に比べれば、仕事においての方が時間もかかるのかもしれません。


しかし、趣味は自己満足で終わりますが、仕事においては他人に喜んでもらえる、世の中の役に立っているということを実感できることにおいて、軍配が上がるような気がします。

人生においては、2者択一の選択肢よりも、どちらも選ぶ選択肢が正しい場合も多いですが、趣味と仕事の二者択一ではなく、どちらも堪能することが人生を彩らせてくれるのかもしれませんね。

私にとっての趣味は、あくまで、仕事をより充実させるための気分転換としての役割りが強いようにも感じます。